【山形県】蔵王山麓に極上の無料隠れ家を発見!古竜湖キャンプ場体験ブログ

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています
古竜湖キャンプ場、設営の様子。 キャンプ場情報
山形蔵王で見つけた無料の楽園キャンプ場

山形県山形市。

蔵王山麓にひっそりたたずむ、無料の楽園を発見しました。

日本中に数多く存在する無料キャンプ場の中でもかなりの高水準であり、日本屈指の無料キャンプ場といっても過言ではないでしょう。

そんな古竜湖キャンプ場の様子を私自身の体験レポートとともに詳しくご紹介します。

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古竜湖キャンプ場の魅力

古竜湖キャンプ場
  • 標高490mにある山間で素晴らしい湖畔ロケーションが楽しめる
  • 安心、安全、高規格施設
  • 無料で利用できる
  • バンガローが無料で利用できる

標高490mの自然豊かな西蔵王に位置する古竜湖キャンプ場は、山間に囲まれた絶好のロケーションを誇ります。

目の前に広がる古竜湖を見ながらのキャンプは、湖畔キャンプ好きにはたまらない環境にあります。

古竜湖キャンプ場から見える古竜湖の様子

施設は必要最低限ですが、どれもきれいに整えられており、管理人も常駐。電波は悪いですが、なんと無料Wi-Fiが利用可能です。有料のキャンプ場に引けを取らない施設が整っています。

何よりも魅力的なのは、この環境下でありながらキャンプ場が無料で利用できる点です。

さらに驚くべきことに、バンガローも無料提供されています。全国探してみてもバンガローが無料で利用できる場所はなかなかないのではないでしょうか。

古竜湖キャンプ場 予約はどうする

~予約の流れ~

1.サイト名『VISIT YAMAGATA』にてプランを選び仮予約をする

2.『【おもてなし山形】予約受付確認書』のタイトルでメールで届く

3. 翌日『(要返信)古竜湖キャンプ場予約確定依頼』のタイトルでメールが届く
 届いた当日の日中までに必要事項を記載し返信する

4.返信した当日『【予約完了】古竜湖キャンプ場の利用につきまして~』のタイトルでメールが届き予約完了となる

古竜湖キャンプ場の予約はWEB予約です。

『VISIT YAMAGATA』という山形県の村山地域を拠点とした観光イベント・宿泊情報サイトにアクセスし、「体験予約」からキャンプまたはバンガロー等を予約できます。

プライスが0円表示となっているのが衝撃的です(笑)。

古竜湖キャンプ場テントサイト宿泊プラン(おもてなし山形株式会社) | おもてなし山形株式会社 (smatra.jp)

VISIT YAMAGATA

サイトから予約をしますが、予約完了までいくつか段階を経る必要があります。

返信のタイミングもタイトで重要になるため、予約完了まで注意が必要です。以下実際行ったメールのやり取りを記載します。

予約手順

まず、サイトで行うのは仮予約です。

申し込み後、登録したアドレスに『【おもてなし山形】予約受付確認書』というタイトルでメールが届きます。

「ご予約を承った」旨の記載がありますが、このメールで完了ではないようなので注意必要です

メール文中に注意事項として下記が記載されています。

注意事項 本サイトでの申込日の翌日(翌日が土日祝日の場合直後の平日)までに観光戦略課からメールが届かない場合、17:00までに観光戦略課に電話をお願いします。連絡がない場合、予約取消となりますのでご注意ください。

翌日、山形市観光戦略課から『(要返信)古竜湖キャンプ場予約確定依頼』のタイトルでメールが届きます。

必要事項を記載の上、当日中に返信します。

注意しなければならないのは、このメールが届いた当日の日中までに必要事項を記載し返信しなければなりません。

返信した当日中に【予約完了】古竜湖キャンプ場の利用につきまして~』というタイトルのメールが届き、晴れて予約完了となります。

古竜湖キャンプ場 基本データ

訪問年月2023/8晴れ/翌日晴れ
名称古竜湖キャンプ場https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/shisetsu/kanko/1002590.html
場所〒990-2304 山形県山形市蔵王山田813−1023-641-1212
業態公営昭和46年開設
ロケーション山間、湖畔西蔵王山麓(標高490m)
サイト区画(土)、フリー(草)土・草(石混じり)   硬 □☑□□□ 柔
サイト規模中規模
営業期間4月末~10月末5,6,9,10月は土日祝日の営業。7,8月は平日も営業 ※2023年
予約方法webVISIT YAMAGATA
in / out11:00~17:00/~10:00
料金(利用プラン)計 0円無料
  (内訳)駐車料金なし
施設利用料なし
サイト料金なし               
受付受付時間 11:00~17:00
売店 なし
レンタル なし
薪 販売あり薪 300円、スウェーデントーチ 400円~
設備トイレ:1カ所仮設トイレ、汲み取り式・洋式便座 
風呂:なし/シャワー:なし
炊事棟:1ヵ所湧水
炭捨て場:あり
その他遊歩道
ごみ持ち帰り
直火の可否不可
薪の調達状況易 □☑□□□ 難
電波状況悪い 無料Wi-Fiあり※楽天モバイル
客層(主観)ソロ □☑□□□ ファミリー
獣・虫くま※、イノシシ、テン、シカ、カモシカ等※直接の目撃情報はなしとのこと
管理棟までの路面状況砂利道
サイト内路面状況土・草
買い出しスーパーマーケットヤマザワ成沢店 約8.0km
コンビニセブンイレブン山形表蔵王店 約6.2km
その他温泉蔵王温泉 大露天風呂 約12.1km

古竜湖キャンプ場 場内散策

古竜湖キャンプ場、場内散策した様子を自作MAPと画像でまとめました。

古竜湖キャンプ場 場内MAP

古竜湖キャンプ、場内MAPを作成しました。

古竜湖キャンプ場 場内散策の様子

到着してからサイトへ入場する様子、場内散策、古竜湖一周した様子を紹介します。

各所の様子はMAPで確認できるよう①~⑱まで番号を付けました。
以下掲載する画像の番号が上記MAP上の番号場所で撮影した風景です。

散策する気分で参考にしてください。

①キャンプ場入り口前の様子。正面に見える看板のところが入り口。手前右側の道路が広くなっているところが駐車スペース。左側は皿池が広がる。
②キャンプ場入り口。舗装道はここまで。この先は砂利道となる。
③管理棟前まで来た。湖が見える。右側は区画サイト。
区画サイトの様子。木で囲まれ木陰になっている。
④とりあえずこの熊の看板の前にバイクを停車し受付する。
管理棟で受付。利用許可証に必要事項を記載する。料金は0円。キャッシュレス♪
場内の様子。先に施設を見て回る。
⑤湖畔沿いに施設が並ぶ。
ちょっとした階段を下っていく。
➅炊事棟、釜土棟を過ぎ振り返ったところ。
奥には湖のほとりに建つコテージがある。
ここから見た湖の眺め。いい景色だ。
視線を移す。右側に見えるのはバンガロー。湖畔沿いにある宿泊施設はこの二つのみ。湖の景色を独り占めできる特等席だ。
⑦管理棟までの導線。コテージ利用客は車で搬出入できる道。この辺りは木陰で溢れている。
④再びバイクを停車した場所へ。湖畔前の設営許可が降りた。さてどこにしようか。
⑧湖の手前。ベンチがあり、木陰がある。
ここからの湖の眺め。左にバンガローが見える。
⑨中ほどまで来た。奥のほうに木が密集している。
⑩木陰の範囲が広い。ここもよさそうかな。
ここから見た湖の眺め。左のほうに施設が立ち並ぶ様子が見える。
ベンチも完備。湖畔沿いでは一番木陰の色が濃い。
ここからの眺めも良い。
⑧熟考を重ね、ここを設営地とした。各施設まで一番近い。すぐ後ろはトイレ。設営が終わり、古竜湖一周してみることに。
⑪ここから先はテント設営は出来ないみたいだ。
振り返った様子。結構広いスペースがある。
あの土手を進んでいく。
⑫土手からみた湖の様子。湖畔前に設営するテントが並ぶ。みなさんレイクビューを楽しんでいる。

⑬この辺りにホタルがでるらしい。
ここからの眺め。針葉樹が多いのが分かる。
⑭木造の橋を渡ると森の中。
⑮湖に沿って散策路が続く。湖は見えるが近づけない。
⑯キャンプ場の対岸に一カ所だけ湖に近づける場所があった。
⑰草とクモの巣をかき分けて進む。
⑱コテージまできた。以外と早く一周できた。散策終わり。サイトへ戻る。

古竜湖キャンプ場 サイトの様子

古竜湖キャンプ場では、区画サイトフリーサイト2つのタイプのキャンプサイトが利用できます。

搬入出時はいずれも車両を場内に入れることができますが、オートサイトではないので搬入後はキャンプ場入り口付近にある駐車スペースに車両は戻さなければなりません。

古竜湖キャンプ場 区画サイト

古竜湖キャンプ場 区画サイト

古竜湖キャンプ場の区画サイトは木陰の中で涼しく過ごすことができます。

区画内からは湖畔の様子をうかがうことができます。

なだらかな斜面に木の枠で区画されたサイトが2列ずつ段々に並び、合計6つあります。

斜面に区画サイトが並ぶ

サイトは小さく、2ルームテントでは厳しいかもしれません。また、サイト間の距離も近いです。

サイト面積は狭い、サイト間も近い。

ソロ用テントであれば快適に過ごせそうです。

地面は砂利混じりの土です。

区画サイトの地面の様子。

古竜湖キャンプ場 フリーサイト

古竜湖沿いの設営エリア

古竜湖キャンプ場では厳密にフリーサイトと決められた場所はありません。

受付時にどこにテントを張っても良いか必ず確認と許可を取りましょう。

湖畔沿いが最も人気が高いエリアですが、他にも炊事棟やバンガローのある林の中でも、導線を妨げない範囲で設営が可能のようです。

炊事棟がある林間エリアでも設営できるらしい。※要確認

湖畔沿いは古竜湖が目の前に広がる素晴らしいロケーションで、木が一定の間隔で植林されているため、木陰を確保することができます。

湖畔沿いには各所にベンチが設置されている。

さらに、湖畔沿いにはベンチが設置されており、キャンプの利便性を高めています。

地面は草が生えた土です。石が混ざっているため場所によっては固く、鍛造ペグを推奨します。

湖畔沿いの地面の様子。
石が混じっていて場所により地面は固い。鍛造ペグを使うのが良いだろう。

古竜湖キャンプ場 施設の様子

古竜湖のほとりに施設が集まる。

古竜湖キャンプ場には、管理棟、炊事棟、釜土棟、炭捨て場など、必要な施設が一通り整っています。

どれも清潔に保たれており、気持ちよく利用することができます。

なんといっても無料Wi-Fiが使えるところが魅力的です。

なんと無料Wi-Fiが使える!

キャンプ場では、ゴミは持ち帰りとなりますが、炭や灰は専用の廃棄場所で処理することができます。

古竜湖キャンプ場 管理棟

古竜湖キャンプ場 管理棟

受付は管理棟で行います。

管理棟では、薪とスウェーデントーチの販売があります。

キャンプ場の間伐材を利用したもので、値段は一束300円と格安で購入することができます。

薪は一束、格安の300円。

スウェーデントーチも400円~と求めやすい価格で提供されています。

スウェーデントーチ。大きさにより値段がかわる。

レンタルサービスは提供されていないため、事前に必要な道具の準備が必要です。

古竜湖キャンプ場 炊事棟

古竜湖キャンプ場 炊事棟

古竜湖キャンプ場には炊事棟が1棟あります。

目の前には古竜湖が広がっており、ここからの湖の眺望も格別です。

炊事場から見る古竜湖の景色。

炊事棟には洗い場が中央に配置されており、外側には広々とした調理台が用意されています。

炊事場の様子。

蛇口からは常に水が流れ出ているのが印象的です。
この水は湧水を利用しており、冷たくて美味しい水を利用することができます。

常に流れ出ている湧水。締め忘れではない。

定期的な検査と消毒も行われており、安全に利用できます。

また、一部にはホースが接続されており、食器以外のものを洗うことができ便利です。

ホース付きの蛇口もある。

古竜湖キャンプ場 釜土棟

屋根付きの釜土棟

古竜湖キャンプ場には独立した釜土棟が1棟あります。

釜土の周りにはベンチが設置されています。

釜土に特化した屋根付きの場所があるのは意外にも珍しいのではないでしょうか。

こちらも湖に面した位置にあり、湖の眺望を楽しみながら煮炊きできる場所です。

湖側に配置されている。

古竜湖キャンプ場 炭捨て場

古竜湖キャンプ場 炭捨て場

古竜湖キャンプ場の炭捨て場は施設が並ぶ一番奥に位置し、釜土棟の隣にあります。

4本の杭にトラロープで区切られた場所と、ドラム缶に炭灰を廃棄することができます。

古竜湖キャンプ場 トイレ

古竜湖キャンプ場 トイレ。使われなくなったトイレ棟の前に仮設トイレが並ぶ。

古竜湖キャンプ場のトイレは仮設トイレです。

洋式便座が嬉しい。

男女別に1ブースずつ、他男性用の小便用ブースが1つあります。

汲み取り式ですが洋式便座があるのは嬉しい点です。

予備のトイレットペーパーもあり、清潔に保たれていました。

予備のトイレットペーパーが常備されている。

女性用は周りに仕切りがあり、配慮されている様子がうかがえます。

奥にトイレ棟がありますが現在は閉鎖されています。

古竜湖

古竜湖。キャンプサイトの反対からみた景色。

キャンプ場に広がる古竜湖は農業用のため池だそうです。

池にはコイ、ブラックバスがいるそうですが、原則釣りは禁止です。

しかしながら宿泊者であれば釣りを楽しむことができるそうです。

ブラックバスが目視できる。

古竜湖の周りは散策路があり、湖の周りを一周することができます。

所用時間は10~15分ほどで散策を楽しむことができます。

古竜湖キャンプ場で一泊 ツーリングソロキャンプの様子をレポート

古竜湖にて。

今回は長文になってしまいました。

パート分けにしましたので、気になる箇所があればお読みくださいませ。

古竜湖キャンプ場までの道のり道草

季節は盆入り直前、夏真っ盛り。

首都圏はうだるような暑さ、避暑を求めて山形を目指す。

明け方に出発。国道4号をギリギリまでひっぱり、栃木県の矢板から東北道に入る。

なんでだろう、夏場はいつもこの辺りで雨に降られる。

SAで休憩。雨雲レーダーを駆使しなんとか雨の被害を最小限にすることができた。

福島を過ぎると天気は快晴。照り付ける日差しでメットから汗が一筋頬に流れる。

googlemapで設定した第一の目的地は、山形であまりにも有名なラーメン屋、赤湯ラーメン龍上海

ご当地ラーメンを食すのは私のキャンプ旅に欠かせないルーティンとなっている。

途中本店の近くを通ったが、時間が早すぎたのでキャンプ場近くにある支店に向かう。

時刻は開店30分前の10:00。思ったより早く着いたので食材調達にはお馴染みの業務スーパーに立ち寄った。

業務スーパー桜田東店で軽い買い出し。

今回は身軽にしたかったので炊事はなしと決めていた。

簡単なつまみと飲み物を買って、ちょうどよい時間調整になった。開店時間に龍上海に到着。

赤湯ラーメン龍上海 医学部前支店に到着

既に3~4の列があったが一回転目で入店に成功。

お目当ては赤湯辛みそラーメン、950円。

赤湯辛みそラーメン 950円也

ジェラートのような赤みそがどんぶりの中央に鎮座しているのが特徴的。

まずは味噌を溶かさずプレーンで食べる。

甘味のある魚介のスープ、これだけでもすこぶる美味しい。

暫し無心で食べ進め、辛みその存在を忘れていた。

箸とレンゲで少しずつスープに溶いていくと、コクのある辛みそラーメンに味変。

ほんとはこの辛みそでライスが食べたかったが、残念ながらライスの提供はなし。

スープを飲み干し、なんとか夕方まで腹は持ちそうだ。

バイクだからテイクアウトできない。
赤湯ラーメン 龍上海 山大医学部前支店 · 〒990-2331 山形県山形市飯田西4丁目1−20
★★★★☆ · ラーメン屋

キャンプ場までは約20分の距離。inの11:00には間に合わないが、急いで向かう。

山形市内から蔵王に向かう山道の途中にある。

段々と民家がなくなり、市内を見下ろすような見晴らしのよい景色にかわる。

キャンプ場へ続く分岐点のあるT字路まできた。案内板がある。

左に進むとキャンプ場。

まっすぐ進むと蔵王温泉。左に曲がりキャンプ場へ続く道を進む。

道幅は狭く、ガードレールがない。道を外れると崖になるので注意してハンドルを握る。

しばらく行くと棚田が広がる田園風景が現れた。蔵王山田の棚田というらしい。

蔵王山田の棚田

里山のいい景色だ。

一車線分の道幅のため、長居はできない。先へ進む。

道幅は狭い。

突如として現代アート風の建築物が現れた。

『山村広場』の展望施設

山形の名だたる山々を背景に、山形市内が一望できるテラスのような場所。

広い駐車場も備えている。

『山村広場』の展望施設というらしい。

ちょうど西方向の景色なので、夕陽をみるのに良さそうだ。

キャンプ場手前に寄り道したくなる風景が多くて困る。

ところでこの道、終着点はキャンプ場までとなっており、公道でありながら専用道路のようである。

ということはキャンプ場利用客しか往来しないってことか。

アウトが10:00なので対向車の心配は少ない?いやいや過信は禁物。

狭く勾配のある道のため、調子に乗らず慎重に。

古竜湖キャンプ場到着~受付、設営場所選定

到着時刻は11:30。

キャンプ場の入り口が見えた。

キャンプ場入り口前。

道路の右側に駐車場と思しきスペースがあり、反対側には皿池と呼ばれる池が広がっている。

皿池

勝手が分からなかったのでそのまま場内に進入。

砂利道に車体をガタガタいわせながら管理棟らしき小屋の前で停車。

熊の看板がすぐ目についた。そうだよなぁ。東北だもの。

熊注意の看板

管理人さんが出てきて受付を済ませる。

メールで付与された予約番号や管理番号を控えていたが、名前を告げ利用許可証に記入をするだけで済んだ。

注意事項が書かれた紙とアンケート用紙が渡される。

受付完了。

場内はまだ入場者はいない。一番乗りだ。つまりサイトは選び放題?

山側にある区画サイトと思わしき場所に目を向けた。

区画サイト。木陰が涼しそう。

木陰が魅力的だが、目的は湖畔キャンプ。さて、湖畔沿いに設営はできるのか。ダメもとで聞いてみる。ドキドキの瞬間。

「設営可能な場所ってどのあたりになりますか?」

湖畔前でもいいですよ。あとこっちの林間、邪魔にならないようなところだったらどこでも。いい場所決めたら一度声をかけてくださいね。」

やった!湖畔前設営確約のお言葉。

あとはどこに設営するか。だ。

湖畔手前から吟味する。既に素晴らしい景色が広がっている。

湖畔前の設営エリア

湖畔沿いにベンチがあるのがありがたい。

木が1本ずつほぼ等間隔に生えている。

景色が良く、少しでも木陰が確保できる場所を捜し歩いた。

長考の結果、手前に決めた。各施設へのアクセスがよく、湖の奥行も感じられる景色。

この場所に決定。

ここをキャンプ地とする。

決めてすぐ、ぱらぱらと利用客がやってきた。あぶな。

設営~散策

場所が決まったらすぐ設営。

早く喉を鳴らしながら飲み物を飲みたい。

日差しが強いなか、早く設営ができるテントは体力消耗を最小限にしてくれる。

ロングキャンツーではおなじみのタトラ3を手早く設営する。

今回のテントはColemanのタトラ3。

汗はだらだら。

ベンチに腰掛けFLSKに入れてきたエナジードリンクを飲む。

家で入れてきたものだが8時間経ってもキンキンに冷たく、炭酸が抜けていない。

ふぅ。一息ついた。

古竜湖をみる。

青い湖面がとてもきれいだ。

座っていると湖のほうから冷たい風が吹き、日陰の中であれば更に涼しいことに気づく。

設営場所から視線を左に移すと湖のほとりにバンガローがある。

湖畔沿いにあるバンガロー。

ちょっと見てこようか。

『こまくさ』と名前が付けられている。

バンガローの名前はその土地柄を表していることが多いので面白い。

中は簡素な造り。

バンガローの中。

押し入れのふすまをとっぱらったかのような棚が見える。山小屋のような雰囲気。

外にデッキがあり、手すりにもたれかかってみる湖の景色は絶景。

バンガローから見る素晴らしいレイクビュー。

なんか北欧にいるような錯覚に陥る。バンガローではこの景色を贅沢に独り占めできるのだ。

これが無料?!凄すぎないか?!

どうして無料で成り立つのか理解ができない。

山形県が太っ腹、ということなのだろう。

すぐ近くに施設が集約されているので事前チェック。

炊事場の蛇口からは絶えず水が流れている。締め忘れ?敢えての流しっぱ?

冷たくて美味しい湧水がいくらでも蛇口から流れる。

湧水を利用しているのだそうだ。

触ると冷たい。飲んでみると癖がなくごくごくと飲める。

これは水割りに良さそうな水質。

その隣には釜土だけが並んだ建屋があり、奥には炭捨て場があった。

施設は最小限だがどれもきれいで気持ち良く利用できそうだと思った。

今回利用しない区画サイトも見てみよう。

斜面に段々と配置されている。

ちょっと狭い印象。今回持ってきているタトラ3の場合、設営はできるがそれ以外のスペース確保は難しそう。

区画サイト。タトラ3でもいっぱいいっぱいかな。

ソロベースだったらキャノピーたてて前面が開くから、なんとかスペースがとれるかな。

ここからでも古竜湖は見える。

区画サイトからみた古竜湖。

湖畔前は人気だが、こちらの利用者は皆無であった。

しかし逆に言えば人気薄から完ソロできたのではないかとも思う。

さて、見るとこは見たし、古竜湖一周やってみるか。

意を決し湖を左回りでめぐってみる。

湖畔沿いの設営可能場所を過ぎると土手が現れる。

7月、この辺りでホタルが見えるそうだ。

この辺りはホタルがみえるそうだ。7月、今年もホタルが見れたと管理人さんに聞いた。

古そうな木造の橋を渡ると、鬱蒼とした森の中に入る。

木造の橋を渡り、いざ探検。

湖畔沿いに散策路が設けられているが湖畔に近づける場所は少ない。

湖畔沿いだが水面に近づけない。

設営場所のちょうど対面にひとつだけ湖に触れることができる場所があった。

唯一キャンプサイトの対岸で湖の近くに降りることができる場所。ここからの景色も良い。
鵜?

湖探索で唯一の収穫はこの場所のみ。あとは藪。小枝を拾ってふりまわしながら歩いた。

ぐるっと回って施設奥にあるケビンの前に出た。所要時間は約10~15分ほどで一周できる

炭捨て場奥にあるケビンのところに出た。

外出 温泉~買い出し~夕焼け鑑賞

テントの中からの景色。

脚を投げ出し、テントの中から湖をぼーっと眺めていた。

ロングランからくる疲労でまどろんでいた。

そういや管理人さんが蔵王に大露天風呂って有名な温泉があるって言ってたな。

ここからバイクで30分くらいの距離。

それからそば食べて、したにあった山村広場の展望施設で夕陽を見るのにちょうどよい。

温泉→肉そば→夕陽プラン。

よし決めた。行こう。

サンダルから靴に履き替えバイクにまたがり温泉を目指す。

山形蔵王は観光地となっており、人の往来が多い。

googlemapで蔵王温泉大露天風呂を目指して行ったが正しく案内してくれなかった。

スキー場みたいなところに来てしまった。迷った。一回画面をいじくったら電波を拾えず通信が途切れてしまった。くそう、楽●モバイルめー。

後から来た車もすぐUターンして戻っていく。

人通りは全くなく、たまたまひとり歩いていた人に道を尋ねると、その人も大露天風呂にいくのに迷ったという。

下のほうに目立たない看板があり、それを疑わず、信じていくと着くのだそう。

なんかそれらしい看板はあった気がする。

来た道を戻る。看板があった。ほんとに目立たないなーと思わず口に出てしまうほどだ。
信じて進んだら無事にたどり着くことができた。

なんでも疑ってしまう現代社会、信じるって大事なことだと思った。

蔵王温泉 大露天風呂

名湯 蔵王温泉 大露天風呂』の表札が掲げられた立派な門がある。

なになに、料金は700円。車上荒らしに注意、貴重品は風呂場内コインロッカーをご利用ください、有料。くぅ。

注意書き。

門から先は撮影禁止らしいのでここから先は画像なしでレポート。

門をくぐると長い下りの階段がある。藁で編んだかのような天が透けて見える雨避けにならない屋根が下まで続いている。

右手のほうに温泉があるらしく、見えないように木の柵が並んでいる。覗き込んだらみえそうなスキマが気になる。

下までいくと今度はちょっと上りの階段になり、そこに受付がある。

不愛想な窓口の人が座っている。こちらから声をかけないといけない雰囲気。

700円とのことより千円札だけ握りしめてきたが、paypayが使える。楽天モバイルでも決済できた。

男湯は入り口右手。

全て有料ロッカー。100円玉は落とすと床に吸い込まれる構造なので注意が必要だ。

服を脱ぎ湯船に向かう。

下に向かって段差があり、手前と奥にヒスイ色の湯舟が二つ見える。洗い場はない。

すぐ横には川が流れている。

奥のほうは人が多い。手前は少ない。何故なのか。

入って分かった、手前の湯舟はとてつもなく熱い。熱湯風呂?

においは温泉独特の硫黄臭。嫌いではない。

蔵王温泉は強酸性の硫黄泉表皮の殺菌作用や皮膚を強くする作用があり、美肌を促進することから「美人づくりの湯」として知られているらしい。

湯の成分が肌の脂分を洗い流すことから「石鹸いらずの湯」とも呼ばれているとのこと。

だから洗い場がないのか。

美人になるため我慢して湯船につかっていたが、出たら身体が熱い。真っ赤っか。

川に足を突っ込んで身体を冷やそうと試みたが、川の水はお湯だった。

温泉出たら汗がでてきた。あぁ、身体を洗いたい。

ちなみに奥の湯舟は長湯ができそうなぬる湯だった。

ここは観光温泉だな。雰囲気はすこぶる良い。泉質も良い。一見の価値がある。

ただ、身体を洗いたい人は違う温泉にいくことをおススメする。

蔵王温泉 大露天風呂 · 〒990-2301 山形県山形市蔵王温泉853−3
★★★★☆ · 露天風呂

服を着たはいいものの、身体の火照りが収まらない。せっかく風呂にきたのに服は汗でびちゃびちゃ。

バイクで風切って走れば涼しくなるだろう。

思った通り標高が高いのでバイクで走ったらすぐ身体の火照りは消えて行った。

3つの内、1つ目のタスクはクリアした。

次は肉そば

そう、山形といったらそば。山形にきてそばを食べずには帰れない。

目ぼしをつけてた肉そば屋を目指す。

途中そば屋のようだがラーメンののぼりがあったり、ラーメン屋みたいなのにそばののぼりがあるのが気になった。

後で管理人さんに聞いたら、山形では、そばもラーメンもひとくくりなのだそうだ。

そのためそば屋にラーメン、ラーメン屋にそばがあるらしい。知らなかった。だからか。

面白い文化である。

そばのイメージが強かったが、山形人(管理人さん)にいわせるとラーメンのほうがごちそうだったのだとか。

そういや冷やしラーメンの文化があったり、最近では鳥中華という食べ物があったりする。

ちなみに目当てのそば屋に着いたが、「人手不足のため本日休業」の張り紙が貼ってあった。

こんなことってあるのか。既に肉そばの気分になっていたのでショックが大きい。

仕方がないので、近くにある地元スーパーおーばんというところへ行って食料調達。

ご当地スーパー?

やけに混んでいる。駐車場に入りきれない車が列をなし、大渋滞が起きていた。

凄い盛況ぶりで驚いた。

それもそのはず、入店して分かったことだが、この日は10%offの特売日だったらしい。

売れ残ったから揚げ弁当と値引きされてた漬物、それと食べれなくて悔しい気持ちから袋に入った肉そばの乾麺をお土産として購入。

10%オフで思わぬ収穫あり。

おーばん 桜田南店 · 〒990-2322 山形県山形市桜田南2−5
★★★★☆ · スーパーマーケット

夕刻、山形市内は渋滞していた。バイクでも思うように進めないほどだった。

渋滞を抜け、車通りの少ない道にでた。

ここからは勝手知ったるキャンプ場までの道。もうナビなしでも行ける。

棚田が赤く照らされ、いい雰囲気。

蔵王山田の棚田。夕暮れどきの景色。

例の展望施設まで来た。誰もいない。

再び『山村広場』の展望施設へ。

だんだんと陽が落ちてゆく。

鮮明だった山形市街のようすが夕陽に当たり輪郭がぼやけてくる。

山間に陽が落ちかける。見えるのは山の黒いシルエットとオレンジ色にまばゆく輝く夕陽の光景。

山に陽が落ちてゆく。

しばらく腰掛けながらみていたら、落ちた日の光が雲に照らされ幻想的な風景になった。

陽が落ちたあとに現れる刹那的な絶景。

さて、そばは食べれなかったが予定したタスクをこなしたことだし、キャンプ場へ戻るとしよう。

再びキャンプ場にて

陽が落ちたのを見てからなので、わずかな距離でも辺りは暗くなっていた。

テント泊の人もあれから増えたみたいだ。

ごった返した様子はなく、それぞれ一定の距離を保って湖畔キャンプを楽しんでいる様子だった。

お待ちかねのソロ晩酌といきますか。

ヘリノックスのグラウンドチェアを使うとベンチをテーブル代わりにするのにちょうどよい高さ。

照明はシェードを付けたゴールゼロ。テーブルを照らすのに高さが欲しい。

あれこれ工夫するがうまくいかず。

トイレ脇においてあった丸太を担ぎ、ランタンポール代わりにベンチに立てかけた。

ワイルド感あふれる大人のバーカウンターみたいでなかなかいい雰囲気である。

湖畔前の特等席。

今夜は星が出ているみたいだ。湖面に映り、下を見ても上を見ても星が見える。

おーばんで買ったから揚げ弁当、漬物をつまみに一杯。

薄暗くなった湖をみながら酒を飲みつついい気分。

湧水で割ったウイスキーで最後を締めくくる。

今回も激しく疲れた。

どうやってテントで寝たのか覚えてはいなかった。

翌朝、鳥のさえずりと遮光性のないテントの生地越しに差し込む日光で目が覚めた。

爽やかな朝を迎えた。

管理棟からは懐かしいラジオ体操の音が聞こえてくる。

朝から管理人さんは動きっぱなしの様子。

トイレの手洗い用のジャグに水を入れて交換していた。あれ、重くて大変だろうに。

トイレにある手洗い用のジャグ。大分重そうである。有難く使わせていただきます。

無料であるにもかかわらず、手を抜かずに施設の手入れをする様子に感動を覚えた。

朝一、起きていたのは管理人さんと自分だけだったので挨拶して軽くお話することに。

「無料でありながらとても素敵なキャンプ場でびっくりしました。さぞかし人気が高いのでしょうね。」

「いやー、そんなに人こないよ。常連さんが多いかな。人数も制限してるからゆっくりすごせるでしょ。」

一日10組までの受け入れにしているらしい。なるほど。だからこんなに混雑していないのか。

「市でやってるキャンプ場ですよね。運営はNPO法人とかなんですか。」

「ここいらの集落の連中が持ち回りできてるんだよ。ボランティアみたいなもんだねぇ。湖の所有も村のもの。あれ農業用水のため池なんだわ。」

色々情報が多くて混乱してしまう。

普通、湖の所有権って市や県じゃなかったっけ。

村所有のものだから村の人が管理してるのか。なるほど。

「帰りアンケート書いていってね。あれ見て色々改善してるから。」

アンケート用紙。

聞くとアンケートの要望に沿って女性トイレの周りに仕切りを設けたり山奥にWi-Fi置いたりしているらしい。

どんどん要望を聞き入れ、利便性が高くなって今の状態になっているみたいだ。

子供たちがカブトムシをとりたい。その要望に応えるためカブトムシの養殖にも取り組んだらしい。

検討むなしく今年は失敗に終わったとのことだが、実現させようと実行に移すこと自体が凄い。

既に無料キャンプ場の域を超えている…と思った。

「なんか足りないとこある?」

いやいやいや、滅相もない。これ以上求めるものはないですよ。

ただこのキャンプ場が無理なく継続的に運営されればそれで充分です。

ここは日本で指折りの、さいっこうのキャンプ場です!

管理人さんははにかみながらちょっと嬉しそうな表情を見せた。

明け方の勤務交代、帰っていく後ろ姿を見守る。

素晴らしいキャンプ場だった。

さて、次のキャンプ場へ行く準備をしようか。

撤収の儀。ありがとうございました。

古竜湖キャンプ場 まとめ

炊事棟にいたカマキリ
  • キャンプ利用料が無料
  • バンガロー利用料が無料
  • 湖畔沿いの高ロケーション
  • ユーサビリティが高い施設
  • 宿泊者はバス釣りができる
  • 予約完了まで気が抜けない
  • ペット不可

古竜湖キャンプ場を語るにはまず、そのロケーションが素晴らしいです。

穏やかな湖面は周りの景色を映し出し、見るものを魅了する美しい景色が広がっています。

7月はホタルが飛び交い、10月はスーパームーンを見るのに適した場所だと伺いました。

施設はきれいで清潔に保たれており、気持ちよく利用することができます。

絶えず水道から冷たい湧水が流れているのも印象的でした。

管理人さんが常駐女性用トイレに対する配慮無料Wi-Fiが使えるなどユーサビリティが高いのもこのキャンプ場の特徴です。

何といってもこの環境下でありながらキャンプもバンガローも無料で利用できるのが最大の魅力です。

古竜湖での釣りは原則禁止ではありますが、宿泊者であれば釣りをすることが可能です。

スポーツフィッシングが好きな人にはたまらない環境ではないでしょうか。

注意すべきは予約方法です。

きちんと段階を経ないと予約完了になりません。利用日近くになって予約取消だった、なんてことにならないように注意しましょう。

念には念を入れて山形市観光戦略課まで確認をとっても良いかもしれません。

山形市観光戦略課

023-641-1212

予約完了すれば、素晴らしいキャンプ体験ができること間違いありません。

ペット禁止のため、ペットと共に利用しようというキャンパーさんには不向きです。

東北のキャンプ場を巡ってみましたが、東北は珠玉の無料キャンプ場の宝庫だと実感しました。

青森県の芦野公園オートキャンプ場、秋田県の折爪岳キャンプ場

そしてここ、山形県の古竜湖キャンプ場

いづれも甲乙つけがたい日本屈指の素晴らしい無料キャンプ場でした。

山形市、そしてスタッフさん達のあくなきサービスの探求には恐れ入ります。

利用後にアンケートをとられていますが、いつまでも無料であり続けるよう、もうこれ以上何も望まないであげてください。

以上、古竜湖キャンプ場のまとめでした。

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