三崎公園キャンプ場は、秋田県と山形県の県境に位置し、海と山に囲まれた自然豊かな場所です。
海に突き出た三つの岬が名前の由来となっており、夕日や奇岩怪石などの景色が素晴らしいビュースポットでもあります。
また、芭蕉が歩いた「奥の細道」や戊辰戦争の激戦地の史跡も残されており、歴史的な価値も高い場所です。
遊歩道も整備されており、自然や歴史、レジャーなど様々な楽しみ方ができます。
この記事では、三崎公園キャンプ場の魅力に迫り、実際に体験したキャンプの様子も紹介します!
三崎公園キャンプ場の魅力
- 絶景ロケーション:オーシャンビュー。観音崎からの眺めが素晴らしく、特に夕日が美しいと有名。鳥海山も見れる。
- 格安の利用料金:1泊300円という低価格でキャンプができる。
- 桜の名所:
秋田県内最南端のため、春には県内で最も早く桜が開花する場所としても有名。 - 県境にある:場内の遊歩道を歩き県跨ぎをすることができる。
- 歴史的な価値がある場所:芭蕉の「奥の細道」や伊能忠敬が通った史跡を歩いて、歴史に触れることができる。
三崎公園キャンプ場は魅力に溢れています。
秋田県に位置する三崎公園キャンプ場は、山と海に囲まれた自然豊かなロケーションにあります。
観音崎からの眺めが素晴らしく、特に夕日が美しいことで有名です。鳥海山も見ることができます。
また、1泊300円という格安な利用料金で手軽にキャンプが楽しめることも魅力の一つです。
春には県内で最も早く桜が開花する名所としても知られ、公園内には美しい桜が咲き乱れています。
さらに、芭蕉の「奥の細道」や伊能忠敬が通った史跡を歩いて、歴史に触れることもできます。
また、県境に位置しているため、場内の遊歩道を歩き県境を跨ぐことができるという楽しみかたもできます。
三崎公園キャンプ場 予約はどうする
予約は電話が必要です。
【問合せ先】
平日 0184-43-3230(観光課)
土日・祝日 0184-43-3200(日直室)
三崎公園キャンプ場 基本データ
訪問年月 | 2023/4 | 晴れのち曇り |
名称 | 三崎公園 キャンプ場 | https://www.nikaho-kanko.jp/nature/campsite.html |
場所 | 〒018-0143 秋田県にかほ市象潟町小砂川クツカケ1−2 | 0184-46-2826 |
業態 | 公営 | 平成には存在していたとのこと |
ロケーション | 臨海 | オーシャンビュー、鳥海山、桜 |
サイト | フリーサイト | 芝 硬 □□□☑□ 柔 |
サイト規模 | 中規模 | 2エリア |
営業期間 | 4月~11月 | |
予約方法 | 電話 | |
in / out | 8:30〜15:30/〜特になし | |
料金(利用プラン) | 計 100円/名 | ※バイク1台、テント1張、1名 デイキャンプ利用 |
(内訳) | 駐車料金 | なし |
管理費 | なし | |
サイト料金 | 100円(デイキャンプ利用) ※宿泊は300円/名 | |
受付 | 受付時間 8:30〜15:30 | 4~5月:8:30〜15:30 6~11月:8:30〜16:30 |
売店 なし | ||
レンタル なし | ||
薪 なし | ||
設備 | トイレ:1棟 | 水洗・和式 ※バリアフリーは洋式 |
風呂:なし/シャワー:なし | ||
炊事場:1カ所/水場:1カ所 | ||
炭捨て場:なし | 炭・灰持ち帰り | |
その他施設 | なし | |
ごみ | 持ち帰り | |
直火の可否 | 不可 | |
薪の調達状況 | 易 □□☑□□ 難 | |
電波状況 | 良い | ※楽天モバイル |
客層(主観) | ソロ □☑□□□ ファミリー | |
害虫・害獣 | クマンバチ ※カモシカ出没 | ※聞き込み情報 |
管理棟までの路面状況 | 舗装道 | |
サイト内路面状況 | 芝 | |
買い出し | スーパーマーケット | Aコープふくら店 約7.2km |
コンビニ | ローソン にかほ象潟町大砂川店 約5.8km | |
道の駅 | 道の駅 鳥海 約8.2km |
三崎公園キャンプ場 場内散策
三崎公園キャンプ場、散策した様子を自作MAPと画像でまとめました。
三崎公園キャンプ場 場内MAP
三崎公園キャンプ場、MAPを作成しました。
三崎公園キャンプ場 場内散策の様子
各所の様子はMAPで確認できるよう①~㉒まで番号を付けました。
以下掲載する画像の番号が上記MAP上の番号場所で撮影した風景です。
散策する気分で参考にしてください。
三崎公園キャンプ場 サイトの様子
三崎公園キャンプ場は全面フリーサイトです。車は不可ですが、混雑状況によりバイクの乗り入れができる場合があります。(※乗り入れ可否は当日管理人さんに聞いてみてください。)
海に面したエリアと管理棟裏に広がる広場エリアの2つのフリーサイトがあります。
(以下「海エリア」「広場エリア」と記します。)
三崎公園キャンプ場 「海エリア」
海エリアは、日本海と鳥海山の素晴らしい景色が楽しめ、桜の季節には美しい花見もできます。
また、各所に木製のテーブル、長椅子が設置されています。
炊事場があるのはこちらのエリアのみであり、キャンプをする利便性は高いです。
広場に比べ釣り場に近く、釣り好きにとっても便利な場所です。
ただ、トイレがやや遠いというデメリットがあります。
小型のテントでソロキャンプやデュオキャンプ、釣りキャンプをする方が多かった印象があります。
三崎公園キャンプ場 「広場エリア」
広場エリアは海エリアよりも広い敷地があります。
桜は管理棟のところに咲いているのが見れます。鳥海山はみえませんが、周囲が丘と緑に囲まれた静かな環境が特徴です。
木陰もあり、一部海が見える場所もあります。
水場が1つあり、トイレが近くにあるのがメリットです。
こちらはタープを張ったり大型のテントでファミリーキャンプが多い印象でした。
三崎公園キャンプ場 地面の様子
三崎公園キャンプ場の地面は、芝が生い茂っており、さらさらした柔らかめの土です。
そのため、ペグの差し込みが容易で、アルミペグでも刺さりそうです。
ただし、風が強い場合に備えて、長めのペグが必要かもしれません。
当日の天候によりペグ選びにも注意しましょう。
三崎公園キャンプ場 施設の様子
三崎公園キャンプ場の施設は、建物は古いものの清掃が行き届いており、清潔感がある印象です。
売店はありませんが、必要最低限の設備は整っています。
三崎公園キャンプ場 三崎茶屋(管理棟)
三崎公園キャンプ場の管理棟「三崎茶屋」に受付があります。販売品はありません。
その代わり建物の外には自販機が設置されていました。
室内には、にかほ市の観光名所のポスターが貼られ観光チラシが置かれています。ここで観光情報を入手することができます。
テーブルと椅子が並び、ここで旅人の交流ができる雰囲気があります。
三崎公園キャンプ場 炊事場
三崎公園キャンプ場の炊事場は、海エリアにのみあります。
屋根があるため雨天でも使いやすく、蛇口は三つ備わっています。
また、生ごみを収容する三角コーナーがありました。
炊事に必要な調理台もあり、周囲には釜土が並べられています。
ちなみに広場エリアには水場がひとつあります。
三崎公園キャンプ場 トイレ
三崎公園キャンプ場のトイレは、和式便器が設置されており、レトロなデザインの内装が特徴的です。
バリアフリートイレは洋式便座が設置されています。
施設自体は年季が入っていますが、清潔に保たれている印象があります。
三崎公園 釣り場
三崎公園の釣り場へは、駐車場の北側に位置する階段から海岸へアクセスできます。
釣り人に話を聞くと、チヌやホッケなどの釣果があったとのことでした。
三崎公園 展望台
三崎公園の展望台は、駐車場から階段を上ると東屋が現れます。
そこから海を遮るものがなく、美しい景色を楽しむことができます。特に、夕日を見るには特等席といえそうです。
また、海辺と反対側を見ると鳥海山を望むこともできます。
三崎公園 遊歩道
三崎公園の遊歩道は、広場から長い上り道が続き、三崎の地名の由来となった大師崎や不動崎の景色を楽しめます。
県境を越えると、灯台や三崎神社の大師堂、ダブの群落なども見ることができます。
奥の細道とも交差しています。
三崎公園キャンプ場 海側フリーサイトで過ごしたツーリングソロキャンプの様子をレポート
2023年北東北キャンプツーリング旅、第1張目に選んだキャンプ場。
前夜23時、バイクにまたがり都内を出発。
明け方、肌を刺すような寒さと睡魔に襲われ東北の気候の厳しい洗礼を受ける。心身共にヘロヘロ。
道路にある電光掲示の温度計は7℃を示していた。
それでも途中通った月山の雪景色、鳥海山の素晴らしさに生気を取り戻しつつ、なんとか山形、秋田の県境にたどり着いた。この時、時刻は午前9時。
キャンプ場はどこかとgoogle mapで探したら、なんとここ?!ちょうど県境を海に向かう方向にあった。
国道に面した廃墟の横を抜け、スロープを下ると青い海とピンクに咲き誇る桜!そしてサイトが現れた。
このロケーションは凄い!一目見てそう思った。
ゴールデンウィーク初日だというのに人の入りはまばら。
目ぼしい場所を記憶にとどめ、管理棟に急いで乗り込んだ。
管理人さんは予約の電話でお話した方で、「よく来たねぇ」と労いの言葉を受けた。ここまでの道のりの苦労話を思わず吐露し、長話となってしまった。
積もる話もそこそこに、まずはサイト確保が最優先。
宿泊300円は事前に調べて知っていたが、今回は予定を変更しデイキャンプ。
デイキャンプの料金設定なんかないよなぁ、300円だし、まぁいいか。と思ってたら、
まさかの衝撃プライス、なんと100円!?
アウトの時間を聞いたら、「何時まででもいいよー」ですって?!
おお神よ。予算が200円も浮いてしまった。
人が少ないのでバイクで乗り入れてよいとの許可を得た。
駐車場手前にあるサイトは海に面しており、桜が咲き乱れていた。なんとその上、鳥海山も見える。等間隔に木製の長椅子が並んでおり、これが区画の目安と直感した。
先客が1組。私を入れてもまだ2組しかいない。
どこにしようか、ここも良い、あそこも良い。どこも素晴らしいロケーションで、しばらく悩む。
桜の木の間から海の景色が見えるきれいな場所に陣取った。
海側に顔をだすと鳥海山がちょろりと見える好立地。
花と海に囲まれ、テントを張っただけで大満足。疲れもあって昇天してしまった。
いかんいかん、このままでは寝てしまう。
気力を奮い立たせ、キャンプ場の場内散策へいざ向かわん。
管理人さんの話によれば、もうひとつのサイトが管理棟の裏にあるというので見に行くことに。
半分が丘に囲まれた緑豊かな広場。風の影響が少なそうだ。こちらは海側のサイトと比べ大型テントを張るキャンパーが多かった。(といっても3組だったが。)
海が見える場所も一カ所だけあり、こちらも設営するのに良いロケーションだと思った。
ファミリーで来ていたシニアのキャンパーさんとお話する機会があった。
「昔からきてるねーここは。こっちのほうが広くて静かで好きなんだよ。前はこの辺遊具とかあって出店とかもきていたけど、今はもうそんな姿ないね。」
歴史の断片を伺うことができた。
「この先いくと山形の海が見えるよ。すぐだよすぐ。」と言われその方向をみると、万里の長城のような道が見えた。
いくしかないよな…。気合を入れて上る。
高いところまでくると一つ目の岬にある入江の様子がよく見えた。ごつごつした岩があり景勝地なのだろう。きれいな景色だ。
上り切ったところがちょうど秋田と山形の県境。線があるわけではないが、なんだか感慨深い。
管理人さんとの話を思い出した。
昔、山形と秋田の人が綱引きをし、勝ったほうの県境が伸びたという。ほんとうなのだろうか?
灯台が現れ、その先へ進むと山形側の海が見えた。
踵を返し、灯台の正面を見るために迂回し藪の中へ入る。
古めかしいお堂があった。周りはタブの木が生い茂り、神秘的な空間が広がっていた。
枝を腕で払いながら灯台の前にきた。
小さな灯台(羽後三埼灯台)。立ち入り禁止でそれ以上立ち入れなかったのが残念だが、ここはなんだかノスタルジックな雰囲気がある。
奥の細道が交差しており、ちょっと歩いてみたが藪漕ぎみたいで断念した。芭蕉さんはこんな道を歩いていたのだなぁと感心した。
山形から秋田へ戻る。
三崎公園が一望できた。こんな形してるんだぁ。眼に収まる岬感が印象的。
駐車場に戻り、展望台へ上る。東屋がありその先に立つと海の景色が良く見える。
反対をみると鳥海山。贅沢な景色だ。さぞかし夕日がきれいなことだろう。
まだ東北の寒さは残る中であったが歩きまわって汗ばむ身体。潮風を浴びながら暫し休憩。
サイトに戻る途中、海への入り口を見つけた。google mapでも『三崎公園釣り場』という名がついている。
同じサイトにいた釣りキャンの人とすれ違う。
「釣果はありましたかー?」
「穴釣りでチヌとホッケ釣れました!」
ホッケって釣れる魚なんだ?居酒屋のホッケしか馴染みがないからちょっと驚き。ロシアの魚だと思ってた。
時刻は昼過ぎ。サイトに戻るとデュオやソロの姿もちらほら増えていた。
やはりロケーションの良いこちらのサイトが人気のようだ。ファミリー層より少人数のキャンパーが多い様子。
皆、静かに思い思いのキャンプをしているようであった。
キャンプ場を一回りしたのでドッと疲労が出た。
何か口に入れねばと、既に14時間は経過しただろう缶コーヒーとわずかに残ったメロンパンを指でつまみ胃に流し込んだ。
裸足になり、木のベンチに胡坐をかきながら海と桜と鳥海山を眺めていた。
いつの間にか意識が飛ぶ(多分白目)。
口から伝ったであろうよだれが頬に冷え、我に返った。
この日は夜から雨予報であることは折り込み済。これから始まる長旅に備え、秋田市内で疲労回復に努める予定。
遠くに見える雲が厚い。この様子では夕日は望めないだろう。
後ろ髪を引かれる思いであったがこの地を後にすることを決断した。
飛び切り安価で、こんな素晴らしい景色が堪能できるキャンプ場は全国でも稀である。
今度はもちろん一晩過ごしたい。絶対また訪れたいと強く思った。
三崎公園キャンプ場 まとめ
- 自然が織りなす絶景ロケーション
- 格安の利用料金
- 桜の名所(春季)
- バイクであればオートサイト(当日の状況による)
- 絶景が楽しめる海側サイトは少し狭いため競争率が高い?
- 焚き火の後始末(炭、灰持ち帰り)
三崎公園キャンプ場は、日本海と鳥海山の美しい景色を眺められる絶好のロケーションに位置しています。
日本には多くのキャンプ場がありますが、三崎公園キャンプ場はその中でもトップクラスの魅力を持っていると言えます。
何と言っても、一泊300円というリーズナブルな宿泊料金が最大の魅力です。この価格でこの環境でキャンプができるのは本当に素晴らしいと思います。
また、キャンプ場のある三崎公園には景勝地や歴史的な史跡が多くあり、見どころも満載です。釣りも楽しむことができる絶好の立地条件です。
施設は最低限の設備しかありませんが、キャンプを楽しむ上で問題はありません。
特に悪い点は見当たりませんが、敢えて挙げるならば以下の2つがあります。
海側の絶景サイトは狭いため、ピーク時には競争率が高くなる可能性があります。
またゴミだけでなく、炭灰も持ち帰る必要があるため、焚火をする際には少し手間がかかるかもしれません。
私が訪れたのはゴールデンウィーク初日でしたが、人はまばらで穴場的な印象でした。
また時期が良く関東では既に葉桜なのに満開の桜を愛でることが出来ました。
また当日の状況によりますが、バイクであればキャンプ場まで乗り入れることも可能で、バイクツーリングにも最適です。
三崎公園キャンプ場を拠点にして、鳥海山周辺の自然スポットや象潟の風景、海水浴場を楽しむこともできます。
ツーリングキャンパーにとっては、秋田県にかほ市の三崎公園キャンプ場が新たな聖地となることでしょう。