北名城ビーチキャンプ場。
沖縄県糸満市にある無料キャンプ場です。
美しい景色を見ながら無料でキャンプが楽しめるという魅力的な場所ですが、実際にどんな環境なのか、混雑状況など気になることも多いですよね。
今回は、実際に北名城ビーチキャンプ場へ行ってキャンプしてきた体験レポートをお届けします。キャンプ場の詳細情報や、実際に過ごした様子を写真とともにご紹介します。
北名城ビーチキャンプ場の魅力
- 絶景ビーチロケーション
- 無料で利用できる
- 車の乗り入れが可能
北名城ビーチは、青い海、白いサンゴが堆積した砂浜が目の前に広がる絶景ロケーションです。
干潮時には歩いて渡れる無人島、エージナ島が近くにあるのも特徴です。
これだけの絶景を誇りながら、北名城ビーチは無料で利用できます。
その上、なんと!車の乗り入れをすることができます。
北名城ビーチキャンプ場 予約はいらない
北名城ビーチキャンプ場は予約不要です。
好きな時に行くことができます。
但し絶景ロケーションを無料で利用できるとあって、場所取りは早い者勝ちとなります。
北名城ビーチキャンプ場 基本データ
訪問年月 | 2023/10 | 晴れ |
名称 | 北名城ビーチ | |
場所 | 〒901-0351 沖縄県糸満市名城960 | 098-867-2837 |
業態 | 公営 | 沖縄県庁農林水産部 |
ロケーション | ビーチ | |
サイト | オートフリーサイト | 砂・芝 硬 □□□□☑ 柔 |
サイト規模 | 中規模 | |
営業期間 | 通年 | |
予約方法 | 予約不要 | |
in / out | なし | |
料金(利用プラン) | 無料 | |
(内訳) | 駐車料金 | なし |
管理料 | なし | |
サイト料金 | なし | |
受付 | 受付 なし | |
売店 なし | ||
レンタル なし | ||
薪 販売無し | ||
設備 | トイレ:1カ所(場外公衆トイレ) | 水洗・和式便座 |
風呂:なし/シャワー:なし | ||
炊事棟:なし | ||
炭捨て場:なし | ||
その他:なし | ||
ごみ | 持ち帰り | |
直火の可否 | 不可 | |
薪の調達状況 | 易 □□□☑□ 難 | |
電波状況 | 良好 | ※楽天モバイル |
客層(主観) | ソロ □□☑□□ ファミリー | |
獣 | カラス | |
サイト内路面状況 | 砂道 | |
買い出し | スーパーマーケット | タウンプラザかねひで真栄里店 約2.1km |
コンビニ | セブンイレブン糸満真栄里東店 約2.6km | |
その他 | コインシャワー | 豊崎海浜公園 美らSUNビーチ 約7.3km |
北名城ビーチキャンプ場 場内散策
場内散策した様子を自作MAPと画像でまとめました。
北名城ビーチキャンプ場 場内MAP
北名城ビーチキャンプ場、場内MAPを作成しました。
北名城ビーチキャンプ場 場内散策の様子
キャンプ場入り口から入場する様子、場内散策した様子を紹介します。
各所の様子はMAPで確認できるよう①~⑭まで番号を付けました。
以下掲載する画像の番号が上記MAP上の番号場所で撮影した風景です。
散策する気分で参考にしてください。
北名城ビーチキャンプ場 サイトの様子
- オートフリーサイト
- ロケーションは海側、広場、木陰もあり
- 地面は砂・草
北名城ビーチキャンプ場はオートフリーサイトです。
海を前に、約300mほどにわたる横長の設営スペースが広がっています。
エリア的には2ヵ所と見ました。
キャンプ場入り口に一本そびえる電柱を境にして、目の前に広がる海を見ながら楽しめるメインエリアと、エージナ島を前に草に囲まれた広場がありました。
広場のほうはエージナ島より北側の海を眺めることができ、那覇空港より発着する飛行機の様子を楽しむことができます。
一方メインエリアは広場のスペースより広く、海を目の前にした絶景ロケーションが楽しめます。
メインエリアに入ると車の導線となる道があり、その道の両端に設営スペースがあります。
草が比較的少ないところが設営に適したスペースとなっています。
サイトとなる場所はフラットで、周りに草が生えています。
地面は砂ですが、砂用ペグじゃなくても大丈夫そうです。周りに草が生えているので通常ペグでも食いつきがほどほどにありました。
但し風の強い場合を想定し、長めのペグが良さそうです。
手や足だけでペグダウンは難しいです。ハンマーがあったほうがよいでしょう。
サイトとなる平面より緩やかな傾斜となり、砂浜、海があります。
砂浜に設営されたテントはほとんどありませんでした。
また画像左側の様に一部木陰のスペースもあります。
海側に設営されると海の眺めは遮られますが、日差しが強い、風が強い、雨などの日はこちらのスペースに陣取るのもアリだと思います。
ちなみに場内にある車の導線となる道ですが、砂が踏み固められておりスタックの心配はなさそうです。
北名城ビーチキャンプ場 施設の様子
北名城ビーチキャンプ場には公衆トイレのみがあります。
管理棟、炊事場、シャワーなどはありません。
ゴミは炭、灰を含め全て持ち帰りです。
北名城ビーチキャンプ場 管理棟はない。
北名城ビーチキャンプ場には管理棟はありません。
当然ながら売店もないので必要なものは買いそろえていきましょう。
ちなみに場外徒歩圏内に自動販売機がありました。
北名城ビーチキャンプ場 炊事場はない
北名城ビーチキャンプ場には炊事場はありません。
トイレの水は手洗い専用です。水を汲まないよう注意警告がされています。
従って現地で食材を洗ったり、食器を洗ったりすることはできません。
北名城ビーチキャンプ場 トイレ(公衆トイレ)
北名城ビーチキャンプ場に唯一ある施設が公衆トイレです。
男女別に入り口があり、便座は和式です。
トイレットペーパーは補充されているようですが、念のため持参したほうが良さそうです。
北名城ビーチキャンプ場 灰捨て場はない
北名城ビーチキャンプ場は焚き火は禁止ではないものの炭・灰捨て場はありません。
(常識的に直火はやめましょう。)
火消袋等があると炭・灰の持ち帰りに便利です。
北名城ビーチキャンプ場 ごみはどうする?
北名城ビーチキャンプ場はゴミ捨て場はありません。
炭・灰を含め、全て持ち帰りとなります。
北名城ビーチキャンプ場 シャワーはない
北名城ビーチキャンプ場はビーチと冠していながらシャワー施設はありません。
体を洗ってよい水場もないことから海水浴後は工夫が必要です。
約7.3km離れた、豊崎海浜公園 美らSUNビーチにコインシャワーがあるようです。
営業時間等詳細については事前確認が必要です。
北名城ビーチキャンプ場 沖縄弁当を食べながらレンタルバイクでツーリングデイキャンプした様子をレポート
沖縄キャンプ3日目、とうとう最終日。
最後は気軽にキャンプがしたいと思い、予約不要の北名城ビーチキャンプ場を選んだ。
那覇の拠点からも車両で30分ほどのところで近い。
前回までの沖縄キャンプのあらすじ↓
朝7:00に那覇にある宿を出発。
この日のテーマは『沖縄のキャンプ場で、沖縄弁当を、沖縄の海を見ながら食べる』こと。
旅のさなか、色々な沖縄の人と話す中で沖縄の弁当屋がアツい!ということを聞いていた。
ソーキソバがなんと100円で食べれるという。
沖縄の弁当屋がどのようなところなのかも気になるところ。
朝5:30からやっているとのことで早速弁当を調達しに向かった。
外観は廃れているが、活気のある雰囲気。
朝も早い時間帯であるにも関わらず、店の前には次々と車やトラックがやってきていた。
ひとをかき分け、店内に侵入。
あったあった、ソーキソバ!
100円!安っ!!
しかし残念ながら宿の朝食がまさかのソーキソバかぶり。違うものにするか。
揚げたてのてんぷらがずらりと並んでいた。
野菜チーズ巻天ぷらと、ジューシーおにぎりセットを買った。なんと合計250円也。
食材をゲットし、キャンプ場を目指す。
那覇の市街地を抜け、国道331号を南下する。
途中行きたいところがあったのでちょろっと寄り道。
那覇空港のすぐ近く、海に突き出る瀬長島。
周りは海に囲まれ、白く統一された建物が立ち並ぶ様子は、まるで異国のような雰囲気。
朝だったのでランナーの姿がまばらに見えるだけの静寂さ。
ここで海を見ているだけで満たされる気持ちになる。
いや、いかんいかん。先を急がねば。。
糸満市に入った。
国道331号を外れキャンプ場近くまでくると、沖縄らしい民家が並ぶ集落が現れる。
一般の沖縄観光では味わえない風景だ。
せまい道をくねくね進むと海に出た。
時刻は8:00。北名城ビーチキャンプ場に到着。
場内につながる導線が左右に見えたが、海が良く見えそうだったので迷わず左に進む。
この日は暦の上で三連休の最終日。
サイトの中にある車道の両端に設営スペースがあるようだった。
入り口手前からの海側はひとがいっぱい。
それでも奥のほうへ行けば設営スペースはまだ僅かにあるようだった。
どこがいいかとうろうろしていたら、バイクを停車していた近くが空いた。
ラッキー♪
前泊者が帰っていったようだ。
目の前は海。右手に見えるはエージナ島。
絶好のポジション!
早速テントを設営。
テントからみる景色はうっとりするほどの絶景が広がっていた。
透き通って鏡の様に空の色を取り込んだ美しい海。
天気に恵まれ、きれいな青空と雲があるのがまた良い。風が吹くと緑の草がさわさわと音を出しながら揺れる。
飛行機がゆっくりと通り過ぎる。
左から右へ進む飛行機を目で追っていた。
いいな、この時間の使い方。
ぼーっとしているだけで満足してしまうほどであった。
場内を散策してみよう。
車道に沿って南のほうまで歩いてみる。
海側はやはり人気のようだ。車とテントが間隔をおいて並んでいる。
反対側は木陰があり、こなれたベテランキャンパーが多い印象。
更に奥へ進むとテントはまばらになり、設営できそうなスペースがちらほら現れた。
海側に舟が一艘置いてあり、この舟を越えると背の高い草が生い茂っていた。
この舟より南のほうに設営するキャンパーは誰一人いなかった。
恐らくこの舟の手前までが設営できるスペースなのだろう。
車道はこの先も続いていた。
進んでいくと海も見えない雑木林が現れる。
この辺りは年季の入った佇まいのテントが並んでいた。プロ?!だろうか?
あまり立ち入らないほうが良いと感覚的に思い、ここで踵を返すことにした。
場内散策したが、施設はトイレしかないみたいだ。
炊事場もない。
トイレの水道の注意書きには『水をとっている人を見たら市役所まで連絡してください。』とあった。
『トイレの水を使えばいいや』、はここでは犯罪なのだ。
宿泊するには難易度が高そうだと思った。
デイキャンプで炊事しないから今回はよかった~…。
拠点にもどり、メインイベント。
SOTOのフィールドホッパーに買って来た弁当を広げる。
茶色で固めた食材に南国グァバのピンクが映える。
野菜チーズ巻天ぷらをガブり。これ、最高に旨い。衣が厚くて食べ応えがある。
ジューシーおにぎりも具材ごろごろ。
ソーセージとから揚げと揚げシューマイもついていた。
これで合計250円とは。
安くてうまくて、沖縄の味を存分に楽しむことができた。
エージナ島に近づいてみた。
砂浜にでて、センチな気分。
ジャリっ、ジャリっ、っと固い音がした。
よく見たら白化したサンゴが一面に広がっていた。
これ小袋に入れたら、お土産にいいんじゃないか?
厳選に厳選を重ね、型の良いサンゴを選出した。
いやー、貴重だし、おしゃれだし、沖縄らしいし、タダで済んだし、お土産助かったぁ。
でも、なんだかふいに良くないことじゃないかと頭をよぎる。
『沖縄 サンゴ 持ち帰り』。ググってみたら、やっぱりだ!
『沖縄のサンゴの持ち帰りは法律違反になってしまいます』
沖縄県庁H.P造礁サンゴ類の採捕等は禁止されています。|沖縄県公式ホームページ沖縄県公式ホームページ
あぶねー!!
犯罪者になるところだった。
取って並べたサンゴは写真に収め、元あった場所に戻しに行った、やれやれ。
キャンプ場に訪れる人達を見ると観光客もきているようだった。空港近いからレンタカーを返す直前、最後の想い出作りか。
子供がサンゴをたくさんポケットに入れている。
あぁ、だめだよ、だめだめ。お母さん注意してあげてー。
お母さんも一緒かよ…。お父さんー!
知らない人も多いんだろうな。空港にでかでかと注意喚起したほうがいんじゃないかな。
さて、ここらで仕舞いにするか。
ほとんど使わなかったCB缶。沖縄キャンパーに寄与してこよう。
誰にあげようかなぁ。
同じソロベースのテントを見つけた。
「こんにちはー。」
ソロのキャンパーさんだった。
歳も近く、同じテントということで話が弾む。
どうやら常連さんだったらしい。
他の常連さんも紹介され、お仲間のテントをみるとなんと薪ストーブが!?
28℃ですよ。
沖縄キャンパーは使いたいんですって。ロマンだねぇ。
まさか帰り際にこのような交流ができるとは思わず、後ろ髪が引かれる思いで撤収する。
おや、君は誰だい?
さて、レンタルバイクの返却時間まで、行けるとこまでツーリングするかー。
北名城ビーチキャンプ場 まとめ ~絶景ビーチと自由度の高いキャンプを楽しめる場所~
- 絶景ビーチロケーション
- 予約不要
- 無料でオートキャンプが可能
- 自由度が高い
- 炊事場がない
- 予約不要のため不確実性がある
きれいな海と白いサンゴが打ち上げられた砂浜が広がる美しいビーチは、まさに沖縄の絶景と言える場所でした。
また、近くにあるエージナ島探索や、那覇空港に向かう飛行機を楽しむことができるところでもあります。
無料の上、オートキャンプができるのがポイントが高いと思いました。
サイトの設営場所やキャンプのスタイルに制限がないため、自分のペースでキャンプを楽しむことができます。
逆を言えばモラルが試される場所と言ってもよさそうです。
キャンプ場の利用には予約が必要ないため気軽に訪れることができましたが、いざ行ったときに利用できるかの不確実性は否めません。
特に繁忙期にはサイトが埋まってしまう可能性がありそうです。
気になるのは炊事場がないため、水は持参する必要があります。
宿泊で自炊ともなるとウォータージャグ、ウォータータンクは必携となりそうです。
また海水浴やビーチ遊びに関しても事前の準備(着替えの方法、身体を洗う方法等)が必要となります。
ソロ、ファミリーなのか、デイキャンプ、宿泊するのか。海水浴やビーチ遊びをするかにより、必要な量を確保できるジャグを選んでいきましょう。
北名城ビーチキャンプ場は、絶景のビーチを眺めながら自由度の高いキャンプを楽しめる場所です。
不便な面はありますが、事前準備をしっかり行うことで解消できるはずです。
美しい景色と開放的な雰囲気は、キャンプを存分に楽しむのに最適な環境でした。
目の前に広がる海を眺めながらのキャンプは、忘れられない思い出となることでしょう。
最後に、サンゴは持ち帰らないよう注意しましょう!ね。