FLSKというボトルをご存じだろうか。
スタイリッシュなデザインの携帯用ステンレスボトル。
デザインだけのおしゃれボトルではない。
なんと炭酸をいれて持ち歩くことができる。
また他社の魔法瓶と比べても頭ひとつ抜きんでた性能をもつ。
このFLSKを徹底解剖。
各部の詳細、性能の検証から、キャンプでの使用感と共にその魅力に迫っていきたいと思う。
FLSK(フラスク)とは
FLSK(フラスク)を開発したFLSK Products GmbHとはドイツメーカー企画開発の会社。
FLSK誕生のきっかけは、創業者であるQuentin氏が2013年に南アフリカ市場でみつけたステンレスボトルとの出会いから始まる。
そのボトルに入れたビールが半日以上経ってもキンキンに冷え、美味しい飲み心地を保っていたのに感動。
ドイツに戻り、その南アフリカのメーカーの協力を得ながらデザイン、機能面での改良を加え、新たなボトルを誕生させたのがこのFLSKだという。
本拠地はドイツのミュンヘン。
ベルリン、ハンブルクに次いでドイツでは3番目に大きな都市。
1972年にミュンヘンオリンピックが開催された地である。
ちなみにBMW の本社があるのもこのミュンヘン。
ミュンヘンは印象的な建築物に溢れた美しい街並みらしい。
その地でインスピレーションを受け、形づくられたボトルの造形美。
他の携帯用魔法瓶とは一線を画すスタイリッシュなデザインである。
FLSK WHITE MARBLE 500mlボトル
今回手に取ったのは、FLSK WHITE MARBLE 500ml。
白樺が好きなのでそのイメージに合いそうなWHITE MARBLEのカラーに決めた。
このカラーでは500ml、750ml、1,000mlから選べる。
最も流通している500mlの炭酸飲料を入れるべく、500mlを選択。(※他のカラーでは350mlのラインナップもある。)
ボトルは専用の化粧箱に入っている。
まるで高級ウィスキーのようなおしゃれな演出。
大事に使いたくなる。
FLSK 500mlボトル 製品チェック
製品本体。
シュッとしたフォルム。本体にはロゴマークとFLSKの文字がある。主張しすぎないのが良い。
ツメでなぞると凹みの段差があることからレーザー刻印と思われる。
フタ上部にはロゴマークある。
底面の様子。
FLSK 500mlボトル サイズ測定
主要各部をノギス、金属定規、コンベックスで測定した。
重量は電子秤(最小測定単位0.1g)で測定した。
FLSK 500mlボトル サイズ
全長:250mm
幅:φ70mm(胴回り)
重量:319.2g
全長は250mm。
手のひらの指を左右に拡げて少し大きいサイズ感。
胴回りは最大70mm。手のひらでホールドするのに十分な大きさ。
重量は実測値で319.2g。
FLSK 500mlボトル 構成パーツ
FLSK 500mlボトルは3パーツで構成されている。
- 本体
- フタ
- シリコンリング
その他、替えのパッキンがもうひとつ、専用の不織布の袋がある。
それでは各パーツごとに詳しく見ていこうと思う。
FLSK 500mlボトル 本体
本体はオールステンレス。SUS304を採用している。
塗装は車同様、何度も重ね塗りをされており金属が外気に侵されにくい堅牢性をもつ。
特にこのWHITE MARBLEは特殊なカラーコーディングであるスペシャルコーティングが施されている。
フタを除いた本体全長は247mm。
飲み口は口より小さく、飲みやすそうな大きさ。
飲み口内径はΦ32mmであった。
本体重量は290.0gと、きりの良い数字に丸まっている。
FLSK 500mlボトル フタ
フタのヘッドはステンレス。上部に凸凹がありグリップが効く形状になっている。
中栓はプラスチック。恐らくだが内部には断熱性をより高める発砲スチロールがはいっているのではないかと推測する。
シリコンリングを入れる溝があり、飲み物に触れる部分はステンレスで衛生感が保たれる。
フタ全長は48.0mm。
フタ外径はΦ42.7mm。
中栓、外径はΦ31.0mm。
シリコンリングが入る溝は幅4.5mm、外径Φ23.5mm。
フタ重量は28.4g。
FLSK 500mlボトル シリコンリング
シリコンリングはグレー色。シリコンゴムは色が付きやすいため色がついても目だちにくいグレーを採用していると見た。
予備のシリコンリングがあるのが嬉しい。
形状はドーナツ型。溝のない面と溝のある面がある。
フタのリング溝にはめ込む際には取り付けの方向性がある。
誤った取り付けは保温、保冷性能、密閉性に影響するので注意。
シリコンリングの外径はΦ28.0mm、内径Φ21.5mm、幅は4.5mmであった。
シリコンリング、重量は0.9g。
FLSK 500mlボトルの性能と他社製品比較
世界最高クラスの保温・保冷力
引用:FLSK(フラスク) とは | FLSK(フラスク)公式オンラインショップ
FLSKのボトルは他社をしのぐスペックがあるという。
まずFLSKのスペックを調べ、他社の製品と比較しどの点が優れているのか検証を行った。
FLSK 500mlボトル スペック
上記はFLSKの公式サイトより引用。
保温効力(6時間)は76.4℃、保冷効力(6時間)は6.9℃とある。
保温効力と保冷効力
・保温効力とは
室温20°C±2°Cにおいて2時間以上開栓して放置した製品に付属の中栓をしたときの中栓の下端まで沸騰水を入れ、湯の温度が95°C±1°Cになったときにその製品付属の中栓等をした後、一定時間放置した場合のその湯の温度が表示以上になるように温度を表示し、その次に括弧書きでその放置した時間を付記する。
引用:魔法瓶 | 消費者庁 (caa.go.jp)
・保冷効力とは
室温20°C±2°Cにおいて2時間以上開栓して放置した製品に付属の中栓を施したときの中栓の下端まで4°Cの冷水(氷は含めないこと。)を入れ、水の温度が4°C±1°Cになったときに、その製品付属の中栓等をした後、6時間放置した場合におけるその水の温度が表示以下となるように温度を表示し、その次に括弧書きで「6時間」と付記する(ステンレス製携帯用魔法瓶であって保冷専用のものに限る)。
引用:魔法瓶 | 消費者庁 (caa.go.jp)
FLSK 500mlボトル 他社ステンレス製携帯用まほうびんとの比較検証
様々なまほうびんが陳列される家電量販店に赴き、まほうびん大手3社(S社、T社、Z社)500ml魔法瓶と性能をFLSK500mlボトルと比較した。
尚、陳列されていた各社商品の中で最も性能の良いものを採用した。
まずは通常のステンレス製携帯用まほうびんとの比較。
【S社 ステンレス製携帯用まほうびん500ml】
保温効力(6時間)は72℃以上。
保冷効力(6時間)は9℃以下。
【T社 ステンレス製携帯用まほうびん500ml】
保温効力(6時間)は69℃以上。
保冷効力(6時間)は8℃以下。
【Z社 ステンレス製携帯用まほうびん600ml※】
保温効力(6時間)は73℃以上。
保冷効力(6時間)は8℃以下。
※Z社製品に関しては500mlのラインナップが売り場になかったため、近い容量の600mlを採択。
ちなみに容量が多いほうが保温効力、保冷効力共に効果が高い値となる。
まとめると、下表の結果となった。
メーカー名 | FSK | S社 | T社 | Z社※600ml |
---|---|---|---|---|
保温効力(6時間) | 76.4℃ | 72℃ | 69℃ | 73℃ |
保冷効力(6時間) | 6.9℃ | 9℃ | 8℃ | 8℃ |
FLSKの6時間の保温効力は4社中最も高く、6時間の保冷効力は4社中最も低い温度であった。
FLSK 500mlボトル 他社炭酸飲料ボトルとの比較検証
売り場を見渡すと炭酸飲料を入れられるボトルコーナーが設営されていた。
いつのまにか炭酸飲料を入れることができるボトルが続々と登場していたようだ。
通常ステンレス製携帯用まほうびんは炭酸を入れることは禁じられている。
炭酸を入れることで内圧が上がり、蓋が開かない、蓋が勢いよく飛び出て危険であることから、
家庭用品安全表示法の使用上の注意で表示することが定められている。
家庭用品品質表示法 魔法瓶
6.使用上の注意
引用:魔法瓶 | 消費者庁 (caa.go.jp)
●次に掲げる事項を製品の形状又は品質に応じて適切に表示する。
《ト》ドライアイス又は炭酸飲料は入れない旨。
炭酸を入れることを可能とした技術の進歩に驚かされる。
さて、FLSKは炭酸飲料を入れることができるボトルのため、こちらも他社との性能比較を行ってみたい。
売り場に陳列されていたのは大手まほうびんメーカーのS社とT社。Z社製品は見当たらなかった。
FLSKを入れた3社で性能比較してみようと思う。
【S社 保冷炭酸飲料ボトル 530ml】
保温効力(6時間)の表示はなかった。
保冷効力(6時間)は10℃以下。
【T社 真空断熱炭酸ボトル 500ml】
保温効力(6時間)の表示はなかった。
保冷効力(6時間)は8℃以下。
まとめると、下表の結果となった。
メーカー名 | FLSK | S社 | T社 |
---|---|---|---|
保温効力(6時間) | 76.4℃ | -℃ | -℃ |
保冷効力(6時間) | 6.9℃ | 10℃ | 8℃ |
FLSKの6時間の保冷効力は3社中最も低い温度であった。
FLSKのみ保温効力を表示していた。
これはおもしろい結果となった。
炭酸飲料用ボトルにおいては各社保温効力を表示していなかったのである。
また『保冷炭酸飲料ボトル』や『真空断熱炭酸ボトル』等、品名が統一されていなかったことは興味深い。
新しい分野の商品のため、法律が追い付いていないのだろうと思われる。
FLSK 500mlボトル 何故炭酸を入れられるのか
前述しているように通常、ステンレス製携帯用まほうびんは炭酸を入れることは禁じられている。
炭酸を入れることで内圧が上がり、蓋が開かない、蓋が勢いよく飛び出て危険であるからである。
各社の炭酸飲料用ボトルの構造はどうなっているのか。
気になったので調べてみた。
各社中栓にスリットを入れている。
フタを開けるときにこのスリットからガスを排出することで内圧を逃がしているようだ。
FLSKのフタを見ると、各社で見られる中栓のスリットは見当たらない。
気になったのでFLSK JAPANに問い合わせをして聞いてみた。
炭酸が抜けない(抜けずらい)、また開栓時の内圧を防ぐことができるのは何故か?
密封性の高いボトルキャップを採用しており、フタを緩める際にわずかな隙間から気をゆっくり逃がすことができ、急なガス爆発を防いでおります。
FLSK JAPANより特別に資料を提供いただいたので掲載する。
以下補足。
高品質のシリコンリングを使用することで、炭酸ガスがFLSK内に留まりやすくなります。
密度や硬度にこだわり、サイズもボトルネックの大きさにぴったり合うように設計しています。
これにより、炭酸ガスの抜けを防ぐことができ、また蓋を僅かに緩めた際に、炭酸ガスをスムーズ
に抜くことができます。
シリコンリングについては製品化にあたり何度も改良しており、炭酸が吹き出すことなくよりス
ムーズにガスが抜けるよう現在の密度や硬度にたどり着きました。
シリコンリングの僅かなサイズ違いでボトルネックと合わないことがあり、その際には炭酸のガス抜けがとても遅くなり(ガスが詰まっている状態、蓋の開封がスムーズにならない(非常にかたくなる)ことがありました。ガスがスムーズに抜けないことは蓋が開かなくなるリスクに繋がります。
ガス抜けについて
シリコンリングは、ボトルネックの底にあるシールリブに押し付けられ、ねじこまれます。
炭酸飲料を入れた際にはこの箇所に圧力がかかりますが、炭酸ガスによる圧力が解放される
(蓋を緩め始めた)時、蓋とボトルネックの間にガスが通る隙間ができ、圧を逃します。
シリコンリング、またそれをはめ込むキャップ、ボトルネックが全て噛み合うよう精密に設計・製造
していることにより炭酸飲料の使用を可能としている。
また、FLSKの保温構造(真空断熱構造+銅コーティング)により保冷力を高めることで、炭酸抜けを極力防ぐことができるのだそうだ。
FLSK 500mlボトル 密閉性の検証
国内検査で炭酸漏れなし
国内の検査機関にて湯漏れ及び水漏れの検査方法を準用。水の他に炭酸水を使用した検査も実施し、FLSKは各サイズで“異常なし”(炭酸飲料の漏れなし)の結果を得ました。
引用:FLSK(フラスク) とは | FLSK(フラスク)公式オンラインショップ
密閉性に関し湯漏れ、水漏れ、炭酸飲料のもれなし、と謳うFLSK Products GmbH社。
今まで炭酸飲料を入れてよいまほうびんがなかったことから、にわかに信じがたい。
日本産業規格 JIS S2006(まほうびん)にある試験方法を参考にし、水漏れ、湯漏れ、更に炭酸飲料の漏れの有無を検証してみた。
FLSK 500mlボトル 水漏れ検証
JIS S2006:2009 10.16.2.2 携帯用まほうびんの水漏れ試験(準用)
- FLSK500mlボトルに水道水を満水入れる。
- フタが回らなくなるまでゆっくりねじ締めする。
- フタを上にし上下に大きく10回振った後、逆さまの状態で10分間放置した後の水漏れの有無を調べる。
まず電子秤にFLSKをのせ、風袋をとった。
次にFLSK500mlボトルに水道水を正確に500ml入れた。
フタを締め、上下に大きく10回振り、逆さまに置いた。
JIS S2006の試験では横向きに置くところ、この検証では更に過酷な逆さまの状態にした。
スマートフォンのタイマーを利用し、10分後の水漏れの状態を調べた。
10分後。水漏れは認められなかった。
FLSK 500mlボトル 湯漏れ検証
次は湯漏れ試験。
水漏れと比べ、熱湯は内圧が上がるため過酷な試験となる。
まずは先ほど水漏れ試験で使った水を250ml測り取る。
ボトルに残った水を容器の半量の250mlの水とみなした。
JIS S2006:2009 10.16.2.1 携帯用まほうびんの湯漏れ試験(準用)
- 容量の半量となる250mlの水道水を沸かす。
- FLSK500mlボトルに熱湯を入れる。
- フタが回らなくなるまでゆっくりねじ締めする。
- フタを上にし上下に大きく10回振った後、逆さまの状態で10分間放置した後の湯漏れの有無を調べる。
JIS S2006の試験では通常保冷専用ボトルは試験対象外である。
ボトルの水をケトルに移し替え、沸騰させた。
沸騰させたお湯をケトルからFLSK500mlボトルに移し替えた。
フタを締め、上下に大きく10回振り、逆さまに置いた。
スマートフォンのタイマーを利用し、10分後の水漏れの状態を調べた。
10分後。湯漏れは認められなかった。
FLSK 500mlボトル 炭酸飲料漏れ検証
最後は大本命、炭酸飲料の漏れ検証!
最も過酷な試験である。
JIS S2006では炭酸飲料漏れ試験の方法は定義されていない。
水漏れと湯漏れのどちらにしようか迷う。水量が全量か半量に分かれるからだ。
まさかこのボトルに半量分の炭酸水をわざわざ持ち歩くことはしないであろうと考え、
ここでは水漏れ試験を準用し炭酸飲料を全量入れることにした。
JIS S2006:2009 10.16.2.2 携帯用まほうびんの水漏れ試験を参考。
- FLSK500mlボトルに市販の炭酸水500mlを全量入れる。
- フタが回らなくなるまでゆっくりねじ締めする。
- フタを上にし上下に大きく10回振った後、逆さまの状態で10分間放置した後の炭酸水の漏れの有無を調べる。
- フタを開栓した時の炭酸飲料の吹きこぼれの有無も調べる。
用意したのは市販の炭酸水500ml。
全量入れたら少し多かった。
炭酸水の水位がボトルネックの底にあるシールリブを超えているため500mlになるよう調節した。
フタを締め、上下に大きく10回振り、逆さまに置いた。
スマートフォンのタイマーを利用し、10分後の炭酸漏れの状態を調べた。
10分後。炭酸漏れは認められなかった。
フタを開栓してみた。
静止させていたせいか、シュッともぶくぶくとも言わず、吹きこぼれもなかった。
自分で実証した炭酸漏れ試験。
これは凄いと実感した。
FLSK 500mlボトル キャンプでの使用感をレビュー
FLSK 500mlボトルをバイクにまたがり、キャンプフィールドに持って行った。
そこでの使用感をレビューする。
FLSK 500mlボトルを持って2泊3日キャンプツーリングの様子
いよいよFLSK 500mlボトル、キャンプ初登板。
このために2泊3日のキャンプを予定。FLSK 500mlボトルがどう活躍するのかワクワクする。
7月某日、朝7時40分。冷蔵庫の扉を開けたときからこの物語は始まる。
用意したのはコカ・コーラ500ml缶。出かける直前にFLSK 500mlボトルにチャージする。
下道5時間かかるキャンプ地へ向け、焦る気持ちで手元が狂う。
500mlの飲料って、500ml以上入っているのだね。
FLSK 500mlボトルの容量調べてなかったら分からなかった事実。
500mlっていって500ml以上入っていたらクレームはつかないのであろう。
逆に500mlはいってなかったらクレームになるよな。なんてことをふと考える。
溢れたコーラをちょっと飲み、ボトルのフタを締めたのが7時16分。
愛車のV-Stromのサイドパニアへ、専用袋に入れたFLSK 500mlボトルを格納する。
来ました。ここは群馬県、体験の森花咲森のキャンプ場。
キャンプ場へ着いたが、あれやこれやで一向に設営がすすまない。
朝から出発し、飲まず食わずでそろそろ体力の限界を感じてきた。
設営も完了し腰を据えたところで、昼飯として買った弁当が既に夜飯になろうとしていた。
7時16分にいれたコーラ、時刻は17時15分。
FLSKにいれたコーラはいかに?!
開栓をする。
シゥゥ…という小さな音がした。
みるとFLSKのボディを舐めるように一筋のコーラが垂れ落ちた。
やはり横向きにしていたのがまずかったか。
それでも溢れたコーラが1滴分で済んでよかった。
キンキンに冷えたコーラをFLSKに入れてから約10時間が経過している。
コーラを飲んでみた。
うん、まぁまぁ冷えている。炭酸は微炭酸であったが、弁当を流し込むのに十分足りうるコーラの品質を楽しめた。
一日目の感想として、
まず、缶ゴミがでないのがよい。
そして、飲みたい分だけ炭酸を摂取できるのが良いと思った。
こちらのキャンプ場では森から湧水が流れていた。
冷たい湧水。これをFLSKに入れて飲んだ。
いつまでも冷たいまま。喉の渇きを潤すには十分。
こういう使い方が良い点だと思った。
夜は常温で買った900mlの無糖コーヒーのペットボトルをFLSKに半分注いで使用した。
標高1,000mのキャンプ場なので、コーヒーは常温でも生ぬるさは感じなかった。
朝、バナナを一房買っていたので、昨晩FLSKにいれたコーヒーと共にいただく。
のこり半分になったコーヒーを全てFLSKに注ぎ入れ、次なるキャンプ地を目指す。
2日目。
群馬県、利平茶屋森林公園についた。
昨日利用したキャンプ場から約50kmのところ。
こちらも標高1,000m。2時間も歩けば赤城山の山頂がある。
見渡す限り森。ところどころ苔むしており、まるで屋久島にいるようなロケーション。
この苔むした景色の中に白いFLSKを置くと、さながらもののけ姫にでてくる『こだま』を彷彿とさせる。
こうして森の緑と苔にFLSKを投じてみると、改めてFLSKのカッコよさが際立って見えた。
所有欲が満たされる瞬間でもあった。
夜、雨が降った。滝が近くにあり更に肌寒い。
夏場、肉を焼くわけではないのに焚き火台に火を入れた。
FLSKに入れたコーヒーをシェラカップにいれ、クッキーと一緒に時を過ごす。
標高1,000mの外気にさらされたコーヒーの冷たさを感じた。
朝。一房買ったバナナはまだ余っている。FLSKの中に僅かとなったコーヒーと共に胃に流し込む。
FLSKに入れたことによって空になったコーヒーのペットボトルはジャグ替わりとして水をいれて使った。
水を入れ洗浄。撤収の間、逆さまにして乾燥させる。
そして撤収。
今回2泊3日FLSKと共にし、思った感想。
- 自然の景色とデザインがマッチし、改めてかっこよさを感じた。
- 飲みたくなった都度、炭酸が飲めるのがよい。
- 缶ゴミがでない。
- 炭酸じゃなくても冷たい湧水を持ち帰って楽しむことができる。
反省・改善点
- 極力横向きでのバイクの運搬は注意したい。
- 10時間は長すぎた。炭酸が微炭酸であった。
- 炭酸を入れる際にはボトルの口元をみながら慎重にいれる。
- 開栓時はゆっくり時間をかけてフタを開けてみる。
次回はもっとうまくFLSKと向き合いたいと思った。
続FLSK 500mlボトルを持って1泊2日虫取りキャンプツーリングの様子
前回のキャンプの反省点を踏まえ、再度キャンプでFLSKを連れて行った。
目的は虫取りと、キャンプを通しFLSKの性能を感じ取るため。
前回同様500mlのコーラを、FLSK500mlボトルに今回は慎重に入れる。
同じ轍は踏まない。
ゆっくり口元を見つつ、コーラをFLSKに注ぎ込む。
溢れてこない。だがまてよ?このコーラ量が少ないんじゃないか?
毎回同じコーラの量を測る故の気づきが身に沁みついてしまった。
ボトルネックの底にあるシールリブ位置にあるので500mlなんだろうけどね。
愛車のV-Stromのサイドパニアへ。前回の反省を活かし縦向きで格納。
この日は道路に設置された温度表示が34℃。焼け付くアスファルトをひた走る。
暑さで、ぐでぐでのなかキャンプ場に到着した。
この日のキャンプ場は秘密の場所。
暑いので簡単に組み立てられるドームテントを採用した。
もう辛抱たまらん。
早速FLSKに入れたコーラを飲むことにする。
あまりの暑さに時計を置いて撮影することを忘れてしまったが、時刻は画像のプロパティより14:41。
朝コーラを入れてから6時間経過していない。
縦向きに運搬した。フタはゆっくり開ける。
気のせいか、スッ…という音がした。
フタを開ける。
コーラは?
噴きこぼれてはいなかった。
前は直飲みだったが、今回はスノーピークのシングルチタンマグに注ぎ入れてみる。
しゅわしゅわと泡立ち、水泡と消えた。
この一瞬の泡が見れたことが嬉しい。
そして6時間後のコーラはどうであったかというと、
冷たくて、美味しいコーラをいただけました。
無事ミッション完了。その後虫取りに精を出す。
まとめ
FLSKのボトルを手に取るまで、炭酸飲料をいれることができるボトルの存在を知らなかった。
このFLSKをきっかけに、店頭では既に炭酸飲料をいれることができるボトルが陳列されていることを知った。
各社の品質表示をみると、品名がばらばらであったり、注意表示も統一感がなかったりと、
新しい商品のため法律が追い付いていない現状であるように思える。
各社技術革新と、懸念される事項について切磋琢磨している様子がうかがえた。
新しいだけでは消費者はついてはこない。
ロングセラーになるためには、そこに安心、安全という保障が必要になってくる。
そんな中、FLSKは優れた技術力と汎用性、デザイン性、安全、安心を担いで日本のまほうびん業界へ乗り込んできた。
炭酸飲料用のため、保温効力を表示する義務はない。
冷たい飲み物専用の容器であるのにわざわざコストをかけて保温効力まで面倒を見る理由はないからだ。
そこをFLSKは『保温もできる!』と謳う。
更に『世界最高クラスの保温・保冷力です!』と謳う。
その上『炭酸をいれられます!』と謳う。
今回検証してみたが、国内まほうびん大手各社を相手にぶっちぎりの保温力、保冷力を持つことを認識した。
その上で、炭酸飲料を入れられるという汎用性の広さ。
性能のみならず、ステンレス製携帯用まほうびんにはあまり見られなかったスタイリッシュなデザイン性も兼ね備える。
消費者にとってはあれもこれもと使用シーンのすそ野が広がることには嬉しい限りである。
ただそうすることで予見できる、または予見できないリスクが増えるのも事実。
そこを絶対の自信をもって言い切る姿勢。
故に凄いと思うのである。
キャンプでの使用シーンを思い浮かべたが、実は家でも愛用している。
ボトルにわざわざ炭酸を入れ替えて飲む習慣がなかったが、飲みたくなったときにちょこちょこ炭酸を口に入れるのに良い。
口元が小さいので傾けた時に口からはみ出さず、飲みやすい。
私にとっても新習慣を生み出しだFLSK。
これからの日本のまほうびん業界を席巻するのではないかとすら思えるのである。