ツーリング愛好者にとって訪れたい場所、本州最北端の大間崎。
驚くべきことに、ここに無料のキャンプ場が存在しているのです。
実際に足を運んだ大間崎キャンプサイトの実態を、体験した様子と共にレポートします。
大間崎テントサイトの魅力

- 本州最北端にあるキャンプ場
- 絶景の朝日と夕日が見れる大間崎まで徒歩1分
- マグロのまち「大間」グルメを楽しめる
- 無料 予約不要
- 下北半島ツーリングの拠点
大間崎テントサイトは、本州最北端に位置するキャンプ場です。
キャンプ場から徒歩1分の距離にある大間崎は、朝日と夕日が楽しめる稀有な場所です。
太平洋から昇る美しい朝日と日本海に沈む夕日は、壮大な光景として心に残る体験をもたらしてくれます。

また、大間は『マグロのまち』としてあまりにも有名です。キャンプサイト周辺にある食堂では、新鮮なマグロや海の幸を味わうことができます。大間グルメを楽しみながらキャンプをすることができます。

さらに、大間崎テントサイト最大の魅力は無料で利用できることと予約不要であることです。
費用をかけずに気軽に訪れることができ、予定に縛られることなく自由なキャンプを楽しむことができます。
それゆえ、大間崎テントサイトは下北半島ツーリングの拠点としても便利です。

大間崎テントサイト 予約はいらない
大間崎テントサイトは予約不要です。
年中利用できるかは未確認ですが、炊事棟の2023年オープン期間は4月18日(火)~10月31日(火)となっているようです。
大間崎テントサイト 基本データ

訪問年月 | 2023/5 | 晴れ(強風)/翌日晴れ |
名称 | 大間崎テントサイト | https://oma-wide.net/menu/oomazaki_camp/ |
場所 | 〒039-4601 青森県下北郡大間町大間平17−1 | |
業態 | 公営 | |
ロケーション | 公園 | 本州最北端、大間崎 |
サイト | フリーサイト | 芝 硬 □□☑□□ 柔 |
サイト規模 | 小規模 | |
営業期間 | 4月中旬~10月末※ | ※2023年炊事棟オープン期間 |
予約方法 | 不要 | |
in / out | なし | |
料金(利用プラン) | 計 0円 | 無料 |
(内訳) | 駐車料金 | なし |
施設利用料 | なし | |
サイト料金 | なし | |
受付 | なし | |
売店 なし | 大間崎周辺おみやげ屋あり | |
レンタル なし | ||
薪 販売無し | ||
設備 | トイレ:2棟 | 水洗・洋式・ウォシュレット付 |
風呂:なし/シャワー:なし | ||
炊事棟:1ヵ所 | 有料ガスコンロあり | |
炭捨て場:なし | ||
その他施設:なし | ||
ごみ | 持ち帰り | |
直火の可否 | 不可 | ※場内火気使用厳禁 |
薪の調達状況 | 易 □□□□☑ 難 | |
電波状況 | あまり良くない | ※楽天モバイル ※お土産屋で電子マネー使えなかった |
客層(主観) | ソロ ☑□□□□ ファミリー | |
獣・虫 | カモメ | ※聞き込み情報 |
管理棟までの路面状況 | 管理棟なし | |
サイト内路面状況 | 芝 | |
買い出し | スーパーマーケット | ファミリーマートさとう大間店 約2.6km |
コンビニ | ファミリーマート大間店 約2.5km | |
その他 | 温泉 | おおま温泉 海峡保養センター 約3.1km |
大間崎テントサイト 場内散策
大間崎テントサイト、その周辺を散策した様子を自作MAPと画像でまとめました。
大間崎テントサイト 場内MAP
大間崎テントサイト、場内MAPを作成しました。

大間崎テントサイト 場内散策の様子
大間崎テントサイト、場内散策の様子を紹介します。
各所の様子はMAPで確認できるよう①~⑯まで番号を付けました。
以下掲載する画像の番号が上記MAP上の番号場所で撮影した風景です。
散策する気分で参考にしてください。





















大間崎テントサイト サイトの様子

大間崎テントサイトは、フリーサイトです。
ロケーションは住宅地に囲まれた広場です。
サイトは一面のみでそれほど広くなく施設も近くにあるため、設営場所により特に優劣がつくことはありません。
車両は観光者兼用の駐車場に駐車します。
地面は芝で覆われており、ちょうどよいかたさを持っています。
アルミペグでも刺さりますが、強風が吹き荒れることがあるので張り綱も含め、しっかりペグダウンする必要がありそうです。

大間崎テントサイト 施設の様子
大間崎テントサイトの施設は、炊事棟とトイレのみとなっており、管理棟はありません。
キャンプ場では、ゴミは持ち帰りとなります。


またサイト内火気使用禁止のため、炊事棟内にある有料のガスコンロを使うことになります。

大間崎テントサイト 炊事棟

大間崎テントサイトでは、炊事棟が重要な施設となっています。
場内に1棟あります。


炊事棟には水道が完備されているのはもちろん、椅子とテーブルが4隅に設置されています。

ここは旅の疲れを癒す場所として利用できます。
キャンプ場内では火気の使用が厳禁ですが、炊事棟にはガスコンロが設置されており、有料で利用することができます。

また、嬉しいことにコンセントが備えられています。

大間崎テントサイト トイレ

大間崎テントサイトでは、通常の男女別トイレの他、バリアフリートイレの建物があり、合計2棟のトイレがあります。

便器は水洗式、洋式便座、ウォシュレットが完備されています。

ただし、手洗い場は比較的小さく、鏡も備えられていませんので、コンタクト使用者にとっては多少の不便を感じるかもしれません。
泡石鹸がありました。

また、トイレは観光客と共用となっているため、多少の混雑が生じることがあります。
大間崎テントサイト 強風吹き荒れるフリーサイトで過ごしたソロキャンプの様子をレポート

「ただ、本州最北端でキャンプがしたかった。」
ここに来た理由はこれに尽きる。
本州最南端のキャンプ場、大泊野営場を利用したことがあれば尚のこと必定の理由。
当日は五所川原のキャンプ場を出発。
他の観光地には目もくれず193kmもの道をバイクでひた走った。
下北半島の首の付け根まで来て、ガソリンの残量表示が1メモリ。
この辺り、ガソリン料金がべらぼうに高い。
うーむ、どうしよう。
目的地までまだあるけど、距離的にうまくいったら戻ってこれるか?こんなところでガス欠も嫌だし…。ドキドキしながら走るのも精神的によくない。
次あったら、次あったらと決断できずにいたら、むつ市まで来てしまった。
比較的大きな町で結果ガソリン代が多少安く済んだ。
下北半島で給油するならむつ市がおススメ!(笑)
むつ市を過ぎ、本州最北端の国道279号を進む。
ぽつんぽつんとある飲食店らしき建物は午後3時だというのにどこも扉を閉めていた。
何もない。
あるのは荒れた海原と遠くにかすかに見える北海道の大地。
変わらぬ景色、強い風。車体をもっていかれないよう無心にバイクを走らせた。
大間崎の標識が現れ、案内に従ってしばらく進むと、大間崎についた。


最北端の地だけあり、ここの一角だけにわかに活気がある。
ツーリングで訪れるバイクもたくさん見られた。
最端、岬、なぜだがそこに惹かれて行くのは自分も含め、バイク乗りの性なのだろう。
さて、最北端を堪能するのもそこそこに、大間崎テントサイトはいったいどこなのか。
大間崎レストハウスからまっすぐ、小さな商店街ををつき抜けた先にあった。

現れたのは住宅街に囲まれた、ただ一面にある広場だった。

余計なものは何もない。あまりのシュールさに驚きを隠せなかった。
でも逆にここがいい、あそこがいいなどあれこれ設営場所を悩まずに済む。
芝で平らな地面、無料でテントを張れるならありがたいと思うことにしよう。
キャンプ場を見渡すと、ツーリングキャンパーが多い。ソロ用のドームテントが目立つ。
逆に大型テントを張っているキャンパーは少ないような印象だ。
まさにツーリングの拠点とでもいえる場所なのだろう。
この日は北西からの強風が吹き荒れ、小型のドームテントが飛ばされて転がっていく姿を二度見た。
選んだのは炊事場の隣。ここ一択!すべては風よけのためだけ。

手持ち少ないソリペグをテントの要所に深く差し入れ、あとの残りは打刀を深くペグダウンしてテントを固定させた。
今回の東北ツーリングキャンプ旅に持ってきたペグはソリッドステーク2本と、打刀を8本。
軽量化でアルミペグにする手もあるが、確実に地面に差し込むべく、ペグはこの組み合わせ且つこの本数と決めている。
どんな所でも確実にホールドし信用性が高いソリッドステークだが、ツーリングキャンパーにとって複数持つにはいかんせん重い。

打刀はソリッドステークと比べてしまうと堅牢性は劣るが、どんな地面でもソツなくペグダウンを可能にさせてくれる。

互い違いにスタッキングができるので積載量を減らしコンパクトに持ち歩けるところが気に入っている。

さて、テントは設営したし、吹き飛ばされる心配もないだろう。お待ちかねの夕飯だ。
この日はとっておきの食材を用意しておいた。

むつ市のスーパーで買ったマグロづくしの寿司。それを地酒のワンカップで楽しむ。
大間のマグロじゃないんかーい?!(笑)
違います。
大間『で』マグロが食べたかったのです。

大間でマグロを食べる行為が、ここ本州最北端にきた欲求をみたしてくれるのです。(自論)
(皆さんは是非大間のマグロを味わってください!)

まだ早い時間で炊事棟を利用する人も少なかった。

天井が高く、解放感がある。
天板が厚く、しっかりしたテーブル。椅子の傍にはコンセント。
ロングランの疲労を皆ここで癒すのだろうなぁ。
丸くて窓から自分のテントを眺める。

なんだか別世界の風景をみているようだ。
ちょっと酔っ払ったか。夕日でも見て酔い覚ましをしよう。
テントサイトから大間崎までは徒歩1分。

ちょうど日暮れの時間だった。
きれいな夕焼け。
この時間になると人はまばらだった。



この景色を見れるのはこのキャンプ場を利用する特権だと思った。
さぁ、やることやったし寝よう。
サイトへ戻ったらソロ用ドームとバイクが更に増えていた。

山に集まるビパークのような光景。
風に吹かれ、どれもプルプルと揺れている。
皆さん、お疲れ様です。また明日頑張って走りましょう。

朝。
テントを開けると景色は住宅地だった。

寝ぼけ眼、ここはどこ?
キャンプの朝に見慣れない光景をみて一瞬不思議な気分になった。
昨日お話したトラッカーのキャンパーさんと朝の挨拶。
「昨日の風、ものすごかったねぇ、眠れた?」
「大分テント揺らされましたけど、すぐねちゃってました(笑)」
「夜テント吹き飛ばされたバイクの人いてさ、ペグないってゆうから一緒に探し回ってたんだよー」
そんなことがあったのか。。。
やはり信頼すべきはソリペグと打刀。しっかりペグダウンしてて良かった。
その当人は既に旅立っていったらしい。ふとまわりをみるとソロ用ドームがほとんどなくなっていた。
まだ6:30にもなってない?
ツーリングライダーのストイックな行動に感服。キャンプのストイックさなら私も負けてはいられない。
そうだ!朝の人が少ないうちにマグロのオブジェと写真をとらねば!

ばたばたと出発し、余韻を楽しむ余裕はなかった。これはこれでいいだろう。
身体を癒す旅の安息地。そんな言葉が一番合っているようなキャンプ場だと思った。
大間崎テントサイト まとめ

- 本州最北端でキャンプをする達成感が得られる
- 泊まらないと味わえない大間崎の景色が楽しめる
- 無料、予約不要
- ツーリングの拠点として利便性が高いロケーション
- 火気厳禁
大間崎テントサイトは、本州最北端でのキャンプ体験ということ自体が特別な達成感を得ることができます。
大間崎から眺める景色は美しく、このキャンプサイトに泊まることで夕暮れと朝日の両方の絶景を楽しむことができます。
さらに、大間崎テントサイトの利便性も魅力の一つです。予約不要、無料で利用することができるため、気軽に訪れることができます。
また、近隣には観光スポットや飲食店、周辺には買い出し先、温泉などがあり、荷物を増やせないツーリングの拠点としてもぴったりです。
しかし、注意点として火気厳禁のルールがあります。
焚き火や自前のバーナー、ストーブの使用はできません。キャンプメインで過ごそうとすると少し物足りなさを感じるかもしれません。
炊事棟に有料のガスコンロがあるということは、利用前に押さえておきたい事項だと思います。
民家が周りにあるということは住民の方々の理解があってこそ、この場所が提供されているものと思います。
いつまでも本州最北端にあるキャンプ場がここででありつづけるよう、利用ルールを正しく守って過ごしましょう。
大間崎を目指すツーリングライダーの皆さんへ
本州最北端での絶景と満足感を存分に味わい、素晴らしい思い出を作られることを願います。
今回は私がツーリングキャンプ旅で常に携帯するペグのご紹介をしました。
キャンツーの参考になれば幸いです。