栃木県、那須塩原市。
全国でも有数の温泉地にあるキャンプ場、塩原グリーンビレッジ。
温泉目的でたまたま立ち寄ったのだが、なんとこちらは温泉が楽しめるキャンプ場だった。
参考にともらったパンフレットを見るとサイト料金はお高め。土曜だと安くても5,000円オーバー。
ハイソなキャンプ場はバイクソロキャンパーには縁がないものと思っていたが、よくみるとバイクサイトがある。
料金は他のプランと比較するとかなり安い。
それ故に、一体どんなサイトなのか不安が募る。
ロケーション無視、隅に追いやられた隙間サイトでひもじく過ごす羽目になるのではないか…。
それでも温泉入り放題は魅力的。
ここはツーリングキャンパーとしては利用しないわけにはいかない。
紅葉シーズン。期待と不安を胸に、塩原グリーンビレッジを潜入取材。
バイクサイト、最高だった!!
バイクサイトで過ごした様子と共に、謎の高台サイトの様子を踏まえ、塩原グリーンビレッジを徹底リポートする。
塩原グリーンビレッジの魅力 ロケーション良し×温泉入り放題×高規格施設 至れり尽くせりわがままキャンプ
- 四方が山に囲まれたマウンテンビュー
- 高規格施設
- 温泉入り放題!
国道400号沿いから箒川を越え、小高い坂を上ると広大な平面フィールドが広がっている。
四方を山に囲まれた地形。見渡す限り山、山、山。
まるで自然でできた桝の中にいるような錯覚に陥る。
山の稜線がよく見える。
特に紅葉シーズンは、最高のロケーションが楽しめる。
炊事場ではありがたいことにお湯が使える。
またトイレもウォシュレット付きと嬉しい施設。
売店の販売品、レンタルも豊富。
そしてこのキャンプ場、最大の特徴は温泉入り放題。
立ち寄りの場合730円だが、宿泊者(キャンプ含む)は無料。
何度でも好きなだけ温泉に入ることができる。
景色良し、施設よし、忘れ物が一つ二つあっても問題なし。
寒くなったら温泉に入ればよい。
至れり尽くせりのキャンプ場なのである。
初心者でも十分キャンプを楽しめるだろう。
温泉好きのみならず、全てのキャンパーにおススメできるキャンプ場。
塩原グリーンビレッジ 予約はどうする
予約方法は電話。
宿泊内容を確認し、予約が成立する。
その後キャンプ場から2~3営業内に郵便物が届く。
封筒には以下の4種類の書類が入っている。
内容物
- ご利用の案内
- ご予約明細表
- 誓約書兼宿泊者名簿
- レンタル用品申込書
特に誓約書兼宿泊者名簿は、チェックイン時に提出する必要があるので忘れないようにしたい。
塩原グリーンビレッジ 基本データ
訪問年月 | 2022/10 | 晴 |
名称 | 塩原グリーンビレッジ | https://shiobara-gv.net/ |
場所 | 〒329-2921 栃木県那須塩原市塩原1230 | 0287322751 |
業態 | 民営 | 25年位とのこと |
ロケーション | 山間 | |
サイト | 2エリア オート区画サイト | 砂利土 硬 □□☑□□ 柔 |
サイト規模 | 大規模 | 83区画 |
営業期間 | 年中無休 | |
予約方法 | 電話 | |
in / out | 13:00〜/〜12:00 | アーリー、レイト有 220円/時間 |
料金(利用プラン) | 計 2,250円 | ※バイク1台、テント1張、1名 バイクサイト利用 |
(内訳) | 駐車料金 | 込 |
管理費 | 1,600円/人 ※夏季料金 | |
サイト料金 | 550円 ※バイクサイト、通年 | |
入湯税 | 100円 | |
受付 | 受付時間 9:00~18:00 | ゲート開門時間 6:30~21:30(22:30土祝) |
売店 あり | 豊富 | |
レンタル | 豊富 | |
薪 | 針葉樹550円 広葉樹850円 | |
設備 | トイレ:6棟 | 水洗・洋式 ウォシュレット付 ※内1受付、内1閉鎖(高台) |
風呂(温泉):5つ | ※展望の湯、ペットの湯は閉鎖中(R4.10月情報) | |
炊事場:5カ所 | 内1閉鎖(高台) お湯使用可 | |
炭捨て場:炊事場併設 | ||
その他施設 | 温泉プール 卓球場 テニスコート 釣り掘り ドッグラン | |
ごみ | 可燃ごみのみ有料 | 1袋50円 |
直火の可否 | 不可 | |
薪の調達状況 | 易 □□☑□□ 難 | |
電波状況 | 電波入る | ※楽天モバイル |
客層(主観) | ソロ □□□□☑ ファミリー | |
害虫・害獣 | シカ、サル | ※聞き込み情報 |
管理棟までの路面状況 | 舗装道 | |
サイト内路面状況 | 一部舗装道 | |
買い出し | スーパーマーケット | フレンドリーマートいそや 約8.8km |
コンビニ | セブン-イレブン 那須関谷店 約7.1km |
塩原グリーンビレッジ 場内散策
塩原グリーンビレッジ、散策した様子を自作MAPと画像でまとめた。
塩原グリーンビレッジ 場内MAP
塩原グリーンビレッジのMAPを作成した。
塩原グリーンビレッジ 場内散策の様子
各所の様子はMAPで確認できるよう①~62まで番号を付けた。
以下掲載する画像の番号が上記MAP上の番号場所で撮影した風景である。
散策する気分で参考にしてほしい。
塩原グリーンビレッジ サイトの様子
塩原グリーンビレッジの場内は広い。
エリアは大きく2つに分けることができる。
管理棟の奥に広がるメインエリア※、駐車場から上っていく高台エリア※に分かれる。
※エリア名が付けられているわけではないが、ここでは便宜上『メインエリア』『高台エリア』とする。
サイトは広さにより種類が分かれる。
ロケーションで選ぶというよりかは、『誰と』キャンプをするのかという点を重視したサイト選びになるだろう。
塩原グリーンビレッジ 2つのエリア メインエリアと高台エリア
メインとなるエリアと高台のエリアを紹介する。
大きな違いは開場期間が異なる。
メインエリアは年中利用可能。高台エリアは期間限定となる。
塩原グリーンビレッジ メインエリア
管理棟の奥に広がるメインエリア。
管理棟横のゲートを通って進入する。
フィールドは北にある川側から南の山側まで広がっている。
山に囲まれ、見事な山間の景色を楽しむことができるロケーション。
主な施設が集約されており、プールやテニスコートなどアクティビティ施設が多いのもこちら。
様々なサイトが混在しており、一般サイトの他、グループサイト、バイクサイトを有するのも特徴のひとつ。
隣との仕切りはなく、広場という印象。
こちらは年中開放。一年中利用することができるエリアである。
塩原グリーンビレッジ 高台エリア
駐車場の上にあるエリア。
駐車場から続くメインエリアとは別の道路から進入する。
フィールドは谷沿いから山側。森に囲まれている。
メインサイトと比べると、こじんまりとしてひっそりとした雰囲気。
炊事場、トイレ、ゴミ捨て場、BBQ場があり施設は一通り揃っているので困ることはない。
高台の湯という温泉もある。※現在閉鎖中
特徴としては全て一般サイト(80㎡)のみ。
平面でサイト間の仕切りはない。谷側と山側がある。
高台にあるので見晴らしが良さそうかと思いきや、期待は見事に裏切られた。
草木が邪魔をしてサイトから景色を楽しむことはできない。
塩原渓谷線歩道への導線が近く、トレッキングが好きな人には利便性がある。
また少し歩くと見晴らし台などがあり、塩原温泉の景色を高い位置から眺めることができる。
こちらは期間限定開放。GWや夏休みのみ利用可能とのこと。
塩原グリーンビレッジ サイトの種類(一般・グループ・バイク)
キャンプサイトは計4種類。
一般サイト、グループサイト、バイクサイトと、利用目的によりサイトを選ぶことができる。
また一般サイトは面積により2タイプに分かれる。
料金は面積が広いほうが高額となる。
シーズンにより3段階に料金体系が変動する。
シーズンの違い
- トップ:お盆、GW、指定日
- オン:土曜、夏休み、年末年始
- レギュラー:上記以外
サイトの種類 | 面積 | レギュラー | オン | トップ | 管理費(夏季) | 管理費(冬季) |
1,600円/人 | 1,100円/人 | |||||
バイクサイト | 24㎡ | 550円※通年 | ※通年 | ※通年 | ー | ー |
一般サイト(B)(C) | 80㎡ | 1,100円 | 3,900円 | 5,000円 | ー | ー |
一般サイト(A) | 100㎡ | 1,100円 | 4,400円 | 5,500円 | ー | ー |
グループサイト | 180㎡ | 2,800円 | 6,600円 | 7,700円 | ー | ー |
面白いのがレギュラーシーズンの一般サイト利用料金。
80㎡でも100㎡でもサイト利用料金は1,100円。オン、トップシーズンと比べ格安な料金設定。
バイクサイトはシーズンに関係なく通年550円であるのが魅力。
塩原グリーンビレッジ 一般サイト
一般サイトは、A(100㎡)とB・C(80㎡)の2種類がある。
Aは43区画、Bは15区画。Cは21区画。
一般サイト80㎡ BとCの違いとは?
B:メインサイトにある80㎡サイト
C:高台エリアにある80㎡サイト
Bの区画はフィールドの真ん中から山側にある。
Cの区画は全て高台エリアにある。
Aの区画は川沿いから、炊事場、トイレなど施設に近い位置に多く、山側にも点在している。
利便性が高く、ロケーションが比較的良いのはAのサイトが多い。
塩原グリーンビレッジ グループサイト
グループサイトは180㎡のビックサイズ。
場内に4区画ある。
一般サイトと比較すると、フィールドの端のほうにあり占有面積が広いためプライベート感が高い。
またロケーションが良いのもこのサイト。
塩原グリーンビレッジ バイクサイト
バイクサイトは1区画、24㎡。
プールを囲むフェンス沿いにある。
7区画あり、手前のNo.1から山沿いの奥がNo.7となる。
プール近くの炊事場、トイレが近く、利便性が高い。
バイクサイトに関しては別途詳細をまとめる、
塩原グリーンビレッジ 地面の様子
地面は砂利土。
固すぎず、柔らかすぎず。
アルミペグでも対応可能と思われる。
塩原グリーンビレッジ バイクサイトの様子
バイクサイトのMAPを作成した。
目の前にプールのフェンスがあり、後ろは背の低い草木で仕切られている。
区画間には立て札が立てられ、そこを境にロープで区画されている。
北側よりNo.1が始まり、一番南、奥の山側はNo.7となる。
施設が近い。
目の前にトイレあり、その隣には炊事場がある。
但しこちらのトイレはなぜか男性専用!女性は利用できないので注意。
またこちらの炊事場はお湯がでない。
ロケーションはフェンスだけ、と残念がることはない。
炊事場から北方向に山の景色が広がる。
比較的眺めが良いのはNo.1、No.2。
静かに過ごしたければNo.7がおススメ。
画像にてバイクサイトの各区画を紹介する。
塩原グリーンビレッジ 施設の様子
塩原グリーンビレッジの施設は、コテージ、キャビン等宿泊施設の利用者もいることからか非常に充実している。
販売品は食材からキャンプ用品、お土産に至るまで揃い、各施設は高設備。レクレーション施設まで整っている。
それでは各施設の様子を紹介する。
塩原グリーンビレッジ 管理棟
管理棟には受付、売店、レストラン、トイレが備わっている。
受付は駐車場から入り口を入って左側。
支払いは各種カード、電子決済が可能。
受付付近には観光案内のパンプレットが各種取り揃えられており、近郊の観光情報収集に便利。
受付を過ぎると右手にレストラン、奥に売店がある。
食料品からキャンプ用品、土産など豊富な品揃え。
米、野菜、調味料、カップラーメン、菓子、つまみ、魚介から肉までのBBQ食材、ジュースやお酒、地酒などの販売がある。
キャンプ用品はちょっとしたアウトドアショップ並みの品揃え。
ガス缶などの消耗品があるのが嬉しい。
オリジナルグッズの販売もあった。
薪は針葉樹550円。
広葉樹850円。
他、炭、スウェーデントーチがあった。
各種レンタル受付もこちら。
塩原グリーンビレッジ 炊事場
炊事場は場内5カ所。
- 野天のゆ近く:お湯使用可
- コテージエリア(テニス側):お湯使用可
- プール横:水のみ
- コテージエリア(川側):水のみ
- 高台エリア:水のみ
メインエリアに4カ所、高台エリアに1カ所。
メインエリアにある炊事場は、キャンプサイトに2カ所、コテージエリアに2カ所点在している。
お湯が使えるのが嬉しい。
但し全ての炊事場にあるわけではない。お湯が使える炊事場はメインエリアにある2カ所。
キャンプサイトでは『野天のゆ』近くの炊事場。
コテージエリアでは管理棟裏手にあるテニスコート側のみ。
塩原グリーンビレッジ トイレ
トイレは場内5カ所。
- 野天のゆ近く:洋式(ウォシュレット付)あり
- 管理棟内:洋式(ウォシュレット付)あり
- プール横:男性専用 洋式(ウォシュレット付)あり
- コテージエリア(川側):洋式(ウォシュレット付)あり
- 高台エリア:閉鎖中 ※未確認
管理棟に1カ所、メインエリアに3ヵ所、高台エリアに1カ所。
和洋混合のトイレもあるが、洋式は各所ほぼ備わっている。※高台エリアは閉鎖中で未確認。
もれなくウォシュレット付きなのがありがたい。
ひとつ注意点。
プール横にあるトイレは男子専用トイレである。
この近くに設営した女性キャンパーはこのトイレを利用することはできない。
野天の湯の近くのトイレを利用することになる。
塩原グリーンビレッジ 温泉
塩原グリーンビレッジの最大の魅力は温泉。
宿泊者は温泉入り放題!
受付時にパスポートを渡され、身に着けることで温泉入り放題に!
温泉施設は5カ所とあるが、内2カ所は現在(2022年10月)閉鎖中。
メインとなるのは駐車場にある『福のゆ』と、場内にある『野天のゆ』。
- 福のゆ:平日10:00-20:00/土曜10:00-21:00/日曜9:00-20:00
- 野天のゆ:6:30-10:00/16:00-23:45 オフシーズンは男女交代制
- 樽のゆ:貸切 60分1,680円(宿泊者)10:00-20:00
- 展望の湯:現在閉鎖中
- ペットの湯:現在閉鎖中
温泉施設により利用時間は異なるが、福の湯であればパスポートを返却するまで使えるので、撤収後も利用できる。
塩原グリーンビレッジ 炭捨て&ゴミ捨て
ゴミ捨て場、確認したのは3ヵ所。
管理棟横、『野天のゆ』近くの炊事場とBBQ場の間、高台エリア。
各種廃棄可能であるが、可燃ごみは有料。1袋50円。
炭捨て場は各炊事場に併設されている。
塩原グリーンビレッジ その他施設
塩原グリーンビレッジはプールやテニスコートなど、大型レジャー施設ある。
またアクティビティも充実している。
ファミリーやサークルで利用するのによい環境が整っている。
- テニスコート(ミニフットサルコートとしても使用可) ※有料
- 卓球コーナー ※有料
- 温泉こどもプール ※無料 2022年度は中止
- ニジマスつかみ取り ※有料 2022年度は中止
- ミニ釣り掘り ※有料
- ドッグラン ※無料
塩原グリーンビレッジ バイクサイトで過ごした様子をレポート。お手頃価格で温泉キャンプを大満喫!
幸運にも金曜日に休みが取れた。
せっかくの平日である。
どこに行こうかあれこれ悩んだが、今回は徹底的に自分を甘やかすキャンプがしたいと思い、
温泉がある塩原グリーンビレッジに決めた。
パンフレットを見る限りでは料金が高額でリゾート風な雰囲気だが、その中に通年定額で利用できる安いバイクサイトがある。
勢いに任せ予約を済ませたが、少し不安があった。
なにかあるから安いのでは??
ネットで色々調べてみるが、webをみても、YouTubeを見ても、自分の知りたいバイクサイトの有益な情報は得ることができなかった。
ええい、じゃあ自分で確認しにいくか!我こそはツーリングソロキャンパーである!
封を切らずにとっておいたワインがある。
そうだ、今回のテーマは『温泉に入りまくってワインを一本飲み干すこと』にしよう。
そう考えるとロケーションのことはさほど気にしなくてもよさそうだ。
当日。期待と不安を胸にバイクにまたがり出発。
晩秋の早朝、冷たい風が隙間のいたるところから進入し、身体の節々が痛い。
あぁ早く温泉に入りたい。温泉が待っている。
念仏のように唱えながらバイクを走らせた。
国道400号に入るとトンネルが開通していた。
潜竜峡トンネル。
キャンプでこの辺りは何度か走っていたが、最近このトンネルが開通しアクセスが楽になった。
トンネルを抜けるとすぐキャンプ場が現れた。
受付を済ませゲートに入る。
フィールドを囲むように立ち並ぶ山々の景色に息をのむ。素晴らしい景色。
場内を徐行しながらお目当てのバイクサイトを目指す。
ちょうどプールのフェンス前にバイクサイトの区画が横並びに一列あった。
他のサイトと比べてしまうと、見た目狭さは感じる。
目の前はフェンスロケ?
多少風情が損なわれるかもしれないが、横をみると山の見事なロケーションも楽しめるではないか。
トイレも炊事場も近い!
7つあるバイクサイトの中で、今回は端にあるNo.1を利用した。
最近大活躍のColeman、タトラ3を颯爽と設営する。
サイトの外側にバイクを駐車。テントを張り、活動拠点はサイトの内側になるようレイアウトした。
バイクをサイト内においても十分な広さがある区画。
ドームテントならもう一つは設営できるほどの余裕がある。
あれこれ懸念していたが設営が終わり安心した。
ハードルを下げすぎていたせいか、全然問題はない。というか満足。
さて、風呂へ行こう。
まずは場内にある『野天のゆ』でひとっぷろ浴びる。
この温泉は宿泊者しか利用できない特別な温泉。
温泉マニアはもれなくキャンプ場を利用しなければならない。
中にはいると5~6人入ることができる脱衣所があり、その奥に円形の露天風呂がひとつある。
ヒスイ色の湯舟と、逆光を帯びた木の葉の色が相まって幻想的な雰囲気。
温度はややぬるめで、風景を見ながら長風呂ができそうだ。
一番風呂で余韻に浸っていたのは束の間。それから続々と入ってきて湯舟は4人がちょうどよい大きさ。
これ、繁忙期だったらどうなるのだろう。イモ洗い状態になりそうな予感がした。
露天の雰囲気を味わったので、今度は本気(?)の風呂に入ることにする。
バイクサイトNo.1から管理棟までは、まっすぐな道で繋がっている。距離はあるが導線が良い。
管理棟を抜け、反対側の駐車場にある『福のゆ』へ向かう。
『福のゆ』は立ち寄り温泉としても一般開放している。
通常730円なので、パスポートをもって3回も入れば元がとれるだろう。
内湯が二つと、露天がひとつ。
露天からみる山の景色もこれまた見事。
山肌は岩なのだろうか。紅葉が色づき、こちらの景色はダイナミックで風情がある。
残念ながらサウナは使用中止だった。サウナができればもっと最高だっただろう。
風呂をハシゴし、サイトに戻ると夕方になっていた。
設営したテントの背後が西の方向で、夕焼けの背景がきれいだった。
風呂もはいり、今回のテーマであるワインのあてを作る。
最近調理道具として、ロスコの戦闘飯盒を多用している。
嵩張るのが玉に瑕だが、水蒸気調理は食材を崩さず、最高の状態に仕上げることができる。
またその際、後片付けも楽なのが良い。水でさっと流して終わり。
今回はその水蒸気調理は封印。鍋として使う。
火加減に気を付ければ焦げ付くこともないだろう。
お湯にコンソメを溶かし、あらかじめ下ごしらえしてきたキャベツ、にんにく、ソーセージを投入し弱火で煮込む。
紙パックに入ったトマトペーストを入れてスープを仕上げた。手間暇かけない簡単料理の出来上がり。
ポトフのイメージで作ったが、ポトフの定義ってなんだっけ?
まぁいい。トマトスープということにしよう。
湯冷めした体にほっとする味。チーズで塩味を補いながらワインを空けた。
この日のバイクサイトは、私ともうひとりのソロキャンパーのふたり。
いつのまにやら意気投合し、焚き火を囲んで酒を酌み交わしていた。
ツーリングの度にこちらを利用しているリピーターの方。
いつも予約なしで飛び入り利用しているらしい。
でも今回は『次回は予約してくださいね』と念を押されたらしい。
秋の塩原の夜、焚き火だけでは骨身に染み入る寒さ。
初めて出会った隣のキャンパーと、一緒に風呂を浴びに行った。
一期一会を楽しめるのもバイクサイトの醍醐味である。
翌朝、晴れ。空が青い。
今回初投入したギアがある。VENTLAXの3WAYランタンスタンド。
今までのテントは地面に垂直に立てるポールがあったので、
ランタンフックで事足りていた
タトラ3にはそのようなポールはない。
このランタンスタンド、ソロキャンツーには重荷と思ったが
使ってみたらすこぶる使い勝手が良い。
打ち込みペグ式でサイト内での照明レイアウトが自在に。
5本のポールで高さ調整ができる。
ランタンフックを3つ使い、フィールドホッパーに乗りきらない道具を全て吊り下げ、テーブル周りがスッキリ。
椅子の近くにあれこれぶら下げられるので、すわったままで動作が完結する。
撮影機材の置き場にいつも困っていたが、こちらも地につけず吊り下げられたことが一番うれしい。
テントで軽量化した分、このランタンスタンドは必携だと感じた。
昨晩楽しんだ宴の後片付け。
炊事場が近くて良い。
テントのグラウンドが結露してびっしょり。ひっくりかえして乾燥させよう。
自立式テントの利点である。
ペグを外し、ひっくりかえそうとしたら『ぐぁし』、と変な?音がした。
ああああああああああああああああああああ
なんと、サポートポールが折れてしまった!
このテントは現在廃盤品。ネットを駆使し全国に2つしか出回ってなかった中古を引き当てたものだ。
状態も良かったのであるが…。
すぐさまColemanジャパンのサイトを検索するもこのポールは既に在庫がなかった。。
なんてこった。唯一無二のポール。
重大な過失をしてしまった。(後日自力で修理した。修理した様子、方法は別に投稿する。)
横方向への張りをだすためのサポートポールなので、ペグ打ちでしばらくしのぐことにするか…。
ちょっとブルーになったが、撤収後の風呂に入ってリフレッシュ。
合計4回風呂に入ってもとはとっただろう。
温泉キャンプ、大満喫。
受付にパスポートを返し、キャンプ場をあとにした。
塩原グリーンビレッジ まとめ
まずはバイクサイトのまとめから。
- 安い。(※他プランと比べ)
- 温泉入り放題。
- トイレ、炊事場へのアクセスが近い。
- 別の炊事場へ行けばお湯が使える。
- プールフェンスロケーション。
- 平面で仕切りがないので、真ん中のサイトは挟まれると窮屈感がある。
塩原グリーンビレッジ。
温泉併設のリゾートキャンプ場。
一般利用のシーズン料金が高額だが、通年定額で利用できる安いバイクサイトがある。
値段に見合った何かがあるのではないか?という疑問があった。
ネットで色々調べてみるも、バイクサイトに関する情報はあまり得られなかった。
また謎の高台サイトが気になる。
実態はどうなっているのか?
ここはツーリングソロキャンパーとして体験しなければという使命感が湧いた。
高台のサイトは繁忙期のみで、通常開場していないことが分かった。
バイクサイトは一晩過ごし、ツーリングソロキャンプするのに予想を超える充実感を味わった。
良い点を挙げれば一般サイト料金と比べ、安い料金で高規格施設が利用できること。
サイトの料金は違えど、一般利用者と同じようにお湯が使え、温泉入り放題であること。
またトイレ、炊事場が目の前で施設利用のアクセスが良い。※近くの炊事場は水のみ。
強いて気になる点をあげるのであれば以下2点。
プールのフェンスが目の前に立ちはだかるロケーション。
ただ視線を逸らせば山々の景色を眺めることができるし、夜になれば問題にはならない。
もうひとつは、今回平日だったので利用者は少なかったが、繁忙期の状況は気になるところ。
平面サイトで間仕切りがないため(ロープのみ)、利用者のモラルによってはストレスを感じるかもしれない。
ツーリングキャンパーにそのような人はいないと思うが、集団利用で羽目を外されたら逃げ場がないな、と感じた。
静かに過ごしたいというツーリングソロキャンパーには両端のNo.1とNo.7をおススメする。
全体を通すと大型レジャー施設や各種アクティビティあり、温泉ありと、家族や友人とリゾート気分を満喫するのによいだろう。
施設も充実しているので初心者キャンパーにもおススメだ。
その中でもバイクサイトはツーリングキャンプのメリットが存分に味わえる。
いずれにしてもここに来れば誰もが最高の癒しキャンプを味わうことができるであろう。