いちかわ市民キャンプ場の魅力 誰でも無料で利用できる林間サイト
- 無料
- 林間ロケーション
- 市内在住者、在勤者以外でも利用できる
- 都心からのアクセスがよい
- スーパー、コンビニが徒歩圏内
千葉県は市川市。
全国的にも有名な中山競馬場の近くにある。
都心から1時間圏内で移動できるアクセスのよさ。
雑木林に囲まれており、サイト内にも木々が立ち並ぶ林間ロケーション。
視界に建造物はなく、市街地ながら静かな森の中にいるような錯覚に陥る。
こちらのキャンプ場は公営で、なんと無料で利用できる。
市内在住者、在勤者以外でも利用できるところが嬉しい。
コンビニ、スーパーは近く、不便はない。
車であれば迂回して2~3kmかかるところ、徒歩であれば3~4分でショートカットして行くことができる。
いちかわ市民キャンプ場 利用のルールと注意事項
無料で利用できるが、こちらは青少年の育成を目的としたキャンプ場。
しっかりルールを守って利用したい。また注意事項も記載する。
これらを事前に踏まえてキャンプに臨もう。
- 利用ルール
- サイト内火気厳禁
- 禁煙、禁酒
- ペット不可
- 注意事項
- 水は飲用不可(井戸水)
- サイト内、倒木の恐れがある危険木がある
- サイトから駐車場まで遠い
- キャンプ場前の道は一方通行?(地元ルール)
- 夏は蚊が多い(とのこと)
サイト内は火気厳禁 持ち物は厳選して持っていこう
サイト内は火気厳禁。
火気厳禁により下記の利用ができない。
- バーナー調理ができない
- 燃料を利用するランタンが使えない
- 焚き火できない
故にガスランタンや焚き火台を持ってきても、ここでは用を足さない。
バーナー調理や火をおこす場合は炊事場及び釜土を利用のこと。
無料で使える木枝や薪が用意されているのがせめてもの救いである。
水は井戸水 飲料用の水を忘れずに
水は地下からくみ上げた井戸水。
そのまま飲むことはやめたほうがよい。
水は持ってくるか、飲む場合は煮沸すること。
倒木の恐れがある危険木がある サイト選びは慎重に
場内、サイト内には木が多く生えている。
カシノナガキクイムシという虫によるナラ枯れが広がっているらしい。
診断により危険木にはテープで印がつけられている。
1本~3本でレベル分けがされており、3本が最も危険とのこと。
太い枝の落下はトタン屋根をも貫通させる力がある。
特に風の強い日、サイト選びは慎重に!。
キャンプ場前の道は一方通行?行きと帰りのルートに注意
キャンプ場近くの道は幅が狭く、車1台が通れるほど。
キャンプ場の駐車場近くに野球場が3つも隣接している。
土日にかけては利用者が多く通行の際トラブルが多いため、北から南への一方通行と決められているようだ。※地元ルール
郷に入りては郷に従え。
例え道交法で決められていなくても無用のトラブルを避けるため、
行きと帰りの道には気を付けたい。
夏は蚊が多い? 火気厳禁で蚊取り線香は?どうするどうなる夏キャンプ
管理人さんの話によると夏場は異常なまでに蚊が多く出るとのこと。
ここは火気厳禁のキャンプ場。はたして蚊取り線香はどうなるのか?
蚊取り線香だけはやむなしとして利用可とのこと。
炊事場にも共用として設置してもらえるらしい。
但し使用する際には要確認。
いちかわ市民キャンプ場 予約はどうする
こちらは公営。段階を経て予約をする必要がある。
仮予約をし、本予約の流れ。
仮予約は利用日の1週間前までに電話で予約。
その後WEB上にある利用申請書に必要事項を記載し、メールまたはFAXにて申し込みをし本予約となる。
こちらも一週間前までに提出なので注意。
いちかわ市民キャンプ場 基本データ
訪問年月 | 2023/2 | 晴 |
名称 | いちかわ市民キャンプ場 | いちかわ市民キャンプ場 | 市川市公式Webサイト (ichikawa.lg.jp) |
場所 | 〒272-0802 千葉県市川市柏井町2丁目992−1 | 047-337-9802 |
業態 | 公営 | 20年位とのこと |
ロケーション | 林間 | |
サイト | 1エリア フリー区画サイト | 土 硬 □□□☑□ 柔 |
サイト規模 | 小規模 | 20区画 |
営業期間 | 年中無休 | 年末年始を除く |
予約方法 | 【仮予約】電話→【本予約】メールorFAXにて申請書提出 | TEL:047-373-3112(スポーツ課) Mail:sports@city.ichikawa.lg.jp FAX:047-372-4290 ※利用日の7日前までに本予約を完了しなければならない |
in / out | 9:30〜/〜16:30 | in/outの時間は事前申告 |
料金(利用プラン) | 無料 | |
(内訳) | 駐車料金 | なし |
管理費 | なし | |
サイト料金 | なし | |
受付 | 受付時間 9:30~16:30 | |
売店 なし | ||
レンタル (テント、調理器具等) | 市川市在住者、在勤者は無料 | |
薪 | なし | |
設備 | トイレ:1カ所 | 仮設 汲み取り 洋式便座 |
風呂:なし /シャワー:なし | ||
炊事場:1カ所 | たわし、スポンジあり 飲用不可(井戸水) | |
炭捨て場:1カ所 | 釜土使用後に限る | |
その他施設 | キャンプファイヤー | |
ごみ | 持ち帰り | |
直火の可否 | 不可 ※場内焚き火も不可 | 場内火器の使用不可※釜土のところのみ使用可 |
薪の調達状況 | 豊富 | 易 ☑□□□□ 難 |
電波状況 | あり | ※楽天モバイル |
客層(主観) | 青少年健全育成の場 | ソロ □□□☑□ ファミリー |
害虫・害獣 | カラス | カシノナガキクイムシによるナラ枯れが深刻 |
管理棟までの路面状況 | 舗装道 | 一方通行 ※地元ルール |
サイト内路面状況 | 舗装無し | 段差あり |
買い出し | スーパーマーケット | 業務スーパー藤原店 約2.7km ※車の場合 徒歩であれば0.3km程度 |
コンビニ | ローソン 市川柏井町四丁目店 約1.1km ※車の場合 ローソン 船橋藤原店 約0.2km ※徒歩の場合 |
いちかわ市民キャンプ場 場内散策
いちかわ市民キャンプ場、散策した様子を自作MAPと画像でまとめた。
いちかわ市民キャンプ場 MAP
いちかわ市民キャンプ場、MAPを作成した。
いちかわ市民キャンプ場 場内散策の様子
各所の様子はMAPで確認できるよう①~㉕まで番号を付けた。
以下掲載する画像の番号が上記MAP上の番号場所で撮影した風景である。
駐車場からキャンプ場へのアプローチの様子、場内の様子、買い出しへのルートを順に掲載する。
管理人さんから、コンビニ、スーパーの近道を教えてもらった。
管理棟横⑧またはトイレ近く⑰の小道からアクセスできる。
いちかわ市民キャンプ場 サイトの様子
- サイトは1エリア
- 林間サイト
- 区画フリー 20区画
サイトは1エリア。
木が生い茂る林間サイト。
サイト内には木枠が埋め込まれた道がある。
区画の立て札があるが、仕切りはない。
サイト選び サイトの特徴
サイトの特徴としては、入り口から正面奥、南側は見晴らしがよい。
見えるのは船橋法典高等学校の校庭。なんて広い校庭なんだろう。
入り口から左、東側は陽当たりが良い。
入り口から右、西側は木で囲まれた静かな雰囲気。
地面の様子
地面は落ち葉で埋め尽くされている。
良い腐葉土できると評判で、もらいに来る人もいるとのこと。
柔らかく、場所によっては手や足でもペグを入れることができる。
アルミペグでも十分対応可能。
ただ風の強い日は長めのペグのほうが良さそうだ。
いちかわ市民キャンプ場 施設の様子
管理棟、炊事場、仮設トイレと最小限の設備が整っている。
建物は古いが、よく清掃されている印象がある。
いちかわ市民キャンプ場 管理棟
2階が受付。
事前に提出した利用申請書にサインをし受付が完了。
初めての利用であれば管理人さんたちが丁寧に場内案内をしてくれる。
リアカーをここで借りることができる。
いちかわ市民キャンプ場 炊事場
テントサイトの隣。水道、広い調理台、釜土がある。
水道は井戸水。飲用ではないので煮沸する必要がある。たわし、スポンジがあるのが嬉しい。
前述したが場内火器厳禁のため、火を使う場所はこちらに限られている。
故にこちらのキャンプ場では調理や暖をとるうえで炊事場が最も重要な役割をもつ。
焚き火、または焚き火調理には釜土を利用のこと。
釜土に鉄板を敷き、調理する際はロストルを設置して利用する。
焚付け、薪は調理台のしたに用意されており、自由に使ってよいとのこと。
共用のため利用後は元に戻し、掃除をして次の人が気持ちよく利用できるように心がけたい。
いちかわ市民キャンプ場 トイレ
仮設トイレ、汲み取り式。
サークル上に設置されたトイレの中央に手洗いの水道がある。
それぞれに男性用、女性用が割り振られている。
男性3基、女性3基、共用1基の計7基ある。
仮設トイレのわりにはきれい。きちんと清掃がされている印象。
いちかわ市民キャンプ場 炭捨て場
こちらは釜土で使い残った炭、灰を捨てる場所。
いちかわ市民キャンプ場 広場とキャンプファイヤー
管理棟前から炊事場までのところに広場がある。
キャンプファイヤーの円周上にベンチが立ち並ぶ。
散策をする人たちの憩いの場所になっているようだ。
いちかわ市民キャンプ場 冬の一泊キャンプ体験レポート
利用規約をみたら、場内火器厳禁とのことより焚き火台は準備せず、いつもよりスリムな装備。
半面、井戸水(飲用不可)とのことより飲用水を持ってきた。積載重量は±0(プラマイゼロ)。
しっかり着込んで防寒対策、カイロを多めに用意し準備万端。
今回はスーパーカブで出動した。
頑張って荷物を抑えたはずが、長物のヘリノックスのコットだけ車体に収まらなかった。
荷台に縛り付けての出陣。
おこもりキャンプを想定しサーカスTCを持ってきたのだが、重いのなんの。。
馬力は出ないし、ブレーキが利きづらい。ちょっとの坂道でアクセルがひぃひぃ鳴き声を上げる。
プロテクターを付けずに軽装だが、単車と比べると一長一短だなぁ、と感じる。
市街地より細い道を走り、雑木林に入る。
いきなり『森』という印象を受けた。
駐車場で降り、受付に向かうと2階から管理人さんが出迎えてくれた。
『ここ初めて?』
「初めてです」
というと、管理人さん自ら場内を案内してくれた。
施設は各1カ所づつ。簡素な感じで必要最小限に整っている。
サイトへ向かうと木々が溢れ、木洩れ日がいい感じである。
奥は見晴らしがよく、高校の校庭が見える。
それ以外では建造物が視界に入らない。
ほんとに市街地なのか?と錯覚するほどの林間ロケーションに大感激。
無料なのにこんなにいいサイトで過ごせるとは、予想外だった。
管理人さんに最も気を付けるべき注意事項を告げられる。
『倒木の恐れがあるから、テープ巻いてある木の近くには張らないようにね』
倒木…とな!?
見るとところどころに赤いテープが巻いてある木がある。
虫によるブナ枯れが深刻なのだそうだ。
つい先日も落ちた枝がトタン屋根を貫通したことがあったらしい。
これはサイト選びは慎重に行わなくては。。
陽当たりの良い東側、見晴らしのよい南側、木が生い茂る西側がある。
危険木を避け、林間雰囲気満載の西側に陣取ることにした。
タープは張った。とてもではないが寒くて座っていられない。
冬場の日陰でタープって…。あくまで雰囲気。持ってきた意地である…。
さて、ここでは焚き火はできないし、どうする?
釜土で火おこししかないでしょう。
釜土を使う機会って今まで意外となかったことに気づく。
焚き火台を使うより豪快に火を灯すことができる。顔が熱い。
今回、水道の水が井戸水とのことより、特別な水を持ってきた。
その名も『温泉水 99』。
1本1.9ℓで351円也!高級品である。
温泉水とはなんぞや。
鹿児島県桜島の近くの垂水温泉で地下750mからくみ上げた天然水で、pH9.9の高アルカリ性、硬度1.7の超軟水。
舌触りが柔らかく、とろりとして甘味がある不思議な水。
コーヒーの味がまろやか。いつもと同じ豆なのに味わいが違う。
禁酒であるから、せめてコーヒーで至福の時を過ごす。
早めの夕飯。
今回はキムチチゲにした。
身体が内側からあったまる。唐辛子の力は偉大だ。
夕飯を食べ終わると、もうなにもすることがない。
カイロを身体中に張りまくり寝る準備に入る。
自衛隊で実践しているらしいが、肩甲骨の間にカイロを貼ると効果てきめんらしい。
血液が多く流れているところだからとか。
今回の防寒対策の一環として、シュラフを補修してきた。
冬のツーリングキャンパー、路面凍結に怯えキャンプに行けずともやることは意外とある。
いつのまにか焚き火で被弾したと思われるシュラフの穴。
年々コンフォート温度がリミットに思えてきた昨今、とうとう重い腰を上げ修理をしてきた。
モンベルショップの店員さんが勧めてくれた『GEAR AID REPAIR TAPE』
サイズが7.6×50cmで1,000円弱とは、高いなー、と思っていたがシュラフの穴ひとつであれば必要面積はそれほどでもない。
軽傷であればあと10カ所穴が開いても大丈夫そう(笑)。
粘着力も強く、洗濯してもはがれにくいそうだ。
しかも切って貼るだけのお手軽さ。
これで舞い散る羽毛をみるストレスともサヨナラ。
そして寝袋にドッキングするのが、Naturehikeのインナーシュラフ。
夏に軽量シュラフとして活躍したこのインナーシュラフが、冬でも大活躍。
体感で5℃くらい違うのではないだろうか。スペック詳細は過去にまとめてあるので下記参照。
そして足元には最強靴下、DARN TOUGHのハイカー ブーツソック ミッドウェイト フルクッション。
くつした一足で4,000円?!
だが性能は抜群。
メリノウールを採用しており、蒸れ難く防臭抗菌効果、体温調節機能に優れている。
1年前に購入。秋冬春のキャンプはこれ一本を履きまわしているがへたりは全くない。
破れたら交換してくれるというが、未だ現役。足元を寒さからがっちりガードしてくる頼もしい靴下。
これらで防寒対策はばっちり。夜を凌ぐ。
寝袋に包まり目を閉じると、突然『ドスン!』と地響きが鳴った。
近くに太枝が落ちたのだろうか。
テントの上じゃなくて良かった。
防寒対策をしっかりとったおかげか、寒さで目覚めることもなかった。
冬のキャンプ、自信がつく装備に仕上がったと自画自賛。
しかし、寝床からでると寒い。
霜柱が降りていた。
寝る前と起きてからは寒くて過酷この上なかった。
翌日は16時頃までいていいと言われたが、早めの撤収。
管理人さんに終了を告げ、家路に帰る。
色々制約はあったけど、意外とキャンプを楽しめた。
今度は目的をもってデイキャンプで来ようと思う。(無料だし)
いちかわ市民キャンプ場 まとめ
市街地にありながら雑木林に囲まれた林間キャンプ場。
木洩れ日溢れるよいロケーションのテントサイト。
冬場であっても都市部にあることからバイクで行くのも億劫にならない。
施設もきれいで、無料で使わせてもらえることがとてもありがたい。
しかし禁煙、禁酒、火気厳禁、井戸水…etc、と制約が多く、キャンプの趣向を左右させる。
冬場に宿泊するのは特に厳しい条件であった。サイト内で焚き火ができないので防寒対策は必須と言える。
ここは青少年育成の場。
たまには釜土と向かい合うのもよいだろう。
小鳥のさえずりを聴きながら、ただ自然に身を任せて過ごすのもよいだろう。
スーパー、コンビニも近く、食事は割り切って外で食べても良いかもしれない。
どう工夫してキャンプを楽しむか、試されるキャンプ場である。