念願の「軍艦島」上陸、そして本場の長崎ちゃんぽん。
長崎観光をフルに堪能した一日でしたが、キャンプライダーにとっての本懐はここから。
今回、拠点に選んだ宿営地は「川原大池公園キャンプ場」。
「無料・予約制・区画あり」という三拍子。
果たしていったいどんなキャンプ場なのか、いざ見参。
最低気温28℃の熱帯夜、夜間訪問者の気配。
そして、寝付けぬ私の目に飛び込んできたのは、夜空を不規則に舞う、まさかの光でした。
無料で選んだこの地が、実際一泊してどうだったのか。
全サイト説明から施設の様子、そして証拠動画とともに振り返る戦慄の宿営記録をお届けします。
川原大池公園キャンプ場の魅力
- 無料・予約制・区画サイトの安心感
- 海と池に隣接したロケーション
- 長崎観光の拠点としての利便性
無料・予約制・区画サイトの安心感

最大のメリットは「無料」で利用できることです。
その上で、事前予約によって区画が確保される点が大きな強みです。
多くの無料キャンプ場は早い者勝ちが原則ですが、ここは事前申請により設営場所が保証されます。
到着が遅れても確実に寝床があるということは、スケジュールが流動的なキャンプツーリングにおいて無料のキャンプ場を安心して利用できる大きなアドバンテージとなります。
また、予約の手間はありますが、利用者の身元が明らかであるという安心感にも繋がります。
無料サイトにありがちなカオス状態を抑制する効果があり、
なにより近隣住民の方々の理解や安心を得るためにも重要な仕組みだと感じます。
海と池に隣接したロケーション

サイトは『川原大池』に隣接し、『川原海水浴場』に挟まれるように位置しています。
淡水の池と広大な海、その双方が至近距離にある環境がこのキャンプ場の持ち味であり特色です。

長崎観光の拠点としての利便性

長崎市中心部から野母崎方面へ向かう途中に位置しており、双方へアクセスしやすい立地です。
長崎市街へのアクセス、さらには野母崎ツーリングと組み合わせるのに最適です。
長崎市中心部までは車で約30分、野母崎の先端までは約20分ほど。
南長崎エリアの観光を効率的に巡るための拠点として、非常に導線の良い位置といえます。
川原大池公園キャンプ場 基本データ

| 訪問年月 | 2025/7 | 晴/晴 |
| 名称 | 川原大池公園キャンプ場 | https://www.city.nagasaki.lg.jp/page/2673.html |
| 場所 | 〒851-0408 長崎県長崎市宮崎町 | 095-892-1111(予約に関すること) 095-892-1114(施設の管理・事故等に関すること) |
| 業態 | 市営 | 長崎市南総合事務所地域整備課 |
| ロケーション | 広場 | 川原大池、川原海水浴場 |
| サイト | 区画サイト | 硬 □□□☑□ 柔 |
| サイト規模 | 小規模 | 全8区画 |
| 営業期間 | 通年 | ※公共施設のため利用前に要確認 |
| 予約方法 | 公式HP | 予約〆、利用日の前日の16時30分まで(開庁日) |
| in / out | 予約時に右記利用時間を選択 | ①9:00~12:00 ②12:00~15:00 ③15:00~18:00 ④18:00~21:00⑤21:00~23:00 |
| 料金(利用プラン) | 無料 | |
| (内訳) | 入施設利用料 | なし |
| 駐車料金 | なし | |
| 備考 | サイト横に広い駐車場あり | |
| 受付時間 なし | 管理棟なし 無人 | |
| 売店 なし | ||
| レンタル なし | ||
| 薪 なし | ||
| 設備 | トイレ:1ヵ所 | 水洗・洋式便座 |
| 風呂:なし/シャワー:あり | シャワー無料(水のみ、海水浴シーズン7,8月のみ) | |
| 炊事棟:1ヵ所 | ||
| 灰捨て場:なし | ||
| その他施設:河原大池公園内 | ||
| ごみ | 持ち帰り | |
| 直火の可否 | 不可 | 要 焚き火台、焚き火シート |
| 薪の調達状況 | 不可 ※県指定天然記念物指定地 | 易 □□□□☑ 難 |
| 電波状況 | 弱い | ※楽天モバイル |
| 客層(主観) | ソロ □□☑□□ ファミリー | |
| 獣・虫 | カラス | |
| 場内路面状況 | 場内乗り入れ不可 | ※キャンプ場隣に広い駐車場有 |
| 買い出し | スーパーマーケット | エレナ 三和店 約5.1km |
| コンビニ | セブン-イレブン 長崎栄上店 約3.9km | |
| 温泉 | 長崎市健康づくりセンター | 約3.7km |
川原大池公園キャンプ場 予約はどうする・利用のポイント
無料キャンプ場では珍しく、完全予約制・区画指定というシステムが導入されています。
宿泊を伴う場合、特有の予約ルールがあるため注意が必要です。
予約は長崎市webサイトより申し込みます。
予約の仕組み
- 宿泊の定義: 「21:00〜23:00」の枠を予約すれば、翌朝9:00まで利用可能です。
- 予約枠: 3時間ごとに枠が区切られています。利用する全時間帯の枠にチェックを入れて予約してください。
- 予約制限: 同一日の予約は1人1サイトまで。月間の予約上限は6件です。
予約の締め切り(重要)
- 平日: 利用日の前日 16:30まで。
- 土日祝: 「閉庁日を含まない2日前」が締め切りです。
(例)土・日に利用したい場合は、直前の木曜日までに予約を完了させる必要があります。
利用上の注意
- 車両の乗り入れ不可: キャンプサイト内へのバイク・車の乗り入れは禁止です。また、車中泊も認められていません。
- 直火厳禁: 近隣に天然記念物の樹林があるため、火気の使用には十分な注意が必要です(指定場所以外での火気使用禁止)。また植物の採取は禁止です。
- キャンセル: システム上でのキャンセルは本予約完了メールが届くまで。それ以降は電話連絡が必須です。
【問い合わせ先】三和地域センター 095-892-1111
川原大池公園キャンプ場 全8区画のサイト詳細と用途別おススメサイト

設備: 各サイトに番号入り木製ベンチ完備
広さ: 全サイト 6m × 6m(木枠による区画)
地面: 土・芝生(場所により地中に岩、石あり。)
車両: 乗り入れ不可(駐車場から徒歩搬入)
全8区画が整然と並ぶコンパクトな構成です。
各サイトは6m×6mの正方形で、木枠によって境界が区切られています。
特筆すべきは、すべての区画に番号が記された木製ベンチが備え付けられている点です。
設営時の荷物置きや、ちょっとした調理スペースとして活用できるため、荷物を最小限にしたいキャンプツーリングでは非常に助かる設備といえます。

全8区画 各サイト情報


一般道が目の前にあり車の往来、人通りが気になる。


釣りキャンプが目的であれば好立地。












目的別・おすすめサイトの選び方
特性を踏まえ、重視したいポイントごとに適したサイトをご紹介します。
荷運びの楽さを重視(駐車場に近い)
駐車場からの動線が最も短く、搬入出の負担を最小限に抑えられます。
設営・撤収の効率を優先したい方におすすめです。
プライベート感を重視(静かに過ごせる)
場内の奥まった位置にあり、他の利用者の視線が入りにくい区画です。
自分だけの空間をじっくり楽しみたいソロキャンプに最適です。
ロケーションを重視(池を望む風景)
サイトに座りながら、目の前に広がる「川原大池」を眺めることができます。
なお、海(川原海水浴場)側は土手になっているため、どのサイトからも海を直接見ることはできません。
川原大池公園キャンプ場 施設の様子


こちらのキャンプ場には管理棟がなく、管理人は常駐していません。
各施設がキャンプサイトに隣接しておらず、広い駐車場を挟んで点在しているのが特徴です。
各施設利用に距離があるのが難点です。

川原大池公園キャンプ場 炊事棟

駐車場の最奥から約100mほどのところにあります。
施設の中ではキャンプサイトに最も近い施設です。
片側に水道の蛇口が並び、中央には木造の大きな調理机が配置されています。
その反対側には釜土が並んでいます。

川原大池公園キャンプ場 トイレ


駐車場の最奥から約180mほどのところにあります。
全施設の中で最も遠く、往復するだけでも一苦労する距離感です。
もよおす前に利用することをおススメします。
建物は男女別で、それぞれ中にバリアフリートイレが併設されています。

個別に鏡と水桶がついた洗面台が2つ設置されています。
鏡の下にはわずかな小物置きスペースがあり、コンタクトレンズの着脱や洗顔の際に小物を置けるため、このスペースが非常に重宝します。
トイレは水洗式で、和式が1つと、バリアフリートイレ内に洋式便座が備わっています。
どうしても洋式が良い、腰が悪いという方でも、バリアフリー側を利用できるのは安心材料です。
また、無料でありながら予備のトイレットペーパーが用意されているのがありがたいです。


川原大池公園キャンプ場 シャワー棟

トイレと車道を挟んで海沿いにあります。
夏季限定(7月、8月)で開放され、無料で利用できます。
お湯は出ませんが夏場なので問題はありません。


川原大池公園キャンプ場 灰捨て
灰や消し炭を捨てる場所はありません。
特に積載の限られるバイクパッキングの場合、冷めきらない灰を安全に処理してパッキングできる「火消し袋(アッシュキャリー)」を準備しておくと、撤収がスムーズで便利です。
こちらのキャンプ場では焚き火を楽しむことができますが、焚き火台と焚き火シートを併用することが必須条件となっており、サイト内での利用が可能です。もちろん直火は厳禁。
また、キャンプ場内には薪の販売所がないため、あらかじめホームセンターなどで購入してから持ち込む必要があります。
川原大池公園キャンプ場 ゴミはどうする
ゴミは灰、消し炭を含め、全て持ち帰りです。
川原大池公園キャンプ場 その他施設 自販機

炊事棟に近い車道沿いに自動販売機が設置されています。
特に夏場の設営後など、キンキンに冷えた飲料がすぐに手に入るのは、このキャンプ場における貴重な癒やしスポットといえます。
川原大池公園キャンプ場体験レポ|長崎ツーリングの果てに。誰一人いないキャンプ場の戦慄。胸騒ぎの熱帯夜。そして未知との遭遇?

佐賀から長崎へと至る最高に充実したツーリング。
その余韻に浸りながらも到着した川原大池公園キャンプ場。
完ソロで独り過ごしたキャンプ場の宿営体験。
そして漆黒の闇のなか、カメラが捉えた『謎の未確認飛行物体』の目撃まで。
あの夜、私の身に起きた不可解な体験を、ノンフィクションの記録としてここに書き記します。
※道中の佐賀~長崎ツーリング、「西海橋の絶景」や「念願の軍艦島上陸」の様子を共に辿りたい方は、このまま下へ読み進めてください。
※キャンプ場の詳細・滞在の様子をすぐに見たい方は以下のリンクから、ジャンプできます。
👉【滞在編】またも完ソロ。胸騒ぎの熱帯夜。何者かの気配と星空に舞う未知の光
UFO?撮影の様子をいち早く見たい方は以下のリンクから、ジャンプできます。
👉未知との遭遇?実録UFO目撃の瞬間!
【道中編】西海橋のパノラマと念願の軍艦島上陸。長崎の歴史に触れた佐賀~長崎ツーリング
前泊した乳待坊公園でゆっくり過ごしすぎた。出発時刻はすでに9:30。
この日のメインは、積年の願いであった『軍艦島クルーズ』が待っている。
長崎市内での受付時間は13:00~13:40。ここが今日の絶対的なデッドラインとなる。
所要時間は約1時間30分。
一ヵ所観光し、ランチを済ませるには十分な時間があるはずだ。
国道202号を南下するルートを選び、道中の『西海橋』をナビにプロットした。
いざゆかん、長崎の本丸へ。
期待を超えた西海橋のパノラマ絶景。地元マダムに教わる歴史ある景勝地
九州上陸4日目。連日の快晴に恵まれ、絶好のツーリング日和…といいたいところだが、相変わらずの凄まじい熱波が容赦なく体力を削りにくる。
ほどなくして西海橋に到着。

なんの下調べもせず景勝地という響きに惹かれて立ち寄ったが、バイクを降りてからしばらく歩く必要があるようだ。
正直、心の中では「こんなに悠長にしていて大丈夫か?」という邪念がよぎる。
しかし、案内板に従いたどり着いた橋からの眺め、そこに広がっていたのは迷いを吹き飛ばす絶景だった。

見事な橋の造形と、その下に広がる青い海のコントラスト。
感心しながら眺めていると、散歩中の地元マダムに声を掛けられた。
聞けば、この西海橋は歴史的価値が高い建造物なのだという。
さらに景色だけでなく、眼下には渦潮が見えるのが特徴なんだそう。
あいにくこの時の渦潮発生予定時間は午後。
渦潮のタイミングではなかったかぁ、残念。

それよりも気になっていたのは、橋の反対側に3本そびえ立つ「千枚通しのような謎の塔」だ。

初見ではエヴァンゲリオンに出てきそうな異様な風貌、現実的には火葬場の煙突か何かかと思ったが、
「いやーねぇ、あなた。あれは歴史ある送電所なのよ。」
時間を忘れ、マダムの生い立ちまで聞くに至る。
「これからどちらへいくの?」
「軍艦島へ行くんです…あ、やばい!」
時計を見て我に返った。このままでは、クルーズ前に予定していた「ちゃんぽん」がお預けになってしまう。

名残惜しくもそこをあとにした。余裕があったはずの時間は一気にタイトになったが、こうした地元の人との交流こそが、何気に立ち寄った場所が特別になる、旅を充実させる重要な要素なのだ。
ま、とにかく。急げ、俺。
西海橋公園無料駐車場

いそげ!長崎市街へ ランチは臭っさ旨!の長崎ちゃんぽん
西海橋を離れ、長崎市街へと向かう。
市街にはいると交通量が増し、車道の隣には路面電車が並走する光景。
長崎に来たという実感が一気に湧き上がった。
なんとかクルーズ受付の1時間前、いやせめて50分前には着いてくれ。
さもなければ、17:00過ぎまでおまんまはお預けになっちまう。
中心部を抜け、小さな商店街の入り口に辿り着いた。
『三八ラーメン 大浦支店』。

ひっそりと佇む店構え、赤く垂れる暖簾。直感で当たりだと確信する。
こじんまりとした店内に観光客らしき姿は自分一人。タクシーの運転手や地元客が席を埋めている。
ここだけ時間が止まったかのような独特な昭和の雰囲気がある。
メニューを見ると、ちゃんぽんがなんと550円。まさか値段も当時もままなのか…?
注文して間もなく、料理が運ばれてきた。

緑の野菜にカマボコのピンクが散りばめられた、鮮やかな一杯。
鼻を突く野性味のある香りに一瞬眉をひそめる。麺をすするとその匂いは脳天を直撃する。
むむっ、くさい! くさくて、素晴らしく、旨い!
しかししっかり味わっている時間がない。そしてスープだけでなく麺が、熱い。
噴き出す汗を拭いもせず、水を飲みながら一心不乱に麺を貪った。
ちなみにこちらは焼きめしが人気みたい。
ふと周りを見渡せば、自分以外は皆、焼きめしを食べていた。
三八ラーメン 大浦支店
ちゃんぽん 550円

受付終了まで残り40分を切った。 クルーズの受付場所に駐車場がないことは承知済みだ。
問題はどこに停めるか。
近くのフェリー乗り場に目を付けたが、「利用者以外お断り」の無慈悲な文字。
荷物満載の車体でトラブルは避けたい。
諦めて踵を返そうとした瞬間、隣の「ゆめタウン」にバイク専用コインパーキングを見つけた。迷わず車体を滑り込ませる。

ゆめタウン夢彩都駐輪場
2時間無料
大型は入庫後24時間まで300円
小型は入庫後24時間まで200円
※V-STROM250の場合は大型車庫の利用

ここからさらに徒歩だ。私は最小限の荷物を抱え、受付事務所を目指して走り出した。
積年の軍艦島上陸作戦!
受付事務所にはすでに人だかりができていた。
誓約書に署名を済ませ、『端島見学施設利用券』と首から下げるプレートを受け取る。
道筋に立つスタッフの誘導に従い、船着き場へと向かった。

乗船するのは『ブラックダイヤモンド号』。 なんてかっこいい名前なのだろう。

船内は満席だった。
軍艦島クルーズ(高島海上交通)
【旅行代金合計】3,600円
【上陸手数料合計】310円
※要予約

2024年に放映されたドラマ『海に眠るダイヤモンド』の影響だろうか。
だが、断っておきたい。私はあの放映よりも10数年も前から、
軍艦島の存在を知り、上陸を熱望していた。
(※正直そのドラマがあったことをこの船内で耳にして初めて知りました。ちなみに帰宅後にドラマを全話拝見しました。とても面白かったです。きっちり泣きました。)
出航! 船体はそれなりに揺れるが、酔うほどではない。
それよりもスピードが凄まじい。轟くエンジン音にかき消され、ガイドの声が遠くに聞こえる。
三菱重工長崎造船所の巨大なクレーンや軍艦の横を通り過ぎ、船は外海へと躍り出た。

このクルーズの利点は、軍艦島の手前にある『高島』にも上陸できることだ。
高島へ着くと、軍艦島の模型を見ながら島の概要を学習。いよいよ本命、いざ軍艦島へ。
長崎市高島石炭資料館
高島上陸後、見学

海上に、異様なシルエットが姿を現す。 あれだ!!まさに「軍艦」そのものの形。

逸る気持ちを抑えられない。問題は、上陸を果たせるかどうかだ。
軍艦島への上陸には、波高や風速など厳しい基準がある。
運休も珍しくない中、出航できただけでも幸運だが、最後まで油断はできない。
やがて船内放送が入る。 「只今ヨリ…上陸イタシマス」
その溜め!ドキドキしたー…。無意識に渾身のガッツポーズ。
船内には歓声が沸き起こった。
ついに、私は軍艦島へ上陸した。
圧倒的な景観。島全体が剥き出しの廃墟と化している。 かつて、この限られた空間にどれほどの人々がひしめき合い、生活を営んでいたのか。
島の一部を歩いて回る。凄まじい暑さだ。遮るもののない直射日光が容赦なく降り注ぐ。
コースの最終地点にそびえるのは、日本最古の鉄筋コンクリート造集合住宅群。

ガイドの言葉が胸に刺さる。
「来るたびに崩落して形が変わっていくんです。そのうち見ることもできなくなるかもしれないですね。」
我々観光客は、歴史ある「廃墟」を目にすることを望んでここへ来る。
しかし、かつての端島住民がこの地を再訪した際、漏らす言葉は少し違うという。
「緑がある」と口をそろえてつぶやくらしい。
その一言に込められた心情の深さは、余所者の私には計り知れない。
ただ、この静かな島がいつまでもその姿を留めてくれることを願うばかりだ。
帰還、そして宿営地へ
上陸を果たし、どこか「戦友」のような一体感に包まれていた船内の一行も、下船した途端にそれぞれの方角へと散っていった。
上陸できて本当によかった。感激のあまり、しばらく身体の震えが止まらなかった。
この高揚感を何らかの形で身体に刻みたくなり、駐輪しているゆめタウン夢彩都のフードコートへ。
ケンタッキーでご当地バーガーを注文し小腹を満たす。

それにしても、凄まじい日差しだった。日光にさらした腕がピリピリする。
軍艦島内は日影が一切ないため、これから訪れる人は水分の持参を強く推奨する。
時間は夕方に差し掛かっていた。
今夜の宿営地は無料キャンプ場だが、事前に区画予約を済ませてある。
泊まる場所が確保されているという安心感。心の余裕を生んでくれる。
【滞在編】またも完ソロ。胸騒ぎの熱帯夜。何者かの気配と星空に舞う未知の光
途中のスーパーで買い出しを済ませ、長崎の中心部からバイクを南へと走らせる。
マックスバリュ南長崎店
海岸線を走り、ナビが示す方向へと進んでいく。

キャンプ場の案内板が現れた。


ほどなくしてナビに駐車場へと誘われる。


ここが今夜の宿営地、「川原大池公園キャンプ場」だ。

時刻は18:40。しかし、辺りはまだ真昼のように明るい。
予約していた1番サイトは駐車場のすぐ近く。搬入の負担を考えれば、幸先の良い選択だった。

ベンチに荷を下ろすが、暑くてすぐ設営する気にはなれない。
荷物に埋もれたベンチの僅かなスペースに腰かけ、周囲を見渡す。
サイトから直接海は見えないが、土手を越えればすぐに海岸だ。
海と反対側に歩いていくと、美しい池が奥の方まで広がっている。

なるほど、行政の白黒配置図では分からなかったが、このキャンプ場の「ロケーション大賞」は間違いなく池に面した5番サイトだろう。
実際に足を運ばないとわからない事実だ。

設営を終え、炊事場を探す。
だが、場内を見渡しても炊事場はおろかトイレすら見当たらない。
困惑しながらうろうろと駐車場を徘徊すると掲示板を発見。
なんとサイトからは遥か遠くに見える、駐車場の入り口付近にあるという。

ジャグを手に、長い道のりを水を汲みに向かう。
炊事棟は19時を過ぎると急速に闇に飲み込まれていた。
スイッチを入れ、30秒ほど遅れてようやくライトが点灯し、ほっと一安心。

そのとき車道側の自販機が目に留まった。

この異常な暑さだ。飲み物が全滅したら頼みの綱として記憶しておこう。
ヤシの木に引き寄せられふらふらと海へ出た。


空は黄昏色に染まり、落ちゆく夕陽が辺りを包み込んでいる。
海岸沿いを歩いてくと、バスケットゴールがある建物がある。
中を覗くと偶然にもシャワー室を見つけた。しかも無料で使える?まさに渡りに船だ。

急いで自陣へ戻り、風呂セットを抱えて舞い戻った。
シャワーは水のみ。それでも室内はむんむんとした熱気が充満している。
ここは海水浴場。なので公然と上半身裸で海風を浴びる。
爽やかとは言い難いが、一度脱いだTシャツを再び着るのが躊躇われるほどの暑さだった。
しゃがみ込んで夕陽を眺めていると、一匹の蟹が目の前を横切った。
誘われるように歩を進めた先に、海に向かって立つ鳥居が忽然と現れた。

なんというフォトジェニックな光景か。

ぽつんと独りテント泊:胸騒ぎの熱帯夜。謎の金属音と何者かの気配

自陣へ戻ると、駐車場方面が鮮やかなオレンジ色に満たされていた。
その空を背景にテントを撮影すると、ほどなくして辺り一面闇となった。
まばらに停まっていた車も一台、また一台と去っていく。
この広い空間に独りだけの世界がやってきた。
まずは飯にしよう。
昨晩も食べた「かしわむすび」と焼き鳥2本。

氷を満たしたチューハイで、自分をねぎらう。
日が暮れてなお、暑さは一向に引かない。

テント内は逃げ場のない熱気が充満しており、あまりの暑苦しさに身体を外へ出し、テントを眺めるような格好に向きを変えて晩酌を続けた。

時刻は20:30頃。
突如、静寂を切り裂いて「ガン、ドカン」という、金属を叩き落とすような鈍い音が遠くから聞こえてきた。
それを皮切りに、音は断続的に続く。何かの作業音なのか?
産廃業者でもあるのかと思い地図を調べるが、それらしき施設は見当たらない。
その時、サイト前の車道を「すぅーっ」と何かが横切る音がした。
ハイブリッド車か。 音もなく現れたテールランプは、すぐ近くで消えた。
闇の中で、人が蠢く気配がする。
ふと、その動きが止まった。
暗闇に目を細めて凝視する。!?こちらを見ている??
誰もいないはずのキャンプ場にポツンと立つテント。
そりゃあ目に留まらざるをえないだろうが…。
鳴り止まない不気味な重金属音と相まって、言いようのない不安が胸をざわつかせる。
「頼む、夜釣りであってくれ…。」
いやな予感、というものは当たってしまう恐れがあるので邪念を払い念じ続けた。
やがて「バタン!」とドアが閉まる音が響き、その気配は闇の向こうへと消えていった。

未知との遭遇?実録UFO目撃の瞬間!

もう寝てしまおう。
テントのジッパーを下ろし、コットに寝転がってみる。
だが、寝袋が肌に触れることすら不快なほど、内側は熱気に満たされていた。
悶々とした暑さに耐えかね、再び外へと這い出す。

見上げれば、空いっぱいに星が煌めいていた。
しばらくその輝きを眺めていると、一際強く光る物体が目に留まる。
―消えた。 気のせいかと思った瞬間、全く別の場所に突如として現れた。
何だ? 飛行機ではない。動きがあまりに不規則すぎる…。
咄嗟にアクションカメラを回す。
手でその動きをとらえ、目で追うその光は、明らかに異様な軌跡を描いていた。
時折、猛烈な速度で移動したかと思えば、スローになり、不意に消える。
そしてまた、予想だにしない位置に姿を現す。
やがて光は、吸い込まれるように垂直に上昇し、闇の中へと消え去った…。
まさか、これ?UFOなのか。
私は決してUFO肯定論者ではありません。
しかしながら、この目で見た事実を否定することはできません。
ここに、その瞬間の記録を掲載します。
①動画撮影開始時。中央に点滅する光が見える。

②中央の光が消え、突然左に現れる。

③左側の光が消え中央に現れる。

④ ①~③の繰り返し

⑤一つだと思ったら2つ?!

➅左側の光が消え、中央の光が点滅しながらゆらゆらしている。

⑦ゆっくりと右下へ移動。

⑧左下へ移動。この時左下からまた光が現れる。

⑨左下の光は消え、中央の光は左方向へ移動する。

⑩そのままゆっくりと上のほうに移動。右側にまた新たな光が現れる。

⑪今度は下からまた光が現れる。

⑫中央の光は上に上がってく行く。

⑬中央の光はゆっくりうろうろしている。また右側から光が現れた。

⑭ふたつともゆっくり上に上がっていく。

⑮中央の光が急カーブを描いて動く。

⑯右下に光が現れる。

⑰ゆっくり左へと移動する。

⑱中央にあったのが点滅した後、すーっと消えた。

掲載した画像は、アクションカメラで記録した動画からスナップショットとして切り出したものです。
夜間の撮影ゆえ、視認性を確保するために露光量、明るさ、コントラストの調整を施しています。
動画の光の動きより、移動した方向に矢印を入れています。
【撮影場所】川原大池公園キャンプ場キャンプサイト内
【撮影時間】20:53
【使用機材】DJI Osmo Action 5 Pro
不眠の果ての夜明け この場所、もしやパワースポット?
いつまでも寝付けぬ夜だった。
午前3時の時計を確認したところまでは、はっきりと記憶にある。

目が覚めたということは、わずかな時間でも眠りに落ちたのだろう。
まさか、キャトルミューティレーションなんてされていないよね…。
念のため身体を確認するが、幸い異常は見当たらない。

朝から、空はカンカン照りの快晴だ。

分厚い雲がピンポイントで太陽を遮ってくれていたが、それも束の間。
雲が途切れた瞬間、容赦ない直射日光の餌食となった。

撤収作業を終える頃には、Tシャツは汗でびちょびちょ。
わずかな木陰に身を潜め、次なる目的地をナビに入力。
バイクに跨り、駐車場を出た。

その時、視界の端に重なる鳥居が入り込んだ。
私は「はっ」と息を呑み、無意識にブレーキを握っていた。
海に向かって、静かに、威厳を持って佇む鳥居。
もしや、昨晩のあの不可思議な光景を引き起こしたのは、
この鳥居が放つ「何か」だったのではないか。
人知を超えた存在が、この場所に満ちていたのではないか―。
そんな予感が、胸をかすめ、急にドキドキしてきた。
バイクを降り、青い海に向かって静かに手を合わせ、その場をあとにした。

まとめ|川原大池公園キャンプ場での一夜を振り返って

長崎ツーリングの果てに辿り着いた「川原大池公園キャンプ場」。 そこは、日中の穏やかでフォトジェニックな美しさからは想像もつかない、不思議なエネルギーに満ちた場所でした。
最低気温28℃という異常な無風の熱帯夜。
誰もいないはずの闇に響く不気味な金属音。
そして、夜空を不規則に舞う未知の光。
これらが単なる偶然や自然現象だったのか、あるいはあの海に立つ鳥居が守る「何か」が見せた幻だったのか…。
今となっては確かめる術もありません。
しかし、あの時確かに夜空に見た光景と、カメラに収まった「光の軌跡」だけは、間違いのない事実として残っています。
本来、キャンプツーリングを主とする当ブログにおいて、『UFO目撃』という内容は趣旨から外れるものかもしれません。しかし、「実際にキャンプ場で起きたこと」をありのままに伝えることこそが記録の意義であると考え、掲載に踏み切りました。
もし、その道に詳しい研究者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけいただければ幸いです。
最後に、これからここを訪れる方へ、
実際に一晩を過ごして感じた「リアルな注意点」をいくつかお伝えしておきます。
予約制で確実に区画を確保できる反面、炊事場やトイレまでの距離がかなりあります。
水を入れるジャグ等、事前の準備を万全に。
駐車場での車中泊は禁止されていますが、こちらのキャンプ場には管理棟がなく、管理人は常駐していません。余計なトラブルに巻き込まれないためにも、ひとがいない閑散期、特に女性のソロキャンプは慎重に判断することをおすすめします。
(ちなみに完ソロで一晩過ごしましたがトラブルはありませんでした。)
サイトに日光を遮るものがなく、また日が落ちても一晩中厳しい暑さが続きます。
頼みの綱となる「自販機」の場所は把握しておきましょう。
1区画が6×6mと限られているため、日差し除けのタープを張る際は、ロープの張りも含め区画内に収まるよう工夫が必要です。
もし皆さんがもしここでキャンプを経験することになったら…。
どうか、夜空に少しだけ、目を澄ませてみてください。
次は、この不思議な余韻を抱えたまま、九州ツーリングの次なる目的地へと向かいます。
長崎の深い歴史と、人知を超えた神秘に触れた、忘れられない一夜の記録でした。
今回は一段と長文になってしまいましたが…、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

〈つづく〉


