- 東京から九州へ。4,017kmを駆け抜けた2025年夏の旅路
- 11泊14日、4,017kmの軌跡(全行程&費用)
- 日別 ツーリング&キャンプ場・ダイジェスト
- Day 1-2:東京~福岡|不眠不休の「夜駆け」1,055km。関門海峡を越えて小倉へ
- Day 3:福岡・佐賀|「魔の激坂」。九州一周を揺るがす絶体絶命のピンチ
- Day 4:佐賀|絶望の「片肺」走行からの奇跡の復活。霊山・黒髪山の双璧に抱かれて
- Day 5:長崎|軍艦島への上陸と、熱帯夜の空に舞う「未知の光」
- Day 6:熊本|海を割る電柱の道を渡って。
- Day 7:鹿児島|薩摩半島・西岸を往く。開聞岳と東シナ海を望む「火之神」の夜
- Day 8:鹿児島|フェリー欠航の絶望を越えて。本土最南端・佐多岬と、大隅の松林
- Day 9:宮崎|日南フェニックスロード北上と、キャンプライダーの「休息日」
- Day 10:宮崎|神話の里・高千穂へ。町並みを見下ろす「仲山城跡」に拠点を構える夜
- Day 11:宮崎・熊本・大分|阿蘇を遊び尽くす。絶景・グルメ・砂千里。そして無料の聖域「辻河原」へ
- Day 12:大分・日田|九州ラストステージ。星屑のステージと、1,100kmの弾丸帰還へ
- Day 13-14:大分・福岡・山口 ~ 東京|1,112kmの壮絶な帰還劇
- 九州の「買い出し」事情:氷100円の法則と、二大ドラッグストアの攻略
東京から九州へ。4,017kmを駆け抜けた2025年夏の旅路
動機:四度目の九州、いつもの「反時計回り」で未知の野営地を拓く

今回の旅を突き動かした動機は、ずばり、「軍艦島上陸」。
積年の願いを果たすべく、東京から九州へ。
せっかく行くなら九州一周しちまえ。
そんな勢いに身を任せ、再び相棒のV-STROM250と旅に出ました。
今回の裏テーマは、未踏の無料・格安キャンプ場の開拓。
豪華な旅より、泥臭く未知の夜を過ごすことこそが、自分にとっての旅の醍醐味だからです。
実は、九州一周はこれで4回目となります。
1回目は自転車、2回目はツーリング、3回目はキャンプツーリング…。
振り返れば、九州旅はいつも福岡を起点にした反時計回りでした。
四度目となる今回も、迷うことなくいつもの感覚で、反時計回りに進路を取りました。
過去の旅の記憶を重ね合わせながら、新しい轍を刻みに行く。
自分にとっての「既知」と「未知」が交錯する、11泊14日間の長征が始まります。
今回の旅ルール

今回の旅には、あえて一つの掟だけを設けました。
- 各県、最低一ヵ所はキャンプ泊を完遂すべし
九州7県すべての土の上で、最低一晩はテントを張ること。
11泊14日、4,017kmの軌跡(全行程&費用)

東京から九州7県をすべて駆け抜けた、今回の全行程を数字とルートで整理しました。
福岡から九州入りし、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、宮崎、大分を反時計回りに巡り、再び本州を駆け抜けて戻る、九州一周のルートです。
- バイク:SUZUKI V-STROM250
- 総走行距離: 4,017km
- 期間: 2025年7月~8月 11泊14日
- 総費用:110,092円(1日平均 約7,863円 ※キャンプ場以外の宿泊施設含む)
- 平均燃費:約31.50km/ℓ (総走行距離4,017km÷総給油量127.51ℓ)
| 日数 | 走行・経由区間 | 走行距離 | 宿泊地(宿営地) | 1日の費用計 |
|---|---|---|---|---|
| Day 1 | 東京(22:16発) ~ | – | 夜通し自走 | |
| Day 2 | ~ 福岡県(小倉) | 1055.5km | リリーフ小倉ANNEX | 23,440円 |
| Day 3 | ~ 福岡県(糸島市) | 222.2km | ⛺ 芥屋キャンプ場 | 2,740円 |
| Day 4 | ~ 佐賀県(武雄市) | 158.5km | ⛺ 乳待坊公園いこいの広場 | 19,213円 |
| Day 5 | ~長崎県 (長崎市) | 103.7km | ⛺ 川原大池キャンプ場 | 6,415円 |
| Day 6 | ~ 長崎県 (上天草市) | 139.6km | ⛺ 小島公園キャンプ場 | 5,341円 |
| Day 7 | ~鹿児島県 (枕崎市) | 290.9km | ⛺ 火之神公園・キャンプ場 | 3,627円 |
| Day 8 | ~鹿児島県 (東串良町) | 297.9km | ⛺ ふれあいの森キャンプ場 | 4,583円 |
| Day 9 | ~宮崎県 (宮崎市) | 122.0km | 宮崎第一ホテル | 11,112円 |
| Day 10 | ~ 宮崎県(高千穂町) | 168.3km | ⛺ 仲山城跡キャンプ場 | 4,150円 |
| Day 11 | ~大分県 (豊後大野市) | 208.6km | ⛺ 辻河原公園キャンプ場 | 7,226円 |
| Day 12 | ~大分県 (日田市) | 136.6km | ⛺ 伏木公園キャンプ場 | 1,636円 |
| Day 13 | ~ 山口県(宇部)~ | – | 本州自走 | |
| Day 14 | ~ 東京(AM3:00着) | 1112.2km | GOAL! | 20,609円 |
| 計 14日 | 東京~九州~東京 | 計 4,017km | 計 11泊 | 計 11,0092円 |
※費用は全費用(高速代、ガソリン代、フェリー代、宿泊費、食費、その他含む)
※ガソリン価格は地域により @145.0〜@202.0 と幅がありました。


日別 ツーリング&キャンプ場・ダイジェスト
Day 1-2:東京~福岡|不眠不休の「夜駆け」1,055km。関門海峡を越えて小倉へ

旅の始まりは、東京を深夜に出発し、一気に九州を目指す「夜駆け」から今回の長征は幕を開けました。
【走行ログ】

東京発22:16。
いよいよ九州に向けての旅のスタート。

高速進入。
ここから九州までの長い道のりが始まる。

一回目の休憩。持参した羊羹で栄養補給。


トイレ休憩

いつもこの辺りでガス欠の危機に瀕する。
リッター201円。高い…。


4:44。この辺りから意識朦朧…。
空が白み始める。
走行中はタフグミと生梅飴でしのぐ。


6:00。ベンチに座ってたら意識が飛んだ…。


尻が痛くて休憩。


画像に残ってたが、立ち寄った記憶がない…。

9:45、カップそばで朝食。
2度目の給油。リッター202円。1円高くなった?


13:00、瀬戸内海を見てもうひと踏ん張り。
ここから覚醒。


15:00 壇ノ浦着。九州上陸は目の前。





小倉散歩



歩いて小倉城まで。
佐々木小次郎は、当時の小倉藩主・細川忠興に仕える公式の剣術指南役だったらしい。
小倉城




西日を浴びまくっているかららしい。
モンベル 小倉店



資さんうどん 魚町店
肉ごぼ天3本うどん 760円

【宿泊地:リリーフ小倉ANNEX Book & Stay】
- 所在地:〒802-0081 福岡県北九州市小倉北区紺屋町12−16
- 利用料:2,495円
- バイク環境:近隣駐車場利用(無料。近隣だが隣接ではない。台車貸し出しなし。)
- 備考:初日はキャンプではなく、翌日からの九州一周に備えて体力を温存。1,000km超の疲労を本に囲まれた空間で癒す。オシャレなマンガ喫茶のような宿泊施設。個室はデスク、PC、リクライニングチェア、ベッドあり(枕・クッションの貸し出しあるが、かけ布団無し)。フリードリンク&フードが充実。書籍・マンガ本所蔵多数(個室持ち込み可)。共用でシャワー室、電子レンジがある。
他洗濯機200円、乾燥機100円/15分。








リリーフ小倉ANNEX Book & Stay

【Day 1-2 支出合計:23,440円】 走行距離1,055.5km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | 岡崎SA @201 吉備SA @202 小倉 @172 | 7,835円 |
| 交通費 | 高速道路 東京~小倉 (軽車両 深夜割引適用) | 12,350円 |
| 宿泊費 | リリーフ小倉ANNEX Book & Stay | 2,495円 |
| 外食費 | 介さんうどん (肉ごぼ天3本うどん) | 760円 |
| 食費 | ー | 0円 |


Day 3:福岡・佐賀|「魔の激坂」。九州一周を揺るがす絶体絶命のピンチ
九州上陸2日目。小倉から思い出の「海の中道」を経て、糸島の西端・芥屋(けや)へと向かったこの日は、平穏な旅の始まりとは裏腹に、九州一周の継続すら危ぶまれる片肺という最大の危機が待ち受けていた。
【走行ログ】
【宿営地:芥屋キャンプ場(芥屋野営場)】
所在地: 〒819-1335 福岡県糸島市志摩芥屋2589
利用料: 1,030円
バイク環境:
- 車両横付け: 不可(段々畑状の独立区画 / ウッドデッキサイト)
- 路面: 舗装道路(ただし、場内は非常に道幅が狭く、急勾配な激坂)
備考: 原則乗り入れ不可だが、場所により要相談。荷運びは斜面を上がる必要があり、UL(ウルトラライト)装備が推奨される。受付時間が「16:00〜18:00」と非常に短いため、遅延は厳禁。
【Day 3 支出合計:2,740円】 走行距離222.2km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | ー | 0円 |
| 交通費 | ー | 0円 |
| 宿泊費 | 芥屋キャンプ場 | 1,030円 |
| 外食費 | 大砲ラーメン(昔ラーメン 並) | 900円 |
| 食費 | ザ·ビッグ 唐津店 | 810円 |

Day 4:佐賀|絶望の「片肺」走行からの奇跡の復活。霊山・黒髪山の双璧に抱かれて
九州一周4日目。朝の糸島で突きつけられたのは、相棒V-STROM250の1気筒沈黙(片肺)という非情な現実。
旅の中断すら覚悟した絶望の淵で、唐津のバイクショップが起こしてくれた奇跡。
復活を遂げた相棒と共に辿り着いたのは、本土最西端の地、そして天を突く奇岩がそびえる安息の地だった。
【走行ログ】
【宿営地:乳待坊公園いこいの広場キャンプ場】
- 所在地: 〒849-2305 佐賀県武雄市山内町1864
- 利用料: 1,100円
- バイク環境:
- 車両横付け: 不可(ただしサイト至近にバイク専用駐輪スペースあり)
- 路面: 芝生(手入れの行き届いたフリーサイト)
- 備考: 目の前にそびえる「夫婦岩」の借景は圧巻。場内無料Wi-Fi完備、100円シャワーあり。夏場は直射日光が強いため、東側の木陰を狙うのが撤収時のコツ。
【Day 4 支出合計:19,213円】 走行距離158.5km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | 唐津 @144.3 | 1,889円 |
| 宿泊費 | 乳待坊公園キャンプ場 | 1,100円 |
| 外食費 | 井出ちゃんぽん(ちゃんぽん並盛) | 920円 |
| 食費 | Aコープ 山内店 | 904円 |
| その他 | シャワー(キャンプ場) | 100円 |
| その他 | ダイソー(サングラス) | 110円 |
| その他 | バイク修理代 | 14,190円 |

Day 5:長崎|軍艦島への上陸と、熱帯夜の空に舞う「未知の光」
九州一周5日目。この日は旅の大きな目的の一つであった軍艦島上陸を果たす、記念すべき日となった。長崎の歴史の重みに触れた後は、池と海に挟まれた静かな野営地へ。
しかし、そこで待っていたのは、寝付けぬ熱帯夜の空を不規則に舞う、説明のつかない光景だった。
【走行ログ】
【宿営地:川原大池公園キャンプ場】
- 所在地: 〒851-0408 長崎県長崎市宮崎町
- 利用料: 無料(完全予約制)
- バイク環境:
- 車両横付け: 不可(隣接する駐車場から徒歩搬入)
- 路面: 土・芝生(6m×6mの区画サイト)
- 備考: 長崎市が運営する予約制の無料キャンプ場。各サイトに木製ベンチが完備されており、パッキングが楽。海と池に挟まれたロケーションだが、炊事場やトイレがサイトから少し離れているのが難点。
【Day 5 支出合計:6,415円】 走行距離103.7km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | ー | 0円 |
| 交通費 | 駐輪代(ゆめタウン夢彩都) | 300円 |
| 宿泊費 | 川原大池キャンプ場 | 0円 |
| 外食費 | 三八ラーメン 大浦支店(ちゃんぽん) ケンタッキー長崎ゆめサイト店 | 550円 930円 |
| 食費 | マックスバリュ南長崎店 | 725円 |
| 観光 | 軍艦島クルーズ(高島海上交通) | 3,910円 |

Day 6:熊本|海を割る電柱の道を渡って。
九州一周6日目。長崎を離れ、フェリーで天草へと渡る旅路。
この日のハイライトは、周囲わずか200m、海に浮かぶ小さな島が丸ごと公園・キャンプ場になっている『小島公園キャンプ場』への入島シーン。
【走行ログ】
【宿営地:小島公園キャンプ場】
- 所在地: 〒866-0101 熊本県上天草市姫戸町姫浦
- 利用料: 850円(ソロ1張1泊)
- バイク環境:
- 車両横付け: 荷解き時のみ可(一本道を渡って島内へ。設営後は対岸の無料駐車場へ移動)
- 路面: 芝(やや固め / 全4区画の限定サイト)
- 備考: 島全体がキャンプ場で、全サイトがオーシャンビューという極上の贅沢。予約は「なっぷ」経由のオンラインのみ。島への進入路は一本道の絶景だが、狭いため低速走行厳守。
今回は島内利用者の中で私一人がバイクだったため、特別にバイクをサイトへ横付けする許可を得たが、これはあくまで状況に応じた個別判断。必ず事前に管理人さんへ確認。
【Day 6 支出合計:5,341円】 走行距離139.6km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | 諫早市 @172 | 516円 |
| 交通費 | 口之津・鬼池 フェリー | 1,800円 |
| 宿泊費 | 小島公園キャンプ場 | 850円 |
| 外食費 | ー | 0円 |
| 食費 | 生鮮市場バリュー はまきや ドラッグストアモリ 口之津店 ダイレックス 天草店 スーパーセンタータイヨーリンドマール店 | 1,775円 |
| その他 | 洗濯(乾燥機) | 300円 |
| その他 | シャワー(キャンプ場) | 100円 |

Day 7:鹿児島|薩摩半島・西岸を往く。開聞岳と東シナ海を望む「火之神」の夜
九州一周7日目。天草を南下し、再びフェリーで薩摩半島へ。目指すは「カツオの町」枕崎。
薩摩半島西岸をなぞり、たどり着いたのは潮騒の野営地。
目の前にそびえる「薩摩富士」こと開聞岳の雄姿を眺めながら、旅はいよいよ折り返し地点。
九州のさらなる深部へと向かう英気を養う。
【走行ログ】
【宿営地:火之神公園・キャンプ場】
- 所在地: 鹿児島県枕崎市火之神岬町47
- 利用料: 無料(予約不要)
- バイク環境:
- 車両横付け: 不可(駐車場から徒歩搬入。サイトまで距離があるため、軽量化が必要)
- 路面: 芝生(広大なフリーサイト)
- 備考: 目の前にそびえる「立神岩」と、遠くに浮かぶ「開聞岳」を一度に望める国内屈指の無料スポット。風が非常に強いため、ペグダウンは念入りに。
【Day 7 支出合計:3,627円】 走行距離290.9km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | 水俣市 @168 | 1,680円 |
| 交通費 | ー | 0円 |
| 宿泊費 | 火之神公園・キャンプ場 | 0円 |
| 外食費 | ー | 0円 |
| 食費 | 道の駅 不知火 ダイレックス 枕崎店 | 1,337円 |
| 観光 | 万世特攻平和祈念館 | 310円 |
| 温泉代 | 川内高城温泉 共同湯 | 200円 |
| その他 | シャワー(キャンプ場) | 100円 |

Day 8:鹿児島|フェリー欠航の絶望を越えて。本土最南端・佐多岬と、大隅の松林
九州一周8日目。枕崎を出発し、山川港からフェリーで大隅半島へ渡るはずが、まさかの「欠航」。100kmを超える桜島経由の大迂回を強いられ、体力も時間も削られる過酷な展開に。
しかし、執念で本土最南端・佐多岬に到達。
日没間際、ようやく辿り着いた東串良の松林が、激走の疲れを静かに癒やしてくれた。
【走行ログ】
【宿営地:ふれあいの森キャンプ場】
- 所在地: 鹿児島県肝属郡東串良町川東4989-6
- 利用料: 無料(原則電話予約、時間外はQRコード受付)
- バイク環境:
- 車両横付け: 可(広大な松林のフリーオートサイト)
- 路面: 未舗装(砂地。サイドスタンドプレート推奨)
- 備考: 志布志湾エリア唯一の無料キャンプ場。松林が防風林となり、雨風を和らげてくれる。管理棟閉館後でもデジタル手続きが可能。地面の砂地スタックには要注意。トイレが遠いのが難点。
【Day 8 支出合計:4,583円】 走行距離297.9km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | 垂水市 @163 | 1,467円 |
| 交通費 | 桜島フェリー | 730円 |
| 宿泊費 | ふれあいの森キャンプ場 | 0円 |
| 外食費 | 桜島そば(てんこもりごぼ天そば) | 750円 |
| 食費 | スーパーセンタートライアル鹿屋店 | 1406円 |
| その他 | ワークマンプラスⅡ 指宿店(長袖T) | 980円 |

Day 9:宮崎|日南フェニックスロード北上と、キャンプライダーの「休息日」
九州一周9日目。連日のテント泊による疲労はピークに達した。
この日は無理をせず、宮崎市内のホテルで洗濯と充電、そして自分自身のリブート(再起動)を図ることに。
しかし、その道中、日南海岸の絶景の中に佇む「猪崎鼻(いざきばな)公園キャンプ場」の存在を嗅ぎつけ、気づけばV-STROM 250のハンドルを岬へと切っていた。
【走行ログ】
【視察地:猪崎鼻(いざきばな)公園キャンプ場】
- 所在地: 宮崎県日南市下方
- 利用料: 無料(予約不要)
- バイク環境:
- 車両横付け: 下段エリアのみ可(中段は乗り入れ不可)
- 路面: 芝(雨後はぬかるみやすく、特に下段へのアクセスは狭い急坂につき転倒注意)
- 備考: 日南海岸攻略のベースキャンプ。予約不要・無料・乗り入れ可(下段)と三拍子揃うが、設備は最低限。岬の突端ゆえのダイナミックな景観は一見の価値あり。
【宿泊地:宮崎第一ホテル】
- 備考: バイクの屋内駐輪が可能な、キャンプライダーのオアシス。サウナ、洗濯、そして無料の試飲コーナー。ボロボロの身体を癒やすには、これ以上ない最適解でした。
【Day 9 支出合計:11,112円】 走行距離122.0km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | 給油 | 1,811円 |
| 交通費 | ー | 0円 |
| 宿泊費 | 宮崎市内ホテル | 4,826円 |
| 外食費 | 辛麺屋 桝元 宮崎本店(元祖辛麺) 丸万焼鳥本店(モモ焼き&焼酎) | 1,020円 2,200円 |
| 食費 | ドラッグストアモリ 串間店 | 676円 |
| その他 | 洗濯&乾燥機(ホテル) | 400円 |
| その他 | 無印良品(角度が変えられる充電式ハンディファン) | 1,990円 |

Day 10:宮崎|神話の里・高千穂へ。町並みを見下ろす「仲山城跡」に拠点を構える夜
九州一周10日目。
宮崎市内のホテルで心身ともにフルリセットを完了し、再び相棒のV-STROM 250と野へと繰り出す。目指すは、神話の息吹を感じる高千穂。日向から延岡を抜け、山深き地へとハンドルを切る。
そこには、かつての城跡がキャンプ場として開放された、格安で美しい隠れ家が待っていた。
【走行ログ】
【宿営地:仲山城跡キャンプ場】
- 所在地: 宮崎県西臼杵郡高千穂町向山440−1
- 利用料:2000円
- バイク環境:
- 車両横付け: 不可(区画サイトに隣接して駐車可能)
- 路面: 芝(整備の行き届いた平坦なサイト)
- 備考: 城跡を再利用したロケーションが唯一無二。サイトからは高千穂の夜景を望める。
Day 10 支出合計:4,150円】 走行距離168.3km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | ー | 0円 |
| 交通費 | ー | 0円 |
| 宿泊費 | 仲山城跡キャンプ場 | 2,000円 |
| 外食費 | 元祖チキン南蛮 直ちゃん (元祖チキン南蛮定食 大盛) | 1,150円 |
| 食費 | ー | 0円 |
| 観光費 | 夜神楽 | 1,000円 |

Day 11:宮崎・熊本・大分|阿蘇を遊び尽くす。絶景・グルメ・砂千里。そして無料の聖域「辻河原」へ
九州一周11日目。
高千穂を後にした相棒V-STROM 250は、ついにライダーの聖地・阿蘇の核心部へ。
ケニーロードから始まり、砂千里ヶ浜の異世界感、そして内牧での赤牛丼。
阿蘇の魅力をこれでもかと詰め込んだ激走の果て、県境を越えて大分県へと滑り込む。
今夜の宿は、阿蘇攻略の最強の前線基地。
【走行ログ】
【宿営地:辻河原公園キャンプ場】
- 所在地: 大分県豊後大野市緒方町辻
- 利用料: 無料(予約不要)
- バイク環境:
- 車両横付け: 可(全面芝生のフリーオートサイト)
- 路面: 芝(柔らかめ。サイドスタンドプレートは必須!)
- 備考: 阿蘇・久住攻略の「前線基地」。無料ながら乗り入れ可能という、旅人には涙が出るほど有り難いスペック。ただし、水道水は飲料不可(鉄分・マンガン過多)のため、飲料水の確保は必須。夜はソロキャンパー同士の「無言の連帯」が心地よい。
【Day 11 支出合計:7,226円】 走行距離208.6km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | 高千穂町 @181 大津町 @154 | 2,853円 |
| 交通費 | 阿蘇山公園道路 二輪車 | 400円 |
| 外食費 | よも麺(冷やよも) まるきん食堂(赤牛丼) | 880円 2,100円 |
| 食費 | HIヒロセ スーパーコンボ竹田店 | 993円 |
| 宿泊費 | 辻河原公園キャンプ場 | 0円 |

Day 12:大分・日田|九州ラストステージ。星屑のステージと、1,100kmの弾丸帰還へ
九州一周12日目。旅はいよいよ、九州最後の宿営地へ。
大分の名道「やまなみハイウェイ」を駆け抜け、杖立温泉では地元の方と裸の付き合い。
スマホの不調に苦しめられ辿り着いたのは、日田の山中に静かに佇む伏木公園キャンプ場。
そこには、かつての伝説が遺したと言われる、巨大な屋根を持つまさに「ラストステージ」が待っていた。
【走行ログ】
【宿営地:伏木公園キャンプ場】
- 所在地: 大分県日田市花月
- 利用料: 無料(要電話予約)
- バイク環境:
- 車両横付け: 可(最上段のオートフリーエリア。)
- 路面: 舗装・芝(最上段までは急勾配の舗装路)
- 備考: 夏季限定(7/20〜8/31)の穴場スポット。最大の特徴は、場内に鎮座する鉄筋コンクリート造りの巨大な東屋。伝説のバンドマンが遺したとされるこの「ステージ」の下に設営すれば、雨も露も恐るるに足らず。場内は火気厳禁(炊事場のみ可)というルールがあるが、100円で時間無制限のシャワーなど、無料とは思えない管理の良さが光る。
【Day 12 支出合計:1,636円】 走行距離136.6km
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | ー | 0円 |
| 交通費 | ー | 0円 |
| 宿泊費 | 伏木公園キャンプ場 | 0円 |
| 外食費 | ー | 0円 |
| 食費 | マルミヤストア 竹田店 アタックス 日田店 マルミヤストア 日田店 | 1,536円 |
| 温泉代 | 杖立温泉・元湯 | 0円 |
| その他 | シャワー(キャンプ場) | 100円 |

Day 13-14:大分・福岡・山口 ~ 東京|1,112kmの壮絶な帰還劇
九州一周、最終章。朝8:30、日田の伏木公園を後にした私は、一路東京を目指す。
しかし、九州の道は最後まで容易には帰してくれなかった。
最後の洗礼となった険しき野峠(槻木峠)。
それを乗り越え、門司からは関門トンネルを抜けて本州へ。
埴生ICから高速に乗った瞬間、旅は「移動」へと変わる。
東京の自宅に辿り着いたのは、翌深夜の3:30…。
計1,112kmに及ぶ、壮絶な帰還劇の記録。
【走行ログ】


近道だと思って通ったR500~R496。
険しい道だが、ほんとに国道?

キャンプ旅では避けては通らない、ラ・ムー。
九州にもラ・ムーが進出してました。




リッター145円?!
この旅一番安い。

12:00、埴生IC。
ここから旅は移動に変わる…。

大阪で夕暮れを迎える


大津SA。551蓬莱へ。
ロングランのご褒美に琵琶湖を見ながら豚まんとシュウマイ。


22:40。さすがに疲労困憊…。

東京着いた…?

【Day 13-14 支出合計:20,609円】
| 項目 | 内容 | 金額 |
| ガソリン代 | 北九州市 @170 下関市 @145 吉備SA @202 岡崎SA @202 | 7,317円 |
| 交通費 | 埴生~宇部本線 深夜割 山口南~東京 | 11,550円 |
| 宿泊費 | ー | 0円 |
| 外食費 | 551蓬莱大津SA店(豚まん&焼売) | 970円 |
| 食費 | ラ・ムー 苅田店 草津PAセブンイレブン 自販機 | 772円 |
【帰還記録】
- 出発時間: Day 13 08:30
- 帰宅時間: Day 14 03:30(19時間後の到着)
- 総走行距離: 1,112km
深夜、静まり返った東京の街。
駐車場でV-STROM 250のエンジンを切った瞬間、4,000kmを超えた九州一周の旅が、ようやく本当の意味で幕を閉じました。

九州の「買い出し」事情:氷100円の法則と、二大ドラッグストアの攻略
4,000kmに及ぶ道中で、各地の店をハシゴして気づいた「九州ならでは」の補給事情。
これは単なる感想ではない。
今後の九州遠征のランニングコストを左右する、極めて実戦的なTipsだ。
「氷」が異常に安い

全国各地でキャンプをしてきたが、九州の氷の安さは完全にバグっている。
驚くべきことに、どこのスーパーに飛び込んでも1kgのロックアイスが100円前後で手に入るのだ。(通常、本州なら1kg100〜200円が相場感である)
夏場のソロキャンプにおいて、冷たい飲み物と食材の保冷は死活問題。
この『氷相場100円』のキーワードがあるおかげで、灼熱の九州でもクーラーボックスのコンディションと設営後のキンキンの飲み物を格安で維持し続けられたのは、旅のクオリティを支える大きな収穫だった。
「ドラッグストア」を補給拠点に昇華させる
食材の鮮度ならスーパーに軍配が上がるが、九州では地場のドラッグストアが最強のライバルとして立ちはだかる。

今回、九州に上陸して初めてその実力を知った。特筆すべきは「食料品の値引き率」だ。
午前の買い出しタイミングに滑り込んだら、惣菜や精肉が驚くほど安くなっていた。
キャンプ飯を豪華にしつつコストを削るなら、タイミングによってはスーパー以上の収穫がある。


ここはとにかくアイスと冷凍食品が安い。
九州の猛暑に焼かれ、思考停止寸前のライダーにとって、コスモスの看板は砂漠のオアシスに等しい。安価に、かつ確実にクールダウンを狙うならコスモス一択だ。ただ現金のみなのが玉にキズ。
スーパーの選択肢以外にも、地域に根ざしたこの二大勢力を使い分けること。
これこそが、九州キャンプツーリングを賢く、そして快適に完遂するための秘訣である。
今回の旅の最大のトラブル:V-STROM250が「片肺」になった日

旅の最中、もっとも恐れていた事態が起きた。
福岡県糸島市のキャンプ場。キャンプ地からチェックアウトに向かう急坂を登っている最中、
突如としてエンジンの鼓動が崩れ、沈黙したのだ。
再始動はしたものの、2気筒のうち1気筒が死に、パワーが半分になる「片肺」状態。
あの時の心細さと絶望感、そこから得た教訓をここに記しておきたい。
現象:その時、何が起きたのか
キャンプ場内の急峻な坂道。
負荷がかかる場面でエンジンが停止し、その後はスロットルを開けても加速がついてこない。
排気音は不規則な破裂音をまじえ、明らかに「一発死んでいる」状態だった。
- 原因の特定: バイク店での診断結果は、プラグの劣化・寿命。
- 処置: 新品プラグへの交換。これだけで、V-STROM 250は嘘のように本来の駆動を取り戻した。
分析:なぜプラグが息絶えたのか
今回の不全は、偶然の故障だったのか。走行距離70,000kmというマシンのコンディションと、1,100km超の連続高速走行が招いた「必然」の帰結だったのか…。
- 250ccの盲点と耐用限界: 車検のない250ccクラスにおいて、1年点検等の定期メンテナンスは受けていた。しかし、点検時に「異常なし」と判断されれば、プラグは交換されずに引き継がれる。
- トドメの1,000km連続運行: 出発前から蓄積していた目に見えない疲労に、今回の東京~九州1,000kmにおよぶ走行、及び急坂走行の極限負荷が最終的な引導を渡した形だ。
反省:リスク管理としての「自己完結」と「戦略的購入」
今回の事態を経て、私はリスク管理における二つの重要な視点を得た。
点検の限界と、妥協点の見極め
「点検」とはあくまでその瞬間の健康診断に過ぎない。
不具合が出ていなければ、プラグのようなパーツは問題なしとして交換されずにスルーされるのが一般的だ。
もちろん、超長距離に出るからといって、あらゆる消耗品を新品に替えていたら「きりがない」のも事実。コストと安心の天秤は、常にライダーを悩ませる。
「車両の購入先」という名のバックアップ戦略

予防整備に限界があるのなら、次なる一手は「起きた後のリカバリー」をどう設計するかだ。
ここで、初っ端の車両の購入先が大きな戦略的意味を持ってくる。
全国展開しているバイクチェーンで購入していれば、見知らぬ土地でトラブルに見舞われても、優先的に修理を受けられる「特権」が確保されるのだ。
特にソロでの長距離ツーリングにおいて、この「全国どこでも駆け込める場所がある」という安心感は、重い予備パーツを自ら携行するのと同じ、あるいはそれ以上に強力なバックアップとなる。
まとめ 東京〜九州 1,100km。自走かフェリーか、それが問題だ。4,000km走行後の「損得」検証。

九州一周の余韻に浸る間もなく、東京の自宅で泥のように眠り、目が覚めて真っ先に考えたのは
「あの移動は何だったのか」ということ。
東京〜九州を自走で往復するのと、フェリーで優雅に渡るのと、一体どちらが正解なのか?
実測データと、1,100km弾丸帰還でボロボロになった身体の声を元に、その「境界線」を徹底検証してみたい。
数字が語る「1万円の代償」
まずは現実を直視しよう。今回、私が記録した自走のデータと、フェリー(東京〜新門司)を利用した場合の比較だ。
| 比較項目 | 自走(陸路・実走) | フェリー(海路・推計) |
| 直接費用 | 約19,000円 〜 20,000円 | 約30,140円 |
| 所要時間 | 約18 〜 19時間 | 約34時間 |
| 浮いた金と時間 | 約10,000円 / 15時間 | なし |
数字だけ見れば、自走の圧勝だ。「1万円浮いて、半日以上早く着く」。
一見、合理的で賢い選択に見える。
だが、この数字の裏には、表には出ない「隠れたコスト」が潜んでいる。
「自走」という名の、自分への課金。
今回、往路18時間、復路19時間をV-STROM 250と駆け抜けて、いい加減分かった。
自走とは、単なる移動ではなく「身を削る儀式」だ、と。
疲労とリスクの等価交換
深夜の高速、単調な景色、そして容赦なく襲い来る睡魔。
18時間を超える運行では、判断力が確実に鈍り、意識の輪郭がぼやけてくる。
深夜走行における視認性の低下、および疲労に伴う判断力の欠如は、重大な交通事故を誘発する潜在的リスクを内包する。
走行中、絶え間なく口に放り込む眠気覚ましのグミや飴。
そして大津SAで、琵琶湖を眺めながら胃に流し込んだ「551の豚まん」。
それらは旅の情緒を楽しむためのグルメではなく、極限状態において前進し続けるのに必要な
「生存のための燃料」に過ぎなかった。
この1万円の節約は、文字通り自らの神経を削り取った報酬なのだ。
マシンへの過酷な請求書
250ccにとって、1,100kmの連続巡航はかなりの重労働だ。
タイヤの偏摩耗、オイルの劣化、チェーンの伸び。これらは帰還後のメンテナンスコストとして顕在化する。
翌日の「残りHP」問題
初日から阿蘇の絶景を心から楽しめるか? 答えは「NO」に近い。
自走で九州入りした瞬間、あなたはすでに「燃え尽き」という最大の敵と戦っているはずだ。
到着直後の疲労蓄積により、九州上陸初日の観光・走行意欲(モチベーション)が著しく減退する恐れがある。
私は初日に小倉の宿(マンガ喫茶風ホテル)を確保し、強制的に休息する時間を作った。
この「初日に動けないリスク」と「翌日の行動力をいかに回復するか」が、自走派にとっての大きな分かれ道になる。
フェリーは「時間」ではなく「余力」を買う場所
対してフェリーはどうだろう。自走より1万円高く、時間もかかる。
だが、フェリーには「寝ている間に目的地に着く」という利点がある。
横になって眠り、風呂に入り、ビールを飲みながら海を眺める。上陸した瞬間の体力ゲージはMAX。
これは、九州での1分1秒を「最高鮮度」で味わうための投資なのだ。
航行中の休息により、上陸直後から100%のパフォーマンスを発揮可能。
これは「旅を楽しむ」という主目的において極めて高い優位性を持つ。
結論:あなたは「どちら」のライダーか?
今回の検証を経て、私が出した結論はこうだ。結局、どちらが良いかは「そのひと次第」。
1万円のコスト削減を最優先とし、移動そのものを試練、あるいはマシンの限界性能確認と位置づける「ストイックな旅人」に向く。
九州現地の走行にリソース(体力・精神力)を集中させ、安全性を保険として購入する
「合理的・体験重視の旅人」に向く。
私にとっての「1万円の差」。それは、安さの追求ではなく、
「リスクと余力を天秤にかけた時の、自分の覚悟の値段」だった。
深夜3:30、東京。冷えたエンジンが放つ「チン…」という金属音を聞きながら、私は確信した。
次は…、たぶんフェリーで行く!(笑)←多分ね…。
終わりに
これから九州を目指す、あるいは次の旅の計画を立てている全てのライダーへ。
このブログに記した私の失敗や発見が、みなさんの九州ツーリングをより安全で、
より豊かなものにするためのささやかな一助となれば幸いです。
それでは、またどこかのキャンプ場で。
Orange Tripper がお送りしました。














